やぶなおです!
2017年10月1日放送のAbemaTV内で
新通貨『L』の詳細が発表されました。
新たにキンコン西野さんが作られようとしている新通貨『L』とは、いったいどんな通貨なのか??
現時点(2017.10.1)での公式発表されている概要をまとめました。
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新通貨『L』とは
名称は『レターポット』であることがAbemaTV内で発表されました。
簡単に概要を説明すると下記のような感じです。
文字を通貨にする。
手紙がお金になります。
手紙の文字数に応じて、お金を送ることができる全く新しい通貨です。
例えば、運営から1文字10円で500文字買います。
そして、好きな人の誕生日に「おめでとうございます!」と500文字の手紙を書きます。
500文字×10円なので、5000円。
5000円の請求が手紙を書いた本人に届き、手紙は好きな人に届き、5000円が振り込まれる。
振り込まれた人は、5000円に換金することもできますし、その文字を使って誰かに手紙を書いて振り込むこともできます。
西野さんは、『文字をみんなで送り合う世界を作る。』という言い方をされていました。
これだけではさっぱり意味がわからないと思います。
西野さんのアイデアは革新的すぎて、切り取った言い方をしてしまうと理解が追いつかないので、詳しく知りたい方は『なぜ、通貨を作っているのか?』経緯からレターポットを知っていきましょう。
番組内でお話しされていた内容を全て書いているので4000字近いかなりの長文になります。
ザックリと仕組みだけ知りたい方は、『レターポットの仕組み』だけどうぞ。
なぜ、通貨を作っているのか?
信用さえ稼いでしまって、クラウドファンディングやオンラインサロン、VALU、Timebankなどの、『稼いだ信用』を『お金』に両替する装置がたくさん出てきました。
最近、信用経済や評価経済を結構聞くようになってきて「みんな信用を稼ごうぜ。」って風に時代が動いています。
しかし、今のところお金に両替できる信用は、『SNSでブランディングが済んだ人』の信用しかお金化できていないんです。
つまり、キンコン西野さんや堀江さんがクラウドファンディングをしたら何千万とか何億円って集まるんです。
『信用持ち』はSNSでブランディングができている人だけなのか?
では、信用持ちは果たしてそんな人だけかというとそんなことなくて、例えば、西野さんの『お父さん』。
スマホは持っているが、ツイッターなどのSNSは積極的に取り組んでいません。
西野さんのお父さんは「嘘をつかない」し、「人の悪口も一切言わない。」
お父さんは、『お父さん周りのコミュニティ』ではすごく信用を獲得しているんです。
その人にお金が落ちていない。
こういう人がVALUをやっても、クラウドファンディングをやっても、オンラインサロンをやってもお金は作れない。
つまり、SNSでブランディングが済んでいない人にはお金が作れていないんです。
『信用持ち』全員がお金化できないと『信用経済』と言い切れない。
SNSでブランディングが済んだ人にしかお金が作れない状況では、『信用経済』とは言い切れないと、西野さんは感じていました。
Lの原点『いらないものをいらないって言える世界』
話は少し飛びますが、西野さんのオンラインサロンのメンバーで、わざわざ奈良から西野さんの元へ「作りたいサービスがある!」と提案しにきた女性がいました。
その女性の言葉に西野さんがとても共感したそうです。
『いらないものをいらないって言える世界を作りたい』
西野さんは『差し入れいりません』と言い続けています。
関係者の方からの差し入れは嬉しいんですが、一般の方からの差し入れを全部受け入れてしまうと、例えば、生物だと食べきれないんですよ。なので、時々劇場のゴミ箱に捨てられていたりするんです。
僕、食べ物を粗末にするのがすごく嫌で、一般の方からの差し入れを受け入れてしまうとこういう結末が待っているわけじゃないですか。だから、差し入れを全部お断りにしたんですよ。
しかし、これに対して批判の声があったそうです。
「差し入れは気持ちだから受け取れよ」
「好意を無下にするのか」
いらないって言うと叩かれてしまうんです。
