PS4ProとPS4の違いとは。
PS4を買おうという時、PS4(Slim)とPS4Proのどちらにしようかと悩む人は多いはずだ。
発売当初はただ性能が良いだけだったPS4Proも、
OSアップデートによりブーストモードが追加されたことで意味が出てきた。
また大作ソフトを中心にPS4Pro対応タイトルも増えてきている。
この記事では、PS4ProとPS4(Slim)の価格や性能・機能などを比較していく。
どっちを買うべきか、購入の参考にしてもらえればと思う。
価格と性能・昨日の比較
まず、PS4には初期型とPS4Proと同時に発売されたPS4 Slimが存在する。
新品で購入する場合は問題ないが、
もし中古で購入する場合は注意が必要だ。
以下に価格と性能・機能をまとめてみた。
PS4 Slim | PS4 Pro | |
価格 | 29,980円(500GB) 34,980円(1TB) |
44,980円 |
解像度 | 1920x1080 | 1920x1080 |
CPU性能 | 8コア 1.6GHz | 8コア 2.1GHz |
GPU性能 | 1.84TFLOPS | 4.20TFLOPS |
メモリ性能 | 8GB 176GB/s | 8GB 218GB/s |
ストレージ容量 | 500GB/1TB | 1TB |
Wifi | 802.11 ac | 802.11 ac |
寸法 | 約265mm×39mm×288mm | 約295mm×55mm×327mm |
重さ | 約2.0kg | 約3.3kg |
消費電力 | 最大165W | 最大310W |
特色 | ・省スペース/省電力 お値段抑えめ |
・ブーストモード ・4K出力 ・SATA3対応 |
PS4Slimの性能
PS4Proと比較すると、CPU・GPUの性能は抑えめで、初期型PS4と同等。
ただし初期型と比較して300g程度軽くなり、消費電力や騒音も抑えられている。
Wifiも初期型は802.11nまでの対応だったが、802.11acに対応しているので
Wifi接続でもストレスが少なくなった。
PS4Proと違い、4K解像度に対応していない分、GPUの性能で劣る。
また地味にCPU・メモリ転送速度も負けている。
ただしその分、省スペース・省電力で、ファンの音もうるさくない。
当然ながらPS4のソフトで遊ぶだけなら、十分な性能を有している。
PS4Proの性能
PS4Proでは4K解像度に対応するため、特にGPU性能が向上している。
またCPU・メモリ転送速度向上による恩恵なのか、
メニュー画面の動作もSlimに比べてややキビキビしている印象。
ゲームのロード時間も、気持ち早い印象だ。
また、4Kテレビがないとメリットがないかと言われるとそうでもなく、
PS4 Pro対応ソフトであれば、映像表現が向上するため、より綺麗なグラフィックで遊ぶことができる。
また後述のブーストモードによって、Pro対応ソフトでなくとも
フレームレートの高速化・安定化を図ることができる。
ただしその分、本体は大きく重く、消費電力も最大でPS4Slimの倍。
ファンの音も大きく、たまに煩く感じることも。
PS4ProとPS4の違い
以下ではPS4ProとPS4の違いについて、機能ごとに掘り下げる。
ブーストモード
PS4Pro限定機能。
PS4Slimとの性能差を生かして、PS4Pro発売前に出た非対応ソフトであっても、
フレームレートが増大もしくは安定する。
ゲーム側で可変フレームレートになっているものはフレームレートが増大し、
30/60fps固定になっているものはフレームレートが安定する。
また一部ソフトではロード時間が短くなることもある。
特に敵が多数出てくるアクションゲームなどで効果を発揮する。
メニュー画面からオプションでON/OFFができるので、基本はONにしているが、
今のところ不具合には遭遇していない。
PS4Pro Enhanced
PS4Pro対応ソフトには「PS4Pro Enhanced」ロゴが付与され、
PS4Proでプレイした場合に映像表現がより強化される。
有名どころではDestiny2やホライゾンゼロドーンあたり。
ドラクエ11でも地味に解像度が向上していた。
今後発売の大作ソフトではよりその流れが加速する可能性がある。
公式サイトで対応ソフト一覧が記載されている。
PS4 | PS4 Pro 映像表現が強化されるタイトル | プレイステーション
