三重のお土産、これなら間違いない!地元民もおすすめの三重県お土産ベスト11のキャッチ画像

写真拡大

国内有数のパワースポットや豊かな自然、A級からB級までバラエティ豊かなグルメが取り揃い、魅力溢れる三重県。「G7 伊勢志摩サミット」の開催を目前に、「一度は行っておきたい」と思っている人も多いはず。
そこで、三重県を訪れたら買って帰りたいお土産を、三重県民に実際に聞いてみました!味わい豊かな餅菓子の数々は食べ比べもおすすめ!定番から隠れた逸品まで、買って楽しい、もらってうれしいおみやげギフトがたくさん見つかりました。

赤福餅

言わずと知れた伊勢名物「赤福餅」は、お餅のうえになめらかなこしあんをのせた和菓子です。正確な創業年は不明ですが、「赤福」は江戸時代の初期にはすでに「伊勢神宮」門前、五十鈴川のほとりで餅屋を営んでいたとされる、歴史あるお店です。

当初は砂糖が貴重品であったため、塩味の餡を用いていましたが、8代将軍吉宗の施策で砂糖の生産量が増加すると、黒砂糖を用いるようになりました。1911(明治44)年に昭憲皇太后が神宮を参拝された際に、白砂糖餡の特製品を献上。大変好評を博したことから、一般にも白砂糖餡を使った商品を販売するようになり、現在愛されている「赤福餅」が完成しました。

三重県伊勢市、「伊勢神宮」鳥居前町「おかげ横丁」にある「赤福本店」をはじめ、関西・中部地方に広がる直営店、百貨店、駅やサービスエリアなどの売店などで手軽に手に入れることができます。三重県のお土産のスタンダードとして確たる地位を築く「赤福餅」、夏季限定の「赤福氷」や冬季限定の「赤福ぜんざい」も人気を集めています。

■せっかくだから本店で買いたい
名称:赤福 本店
住所:三重県伊勢市宇治中之切町26番地
営業時間: 9:00~17:00(時期により変更あり)
定休日:無休
公式サイト:http://www.akafuku.co.jp/

安永餅(やすながもち)

三重県桑名市の代表的銘菓である「安永餅」は、細長く平坦な焼き餅の中に、つぶ餡をいれたものです。1634(寛永11)年創業の「永餅屋老舗」と、「安永餅本舗 柏屋」の2つの店舗で製造、販売されています。

もともと、東海道五十三次の桑名宿にほど近い、町屋川の船着場「安永立場」で、旅人に供されたものが人気を博し、現在の「安永餅」となったといわれます。伝承では、桑名で隠居していた松平定信(楽翁公)が非常食として考案したともいわれており、こうした形態の餅を食べる文化は桑名から四日市、鈴鹿にかけて広く分布しているため、その起源を特定することは難しいようです。

「永餅屋老舗」では、なばなの里店の季節限定商品として、安永餅の生地になばなを混ぜ込んだ「なばな安永餅」も販売しています。携帯性に優れた細長い形状と、誰にでも愛されるシンプルなおいしさで、桑名を代表する和菓子として人々に愛され続けているのです。

■安永餅のお店
名称:永餅屋老舗
住所:三重県桑名市有楽町35
営業時間:8:00-19:30(売切れ次第閉店)
定休日:無休
公式サイト:http://www.nagamochiyarouho.co.jp/

名称:安永餅本舗 柏屋
住所:三重県桑名市中央町1丁目74
営業時間: 8:00~19:00
定休日:木曜

なが餅

三重県四日市市の「笹井屋」が製造、販売する「なが餅」は、餡を包み、細長くのばした餅を火で炙ったものです。桑名の「安永餅」と大変よく似たお菓子で、こうした形状の餅菓子は、三重県内の旧東海道、旧伊勢街道沿線に広く分布しています。時は戦国時代の最中の1550(天文19)年に創業といわれる「笹井屋」は、現存する店舗のなかでもっとも古いものとされています。

三十六万石の太守・藤堂高虎にも愛されたといわれる「笹井屋」の「なが餅」。国産もち米と北海道産小豆を使って、創業当初の製法を守りながら、丁寧に仕上げています。飽きのこない素朴な味わいで、四日市土産や訪問時の手土産などに広く使われています。