贈り物の考え方が今と昔では変わってきた。
物が不足していた時代の人と、物で溢れている時代の人では、差し入れの感覚が全然違うんです。
例えば、戦後の生まれの人は、物が不足していた時代なので贈り物が本当に相手を幸せにしていたんです。
しかし、今は物が溢れている時代なので、物を送られてしまうと手が塞がってしまい、自分の好きなものが選べなくなってしまうんです。
食べ物を送られても、本当は他に食べたいものがあるのに、今食べないといけなくなってしまうんです。
贈り物は、場合によっては人を苦しめている。
でも、迷惑とは言えないんです。
例えば、震災時の千羽鶴問題。
被災地の支援で一番困るのは、千羽鶴です。
本当は被災者の方へ毛布をかけたり、豚汁を作ったりしたいのに、千羽鶴がいっぱい届いてしまうため、ボランティアの手は山ほど届く千羽鶴をどうにかしないといけないんです。
しかし、千羽鶴いらないって言えないんです。
阪神淡路大震災でも、東日本でも、熊本でも「千羽鶴いらない」って言ってしまうと叩かれてしまうんです。
被災者が悲鳴をあげているのに「受け取れよ」って言う人がいる。
「なんでお前らが偉そうに言うんだ」と言われてしまうんです。
大変な問題だなと西野さんは感じました。
西野さんは叩かれても突っぱねることができますが、一般の方は叩かれることを恐れて言うことができません。
贈り物の価値はそれにかけた時間に価値がある。
この問題に対して、サロンメンバーの方が提案してきたことは、
『誕生日や、クリスマスとかに商品券を送れるアプリを作りたい。』
そうすることで、相手に選択肢を与えることができる。
欲しいものを買うことができるし、いらなかったら使わなくてもいい。
しかし、既にそういうサービスがあるので、これ自体に西野さんはあまり面白みを感じなかったんです。
「このサービスが見落としている部分はなんだろう?」
それは、『プレゼントの価値はそこにかけた時間』だということ。
プレゼントを選ぶ時間やわざわざ買いに行く時間に価値があると思ったんです。
たしかに、誕生日にお金をもらったら便利は便利ですが、一方で「ちょっと寂しい」んですよね。
「手を抜かれている」
「愛されていないのか」
ちょっとドライな感じがしてしまいますよね。
つまり、この二つの問題を解決する必要がありました。
・お金をもらうのは便利だが、「お金くれ」とは言えない。
・お金を実際にもらうと、ちょっと寂しい。
『お金』に時間がかかっていることが可視化されればいい。
例えば、好きな人の誕生日に1万円送るとしたら、その1万円にすごく時間がかかっていることが可視化されれば、受け取ってくれるんじゃないか。
1万円送るためにめちゃくちゃ時間をかけたということが見えればいい。
どうすればお金に時間をのせることができるのか?
ここで出した結論が
『手紙』だと西野さんは考えました。
例えば、運営を作り、運営から1文字10円で買います。
そして、好きな人の誕生日に「おめでとうございます!」と500文字の手紙を書きます。
500文字×10円なので、5000円。
5000円の請求が手紙を書いた本人に届き、手紙は好きな人に届き、5000円が振り込まれるというサービス。
すると、この5000円は結構受け取りやすいのではないか。
そして、この500文字がまた別のところへ使えたら面白いのではないか。
好きな人に振り込まれた文字が、また別の人の誕生日に振り込めたらもっと面白いのではないか。
レターポットの仕組み
具体的には、全員にレターポットというポットをイメージ的に持ってもらう。
そして、中にはレター(文字)を入れる。
▼西野さんはこんな使い方の例を出されていました。
例えば、西野さんが見城さんの誕生日に500レターを1レター10円で買って、500文字を振り込みます。
文字を振り込んで、見城さんはそれを運営に申請して現金に両替することもできるし、
「せっかく500文字あるなら、昨日見に行った小劇団の役者さんに舞台の感想を伝えよう!」
となれば、見城さんが持ってる500文字ともうちょっと振り込もうかなと更に300文字買っちゃって、800文字を振り込んであげる。
それで、この人は8000円にすることができる。
要は、文字を通貨にするということです。
「文字をみんなで送りあう世界を作る」
なぜ、文字なのか?