4K出力
PS4Proは4K解像度に対応しているが、厳密には純粋な4K出力ではなく、
PS4内部で擬似4K相当の解像度で画像を生成した後、アップコンバートされた画像を出力している。
とはいえ解像度が上がっていることは確実で、比較画像を見ると地味にPS4Proの違いを感じる。
PSVR
PS4Proに全てのソフトが対応しているわけではなく、メーカー側が対応することが必要。
必ずしも画質が良くなるわけではなく、フレームレートのみの向上というパターンも多い。
バイオ7をやった時はさほどの差は感じないと言っていたが、
おそらくフレームレートは向上していたのだろう。
SSD換装
SATA3の規格に対応している。
標準で搭載されているハードディスクはSATA3ではないが、
より高速なSSDを搭載することができるため、ロード時間の短縮を行いたい場合はPS4Pro一択となる。
ちなみにSSDのものにもよると思うが、ドラクエ11のルーラ時間がハードディスクだと10秒以上かかる場合でも
SSDなら半分程度の時間で読み込みが完了する。
UHDBDには非対応
4KでのVR動画には対応したものの、4K版のBDであるUHDBDには非対応。
「君の名は」など一部で対応しているUHDBDを観るためには、専用のプレイヤーが必要だ。
動画サービスの4K対応状況
参考までに各動画サービスの4K対応状況も調べてみた。
うちのテレビはまだ2Kなので、4Kでの再生確認はできなかったが…
4Kテレビ高いよね。
ちょっと押してみたけど、もう少しお安くならないと買い替え許可が下りない。
Youtube
Youtubeは4Kストリーミングに対応。
PS4Pro側の解像度設定も変更しておく必要がある。
HD または UHD で映画やテレビ番組を視聴する - YouTube ヘルプ
Amazonビデオ
AmazonビデオはPS4Proでの4K対応に言及はなし。
Amazonビデオを4Kで楽しむことが主目的なら、FireTV Stickを買う方が無難そうだ。
Amazon.co.jp ヘルプ: Amazonビデオの対応デバイスと機能
PS4Proの値下げはあるのか
2017年10月1日現在、値下げに関する予測はないが、
PS4の初期型から5000円値下げしたモデルが出たのは発売から1年半後。
絶対にないとは言い切れないが、モンハンワールド向けPS4Pro限定モデルが12月7日発売なので、
少なくともその間の値下げはないはずだ。
どっちを買うべきか
PS4Proを買うべき人
PS4Proの特色は、やはり4K対応が大きいため、
4K対応テレビを持っていない場合は、無理してPS4Proを買う必要はないかもしれない。
ただしブーストモードのおかげでフレームレートは安定するので、
アクションなど動きの激しいゲームをプレイする場合は、4K対応モニタでなくても恩恵がある。
ロード時間やメニュー操作などにも好影響がありそうだ。
またSSDに換装してさらに高速化を計画している人には、SATA3という選択肢がある分
PS4Proの方が有利だろう。
ウチの場合、将来的には4Kモニタに買い換える予定なので
せっかくだから、とPS4Proを購入した。
初期型PS4所持の友人曰く、全体的に動作がキビキビしているということで、
なんだかんだ満足している。
また特定タイトルの話にはなるが、
モンハンワールドでは、フレームレート優先か画質優先かを選ぶことができる。
モンハンワールドは限定本体もPS4Proであり、Proでのプレイを暗に推奨しているように思える。
同様に今後の大作ソフトは、Proでの差別化を図ってくる可能性は高い。
上記のメリットが15000円の差額を払う価値があると思えるなら、PS4Proは買って損はないと思う。
お金に余裕のある、ゲーマー向けと言える。
PS4を買うべき人
(出典:https://www.jp.playstation.com)
反対に、4Kモニタ未所持であったり、解像度にさほどこだわりがなく、
安価にPS4のゲームを遊びたい場合は、PS4Slimでも十分だと思う。
15000円あれば新作ソフトが2本買える、という考えもあり、
Slimの方がコストパフォーマンスに優れる。
省電力だし、リビングに置いて遊ぶのであれば、静音であるというのもポイント。
「ゲームを毎日やるわけではないが、PS4のソフトに興味がある」という場合はこちらを選ぶのが無難。