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熊本地震で論文データ“改ざん”か、文科省が事実関係を調査
去年4月に起きた熊本地震について、大阪大学と京都大学の研究チームが発表した論文に、データが改ざんされた疑いがあることがわかり、文部科学省が事実関係を調べています。
問題の論文は、京都大学の後藤浩之准教授が大阪大学の准教授らとともに、去年4月16日に起きた熊本地震について公表したものです。このうち益城町で観測したとするデータが、別の場所で、別の研究機関が観測したデータを改ざんしたものではないかという疑いがもたれています。
先月末に、京都大学の後藤准教授などに「データに不自然な点がある」などとする匿名の告発があり、後藤准教授が改めて精査したところ、問題を確認したということです。後藤准教授はホームページで、この論文の取り下げなどの手続きを進めることを明らかにしています。
この論文の主筆者は大阪大学の准教授で、大阪大学は現在、准教授から事情を聴いているということです。
文部科学省は、現時点で、この論文が政策に影響を与えた事実はないとしていますが、今後、研究費の支給状況などについても確認する方針です。