例えば、部下にすごく愛された上司が退社する時の寄せ書きは愛された分だけ文字数が多い。
すごく部下に慕われていた人の寄せ書きは結構文字で埋まるなと思ったんです。。
つまり、その人の信用度とその人に寄ってくる文字数は結構比例するんじゃないか。
そうすれば、ちゃんと信用持ちにお金が回るのではないか。
だから、文字を通貨にする。レターっていう通貨を作ろうと思った。
どんな場面で使えるのか?
例えば、東日本大震災の時にリンキン・パークというバンドがニコファーレってとこで、ライブしたんですよ。
ニコ生なので、文字数がすごいんですよ。
360度の画面の中に世界中から文字がたくさん集まったんですよ。
あれが、レターだったら東日本の人はもっと助かっただろうなって。
「東日本頑張れ」とか「東北頑張れ」とか何億文字とか何兆文字とかだったと思うんですよ。
あれがレターだったらすごい寄付になってたなと思って。
文字を振り込む。文字を通貨にした方が、信用経済においては、文字が一番いいんじゃないか。
信用持ちに集まってるのは文字である。
以上が、AbemaTV内でお話しされていた内容です。
新しい発表があれば、随時更新していきたいと思います。
賛否両論ありますが、今後の発表を楽しみにしたいですね!
▶︎キンコン西野さんのハミダシターが面白すぎる。無料で見る方法をまとめてみた。
▶︎【世界最速読書感想文】『革命のファンファーレ現代のお金と広告』噓は「感情」でつくのではない。我々は「環境」によって噓をつかされる。出版前の内容を一部引用
すっごく解りやすくまとまってて凄いです(*’▽’*)
レターポットできたら優しい繋がりが増えて、楽しい毎日が浮かんで来ます♪
纏めありがとうございます
読んでいただき、コメントまでありがとうございます!
レターポット本当に素敵ですよね。
レターを送り合う素敵な世界になると嬉しいなあと僕も思います!
文字起こしありがとうございます!
新通貨の話しが観れなくて嘆いたところでした…
レターポッドとは…やはり西野さんは天才…
これは今の現代を変える画期的な通貨の1つになりますね。
想像するだけでほっこりする気持ち、顔つきになるのがわかりますもんね
コメントありがとうございます!!
レターポットの発想すごいですよね・・・
西野さんが時代をアップデートしてくれてて未来がすごくワクワクしますね!
僕たちもできることから始めたいですね!
すごくわかりやすかったです。
文字にしてくれてありがとうございます。
コメントありがとうございます!!!
文字起こし大変でしたが、たくさんの人に見ていただけて嬉しいです。。
昨夜、リアルタイムで見ていた者です。あのとっちらかった話をこれだけキレイにまとめるには、相当なご苦労があったと思います。また、それなりのスキルが無ければ、とりとめの無いまとめになったのではないかと思います。
あの番組を見逃した方にとっては、とても貴重な情報源となりますし、また、見た方にとっても、改めて頭の中を整理出来て良かったのではないかと思います。
どうも、ありがとうございました。
コメントありがとうございます!!!
みなさん個性の強い人ばかりだったので、話の流れがいろんなところへいってましたね!笑
大変でしたが、多くの人に見ていただけたので、やってよかったです!
わかりやすく見やすく、コンパクトだけれど的確で、昨日の今日で素晴らしい技ですね!
機械(スマホ・パソコン)苦手意識超アリ世代についての、アナログレターポットの普及も併せて開発されることも期待しつつ、西野天才の応援をして行きたいですね。
コメントありがとうございます!!!
アナログレターポットの発想面白いですね!
確かに、田舎のおばあちゃんみたいにガラケーでも使いこなすのが大変な人向けのレターポットがあるといいですね。
孫からおばあちゃんへレターポットと想像すると素敵すぎます!