歌詞の入手とテキスト作成
(既に歌詞テキストがある場合はこの項目を飛ばして手順②へ)
使用ツール - [Lyrics Master]
歌情報を入力することで歌詞検索と保存が簡単にできるフリーソフト
i-Tune との連携表示も可能
その他使用詳細は配信サイト内の記載参照
配信サイトからツールをダウンロードし、適当なフォルダーに解凍するだけでOK
操作は直感で判断できるほど簡単
ダウンロード ⇒ Lyrics Master 2
ダウンロード&解凍したら、フォルダー内の [LyricsMaster.exe] をクリックして起動
1.) 起動したら上部左の検索をクリック

2.) タイトルやアーティスト名などを入力して検索をクリック

3.) 検索結果表示欄から目的とするタイトルを選択し、右クリックからダウンロードを選択(WクリックでもOK)
4.) ダウンロードした歌詞がツール内に表示されるので内容確認
5.) 内容に間違い無ければ保存をクリックして完了
デフォルトではデスクトップに保存されるので、変更したい場合は環境設定から保存場所を指定する
以上で字幕用歌詞テキストは完成です
「 Lyrics Master で見つけられなかった場合 」
キーワード検索の鬼と化してネット上を探しまくるw
最悪は耳コピ&手書きでw
※ 国内の歌詞配信サイトは著作権の都合により歌詞をコピペできない仕様になっているはずなので、歌詞テキスト作成はメモ帳等のテキストエディタヘ書き込み保存することになると思われます。
歌詞テキストにタイムタグ挿入(*.kra ファイル作成
使用ソフト - [Oketag122]
OkeTagは、タイムタグ付き歌詞ファイルの作成を支援するソフトウェアです。
カラオケタグ、行頭タイムタグ付き歌詞の作成が簡単に行えます。
Oketag122 で扱えるメディア
音声 MP3 WAVE WMA
動画 AVI MPEG WMV
配信サイトからダウンロードし、適当なフォルダーに解凍する
ダウンロード ⇒ Oketag122 – Vector
ダウンロード&解凍したら、フォルダー内の [readme.txt] を開き、一通り目を通してから [Oketag.exe] をクリックして起動させます。
※ うまく実行されない場合は [readme.txt] に記載されてある実行に必要なランタイム等を入手しインストールします。

もしも起動した時点でタイムカウンターが表示されていなかった場合は、どちらかのサイド枠をドラッグで拡張すれば現れるので焦らないようにw
起動したら上部「メディアを開く」から動画もしくは音声ファイルを、「歌詞を開く」から用意しておいた歌詞ファイルを読み込ませます。
ツール内にドラッグ&ドロップでも読み込んでくれますが、ひとつ目のファイルが完全に読み込まれてから次を読み込ませてください。
読み込みが完了するとタイムカウンター下にメディアファイル名が、下段枠内に歌詞が表示され、タイムカウンターにメディアのレングスが表示されます。
あとは中段項目が「標準」の状態で再生ボタンを押し、曲や音声を聴きながら行頭・行末、各フレーズの要所ごとにタグを入れていけばいいだけ。
タイムタグの挿入はスペースキー、挿入ポイント指定はマウス右クリックで対処します。

タグ入力のコツとしては、リズムに合わせて右クリ指定 ⇒ タイミング良くスペースキーを押していく感じでしょうかw 慣れるまでガンバです。
もし入力ズレが生じた場合は、戻りたい場所を左クリックすればその位置まで巻戻り再生が始まるので修正可能。
必要無い場所に入力した場合は中段項目を「テキスト」にし、その部分のタイムタグを削除すればOK
中段項目「テキスト」の状態はこんな感じ