■なが餅のお店
名称:笹井屋
住所:三重県四日市市北町5-13
営業時間: 8:30~18:30
定休日:無休
公式サイト:http://www.nagamochi.co.jp/

まつかさ餅

「赤福餅」「安永餅」「なが餅」などと並んで三重県でもう一つハズすことのできない人気の餅菓子が「まつかさ餅」です。櫛田川の清流に育まれた良質な米を練り上げた餅生地で、コクのある黒砂糖の餡をくるみ、もち米をのせて蒸しあげてあります。

もち米をまとったその形状がまつぼっくりに似ているところから、「まつかさ餅」と名付けられました。伊勢相可名物として、「お伊勢参り」、「熊野詣」の旅人から愛され、親しまれてきました。

現在も古くからの製法を守って作られる「まつかさ餅」は、なくなり次第終了となります。また、日に数回に分けて蒸しあげるため、タイミングがあえば、蒸したてのおいしさを味わうこともできます。地方発送などは行わないため、ここでしか味わえない「まつかさ餅」。ぜひ一度食べて欲しいものです。

■まつかさ餅のお店
名称:長新
住所:三重県多気郡多気町相可564
営業時間: 8:30~なくなり次第終了
定休日:不定休(月2~3回)
公式サイト:http://homepage2.nifty.com/MATSUKASAMOCHI/

へんば餅

三重県伊勢市の「へんばや商店」が製造、販売する「へんば餅」は、米粉独特のもっちりした食感を持つ餅生地でこし餡を包み、香ばしく焼きあげた餅菓子。「餅街道」と呼ばれるほど餅菓子の多い伊勢周辺でも、そのおいしさに人気の高い銘菓です。

今から200年あまり前の1775(安正4)年、宮川渡しの前で茶店を設けて餅菓子を提供したのが「へんばや商店」のはじまり。「お伊勢参り」の参拝客が休憩し、馬を返して参宮したため、「返馬(へんば)餅」と名づけられて、今に伝わっています。

宮川のほとりの店舗のほか、「伊勢神宮 内宮」そばの「おかげ横丁」にも店舗があり、「赤福」と並ぶ伊勢の餅菓子として、人気を集めています。

■へんば餅のお店
名称:へんばや商店 本店
住所:三重県伊勢市小俣町明野1430-1
営業時間: 8:00~17:00
定休日:月曜(祝日は営業、翌火曜休業)
公式サイト:http://www.henbaya.jp/

萬古焼(ばんこやき)

三重県四日市市の地場産業である「萬古焼」は、1979(昭和54)年に伝統工芸品の指定を受けた焼きものです。現在、四日市市と菰野町を中心とした100以上の窯元で、多彩な焼きものが製造、販売されています。

江戸時代中期に、桑名の豪商・沼波弄山(ぬなみろうざん)が遠い海の向こうの世界を空想しながら製作した、異国情緒溢れる陶器がその発祥とされます。焼き方にも形にもルールを持たない、自由な発想から生まれる焼きものとして、現代に続いています。

「萬古焼」を代表するのは、紫泥急須や土鍋で、特に土鍋では国内生産高の8~9割もが「萬古焼」の商品です。リチウム鉱石を含む耐熱性の高い陶土が、直火や空焚きにも耐える優秀な土鍋を生み出すのです。

「萬古焼」の製品は「ばんこの里会館」で購入できるほか、会館では定期的に陶芸教室なども開催されています。また、各窯元でも商品を買うことができるので、巡ってみるのもよいのではないでしょうか。

■萬古焼を買うなら
名称:ばんこの里会館
住所:三重県四日市市陶栄町4番8号
営業時間: 10:00~17:00
定休日:月曜
公式サイト:http://www.bankonosato.jp/

伊賀焼

伊賀流忍者の隠れ里として名高い伊賀市は、「伊賀焼」と呼ばれる焼きものでも知られています。野性味と自然美が魅力の「伊賀焼」は、奈良時代から始まったとされる日本有数の古陶です。山一つ隔てた信楽の「信楽焼」と長く区別がつけられませんでしたが、古田織部の弟子であり、桃山時代に領主となった筒井定次によって、茶の湯にも使われる風流な「古伊賀」スタイルが確立されました。

江戸時代には藤堂高虎の娘婿であり大名茶人であった小堀遠州の指導によって、垢抜けて洒落た「遠州伊賀」スタイルが成立。その後、藩主藤堂高次が広く全国から陶工を招いて「藤堂伊賀」が成り立ちました。

