なんでもない私の、ひとつひとつ。

5歳と2歳の男の子を育児中。夫のこと、息子たちのこと、趣味のこと、思いついたこと。どこにでもいる主婦の徒然。

運動会から考える。悔しさを糧にするって、大事だと思うんだよね。

保育所最後の運動会

先日、長男こーちゃんの保育所最後の運動会がありました。次男、はーちゃん(2歳)にとっては初めての運動会でした。

 

今日は、こーちゃんの運動会から考えたことを書きたいと思います。

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自分は足が早い、という思い込み

こーちゃんは、自分は足が早い!と思っています。

「思っています」というのは、実はそれほどでもないということ(笑)。

というのも去年まで、かけっこは生まれ順に4人ずつのグループで走っていました。2月生まれのこーちゃんは、他の早生まれの子たちに比べると少し体が大きいです。かけっこは、去年も一昨年も、周りの子に大差をつけて1等賞でした。

お友達のお母さんにも

「こーちゃん、足早いね〜。」

なんて、言ってくれるのでその気になっていた部分があると思います。

 

今年は、ある程度足の速さを揃えてのグループ分けで走りました。

そうすると、当然1等をとるのは難しくなっちゃうんですよね。

 

運動会前日に泣いたこーちゃん

運動会の前日、こーちゃんは緊張しているのかなかなか寝ません。

めずらしく

「ママ、ぎゅーして。」

なんて言うのです。そして、しくしく泣き出しました。

「あのね、こーちゃんね、かけっこでね。1等になれないの。おとといの練習でね、2等だったからね、頑張ろうと思ったんだけど昨日は3等だったの。」

私の胸に顔をうずめて、泣くのです。びっくりしました。そんなに思い詰めていたのかと。

「いいんだよ。何等だって、一所懸命頑張ればかっこいいんだよ。」

「でも、こーちゃん1等になりたい。」

「うん。皆、1等になりたくて頑張るんだよ。こーちゃんも1等目指して頑張ろう。」

私はそう言いました。こんなに悔しいって思うのは、一所懸命取り組んでる証拠ですから、嬉しい気持ちもあったんです。

隣の部屋で寝ている夫に、このやりとりをLINEで教えてから寝ました。(朝だとバタバタして伝え忘れそうだったので。)

去年の運動会や、一昨年の運動会のムービーを見てはしゃぐジジババや私たちがこーちゃんにプレッシャーを与えてしまったのかもしれませんね。

 

かけっこはビリだったけれども

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さて、当日のかけっこは。というと……。4人中4位でした。

コーナーをずいぶんと大きくまわってしまいました。でも、去年よりそれらしいフォームだったし「早くなったなぁ」って私は感動してたんですけどね。

こーちゃんにとっては不本意な結果だったと思います。

でも、ゴール直後こそふてくされた顔をしたものの、その後気持ちを切り替えられたようです。

観覧席についてからは、時々こちらを向いてニコニコ手を振ってきたりしていました。

 

家に帰って来てから、こーちゃんは「リレー、速かった?」と、リレーの話ばかりをしました。(こーちゃんのチームはリレーで1位でした。)

全くかけっこの話は触れません。昨夜は思い詰めて、泣き出したというのに。

 

私、このこーちゃんを見て「私に似てる!!」と思ったんです。

きっとこーちゃんには「悔しい姿を見せることすら悔しい」という気持ちがあるのではなかろうか、と。私はそういう子でした。

 

息子に伝えたいこと

夫が、夕食時にこーちゃんへ

「こーちゃんのかけっこ、格好良かったよ。去年より、ずっと速くなってて、びっくりしちゃった。」

なんて、言います。こーちゃんの返事は

「ふうん。」

くらいです。私は、悔しさをバネにして頑張る子になって欲しいと思うので、速くなるヒントを与えたくなります。

「コーナーを大きく周りすぎたのが、惜しかったよね。もっと内側に入っていけば、もっと順位が上だったよ。」

「ふうん。」

 

4位でしたが、確かにこーちゃんは頼もしく、格好良かったです。

 

最近、徒競走で順位をつけない学校が増えています。

こーちゃんの保育所でも、順位をつけているわけではありませんが、そこに意味はないように思います。

保育所側が順位をつけていなくとも、順位は出ているし、子供は順位にこだわるのですから。

 

私は徒競走で順位をつけないという理由を、しっかり理解していないのですが、競争を排除するということなのでしょうか。

最近の教育現場は、子供の心を優しく包むように教育する風潮が強いように思います。

でも、私は悔しい思いを経験させることは必要だと思っています。だって、子供達には競争しようとする本能が備わっているのですから、それを排除するのは難しい。

 

悔しいことだって経験しなければ、強い子にはなれないんじゃないのかなぁ。

大人になったら、頑張りが全く役に立たない悔しさ、「恋愛で挫折」ってもの味わう可能性だってあるわけだし!

社会に出てから心がぽきっと折れてしまったら困るのです。

 

私は悔しさを感じても「折れない心」を育むには、自己肯定感を養うことが大事だと思っています。親に愛されることはもちろんですが、徒競走でビリだったとしても叱責せずに認めてあげる。それが、大事なのかな、と。

自己肯定感こそ、悔しさを糧にする秘訣!ってちょっと熱く語ってみたりして(笑)。

 

 

こーちゃんにとって、4等というのは良い結果だったと思っています。悔しいという思いが次に繋がることもあるし、4等だって一所懸命頑張ったことが格好いいんだよということを伝えることができました。

 

なんだかんだ言っても、息子の成長に感動したよ

運動会では、リレーやかけっこだけでなく、「はじめのことば」を披露したり、大きな旗を使ったパフォーマンス、親子競技(おんぶ騎馬戦)、障害物競争なんかがありました。かけっこが不本意な結果だったこーちゃんも、全体的ににこにこ楽しんでいたようです。

 

大きくなったこーちゃんを見て、感動、感動の運動会でした。

 

「こーちゃん、運動会楽しかった?」

「うん!すっごく楽しかった!」

これが、聞けただけでも私は大満足!!

 

夫は、はっきりいって泣き過ぎでした。リレーで泣くお母さんたちは、確かにたくさんいまいした。でも、鼻を垂らすほど泣いたのは、私の夫だけだったと思います。

まったく。

 

これから

あと半年もすれば、こーちゃんも小学生。

私は息子に早期教育というものをしてきませんでした。

きっと、躓いたりすることもあるでしょう。そんな時に、心が折れてしまわない子になってくれればいいなぁ、と思うのです。

いつも、全力でサポートしてあげられるような母になりたいです。

 

おしまい