歌詞全体にタイムタグが挿入できれば、中段項目「プレビュー」で再生させれば字幕表示具合が視覚的にわかります。
以上納得いく感じに出来上がれば「保存」を押し、保存場所を指定すれば [*.kra] ファイルとしてタイムタグ付き歌詞ファイルの完成です。
※ この記事では大まかな位置でしかタイムタグを入れてませんが、それでもそれなりの見栄えにはなります。入力位置をもっと細かく区切り、正確なタイミングで入力することでより良い字幕効果が得られるので、時間と気力に余裕があればどうぞw
タイムタグ付き歌詞 [*.kra] ファイルに字幕効果情報を追加する
使用ツール - [txt2ass(2.0.20)]
txt2ass は txt2ssa の後継ソフトで、字幕のフェードイン/アウト・ルビ・下揃え機能等を拡充したソフトですが、既に開発は終了しています。
ダウンロード ⇒ anison.info 動画カラオケツール
(ページ内 3/4 辺りにダウンロードするところがあります)
txt2ass の実行に必要なもの
Visual Basic 6.0 ランタイム(必須) ⇒ 入手先 Vector – visual basic 6.0
DirectX 9.0 以上 (最近のPCなら既に導入されてます)
txt2ass が正常に起動しない場合はそれぞれを入手インストールします。
ダウンロード&インストールが完了したら txt2ass.exe を実行し、起動したら各ファイル取り込みの前に大まかな設定を先にやっておきます。
上部メニュー「基本」
1.) フォント設定 (フォント選択)(フォントサイズ選択)
2.) 色&透明度の選択(好みで変更)
上部メニュー「拡張」
1.) winamp 時間のチェックを外す
上部メニュー「曲情報」
1.) 曲演奏前の情報表示 必要ならチェック(サイズは好みで変更)
2.) 画面上部への曲情報の表示 必要ならチェック(サイズは好みで変更)
上部メニュー「タグ拡張」
1.) ワイプ設定の選択 縁をワイプさせたい場合は「縁ワイプ」をチェック
右メニュー欄の「kraファイル作成」と「unicode で保存」にチェック
※ 一通り設定が終われば右メニュー上部の「設定保存」をクリックして前準備完了

ここから作成作業に入ります。
1.) 右メニュー欄の「メディア情報取得」をクリックし映像ファイルを取り込む
2.) 右メニュー欄の「テキスト読み込み」をクリックし歌詞ファイルを取り込む
※ ここで歌詞ファイル保存フォルダーが開いたら右下の「表示拡張子」と書かれたところをクリックし、「テキストファイル(*.txt)」 を 「カラオケタグファイル(*.kra)」 に変更してタイムタグ付き歌詞ファイルを取り込みます。この変更を行わないと [.kra] ファイルが表示されないので注意。

歌詞ファイル読み込み時に何らかのエラー表示が出た場合は、表示内容の部分を修正してやります。テキスト記述的な問題であれば右項目のテキスト編集から編集できます。
※ タイムタグ付き歌詞ファイルの行頭と行末にタグが挿入されて無い場合もエラーになるので注意
ここまでできれば次は「ルビ作成」
作成窓を開けばキー操作の説明があるので、それらを参考に必要箇所へ入力していき、完了すれば「 OK 」で閉じます。
あとは文字位置などの細かい設定ですが、必要無ければこのまま「ファイル作成」すれば字幕効果の挿入された [*.ass] ファイルの完成になります。
当初はデフォルトのままで作成していき、使い慣れてから変更してみたりしたほうが無難かも。[*.ass] の記述を理解できるなら、テキストエディタを使って内容を直接書き換えて表示変更した方が楽かもしれません。
以上で字幕効果情報入り歌詞ファイルの作成は終了。
次は仕上げの動画合成です。
タイムタグ付き歌詞 [*.kra] ファイルと動画の合成
使用ツール - [VirtualDub]
VirtualDub はビデオ編集とビデオキャプチャ機能を持つ Windows 用アプリケーション。各種プラグインを追加することにより、読み込める動画形式を拡張することが出来ます。
VirtualDub がデフォルトで扱えるメディア
「入力」
動画・音声:AVI/DIVX、MPG/MPEG/MPV/M1V/DAT、ANIM、FILM、AVS、VDR、MP3、WAV/W64
画像:GIF、PNG、BMP、TGA、JPG/JPEG、TIFF
「出力」
動画・音声:AVI 、FILM、BIN、MP3 、WAV
画像:GIF、PNG、BMP、TGA、JPG/JPEG、TIFF
その他の拡張子メディアを利用したい場合はプラグインを導入する。
この記事では [ AVI ] を使っての作成になるので、他メディア用プラグインの導入についての詳細は省略させていただきます。
尚、プラグイン導入はウェブ検索で詳細情報が多く掲載されてるので、そちらを参考に行ってください。
まず VirtualDub 配信サイトからダウンロードし、適当なフォルダーに解凍します。
日本語化して使いたい場合は「 VirtualDub 1.9.11 」を選択します。
ダウンロードサイト ⇒ VirtualDub
※ 各自OSに対応したもの(x86-x64)をダウンロードする。
日本語化して使う場合はこちらからパッチをDL ⇒ 日本語化パッチ
※ ダウンロードした VirtualDub と同じバージョンのパッチを選択する。
※ パッチの仕様方法はパッチフォルダー内の説明テキストを参照。
VirtualDub 実行には VobSub が必要なのでコレもダウンロード&インストールしますが、インストール時に必要項目にチェックする箇所が出てくるので慎重に作業を進めます。
VobSub ダウンロード ⇒ VobSub 2.23

VobSub のインストールは英語で進めます。
インストール開始後の Welcome to the VobSub Setup Wizard で「next」をクリックすると「Choose Components」の画面が出るので、ここで「Plugins」横の「+」を押し「 TextSub for VirtualDub Avisynth 」と書いた項目にチェックを入れてインストールを進めます。この TextSub が字幕取り込み時に必要になります。
※ よくわからなければ上部トグルをクリックし、[ Full ] にしてしまえば全てがインストールされます。

その後 VirtualDub のフォルダーを指定する画面が出るので、ここもフォルダーパスを入力して進めば終了です。
うまくインストールされてれば、この後の設定がスムーズに進みます。
次は VirtualDub に「AVI」を扱えるようにする設定をします。
VirtualDub フォルダー内の「auxsetup.exe」を実行すると「VirtualDub 補助セットアップ」画面が現れるので、「インストールハンドラー」⇒ 「 OK ] ⇒「VirtualDub Set Up」 ⇒ 「 OK 」と進んで行けば必要情報が入力されます。

補助セットアップ画面に戻り、最上部の「VirtualDubの起動」をクリックするとメイン画面が現れます。もう補助画面は「終了」します。次回からの起動は「VirtualDub.exe」からになりますが、またプラグインの追加などを行った場合は同じように補助セットアップするようになるので覚えておきましょう。
以上で前準備は全て完了したので、ここから本作業に入ります。
まず動画と歌詞情報ファイル [*.ass] の取り込みです。
1.) 上部メニュー「ファイル」⇒「ビデオファイルを開く」で、目的の動画を取り込む。
2.) 上部メニュー「音声」⇒「外部音声」⇒ 音声の選択
(動画と音声を合成していなかった場合のみ)
※ 用意した動画に音声があり、それとは別の音声に字幕効果を付けた場合はこの工程で音声入れ替えできます。
3.) 上部メニュー「映像」⇒「フィルター」⇒「追加」と進むと、使用できるフィルターの一覧が現れます。リストのスライダーを下のほうに移動させ「TextSub 2.23」を見つけます。見つかればこれを選択し「 OK 」をクリック。

現れた「TextSub settings」内の「Open」から、作成した歌詞情報ファイル[*.ass]を指定し「 OK 」。フィルターの画面も「 OK 」で閉じます。

※ 「TextSub 2.23」が見つからなかった場合の対処方法は最後に記述します。
これで動画と字幕の合成準備は完了です。あとは下左から3個目の再生ボタンを押せば元映像と目標映像がプレビューされ、字幕効果などの確認ができます。

確認できたらメニューの「ファイル」から「名前を付けて保存」で合成作業が始まり映像が完成していきます。けっこう負荷の掛かる作業なので、環境によっては相当の時間が掛かるかと思われます。保存中はプレビュー画面のチェックは外しておいた方がいいかもしれません。
これで字幕効果入り動画は完成となるわけですが、このまま出来上がった動画は未圧縮なので、かなり容量の大きいファイルになっています。各々の使用目的に応じた圧縮作業を行うことをお勧めします。
※ この記事では完成までを目的としているので、ファイル圧縮については省略します。
最後に、フィルターリストから「TextSub 2.23」が見つからなかった場合の対処方を記述しておきます。
これは VobSub インストール時にうまく進めて無かったことによるものだと思われます。
この場合、VobSub のフォルダー内にある「textsub.vdf」というファイルを、VirtualDub フォルダー内の「plugins」に移動もしくはコピペしてやればリストに表示されるようになります。もしVobSub フォルダー内に「textsub.vdf」が無い場合は、インストールを手順通りやり直すことで配置されるようになります。
デフォルトでの VobSub 保存場所 ⇒ 「C:\Program Files\Gabest\VobSub」