高温で何度も焼成する「七度焼」で、青ガラス質のビードロ釉と呼ばれるものが発生。その自然美が「伊賀焼」の特徴とされ、茶陶では他の追随を許さない、高い評価を得ています。

「伊賀焼」を購入するなら、国登録有形文化財である16連房登窯を擁する「長谷園」をぜひ訪れてみてください。また、毎年9月に行われる「伊賀陶器まつり」や、5月に開催される「新緑伊賀焼陶器市」もおすすめです。

■伊賀焼を買うなら
名称:長谷園
住所:三重県伊賀市丸柱569
営業時間: 9:00~17:00
定休日:年末年始
公式サイト:http://www.igamono.co.jp/

蚊遣豚(かやりぶた)

懐かしかわいいアイテムとして、近年密かなブームとなりつつある「蚊遣豚」。実は三重県四日市市の「萬古焼」によるものが有名で、地元の陶芸家はもちろん、アーティスト、デザイナーも参加しての作品展も開催されるほどです。

ころんと丸みをおびたフォルムにユーモラスな表情の豚がたまらない「蚊遣豚」は、夏に欠かせないアイテムのひとつとして、三重県のお土産としても喜ばれています。親しい相手へのギフトとしてはもちろん、旅の思い出を呼び起こさせる自分へのギフトとしても、ぜひお気に入りの一点を探してみてください。

2000年から毎年夏に開催されている「アートな蚊遣り豚展」は、蚊取り線香でおなじみの「KINCHO」の支援を受けて2015年で14回目を数えました。お気に入りの一点に投票できるほか、会場となる「じばさん三重 名品館」ではさまざまな「蚊遣豚」の販売もなされています。ぜひ覗いてみてください。

■こんなところで買えます
名称:じばさん三重
住所:三重県四日市市安島1丁目3-18
営業時間: 10:00~18:00(夏季は19:00まで)
休館日:毎月第2・第4水曜日(祝日の場合は翌日)
12月29日 ~ 1月3日
公式サイト:http://www.jibasanmie.or.jp/index.html

土鍋

冬の食卓に欠かせない「土鍋」も、国内生産のほとんどが「萬古焼」とされるほど。三重県の特産品として、実用的なお土産にも最適となっています。三重県四日市の「萬古焼」窯元では、個性豊かな「土鍋」の数々を取り扱っているので、ぜひお気に入りを探しにでかけてみてください。

耐熱性の高い陶土を生かした一般的な「土鍋」はもちろん、炊飯専用のごはん鍋や蒸し鍋、タジン鍋など、さまざまな「土鍋」が揃います。冬の鍋料理など、和食はもちろんのこと、洋食やエスニック料理にもぴったりな、スタイリッシュなアイテムも。

一年を通じて愛用できる一点を探すなら、バラエティに富んだ「土鍋」が見つかる「じばさん三重 名品館」がおすすめ。ぜひお立ち寄りください。

■土鍋がたくさん揃う
名称:じばさん三重
住所:三重県四日市市安島1丁目3-18
営業時間: 10:00~18:00(夏季は19:00まで)
休館日:毎月第2・第4水曜日(祝日の場合は翌日)
12月29日 ~ 1月3日
公式サイト:http://www.jibasanmie.or.jp/index.html

おぼろタオル

三重県津市の「おぼろタオル」は、古き良き時代の優しさを残した、明治生まれのタオルです。通常のものに比べて非常に細い糸を使うことで、ふんわり柔らかな風合いと、高い吸水性を持っています。

赤ちゃんの湯あがりガーゼから、普段使いのフェイスタオルまで、独特の風合いを生かした製品ラインナップは、どれも使い勝手のよいものばかり。使い込んでも柔らかな肌触りが続くので、肌の弱い敏感肌の人やお子さまにもおすすめです。

安心、安全にこだわって、自社一貫生産を続ける「おぼろタオル」では、10人以上の予約により、工場見学も可能。メードインジャパンの実力を垣間見ることができます。工場には、自社製品がずらりと並ぶ店舗「タオルショップおぼろ」も併設されているので、お土産探しにもぜひ足を向けてみてください。

■スポット詳細
名称:おぼろタオル
住所:三重県津市上浜町3丁目155
営業時間: 10:00~16:00
定休日:土日祝日、年末年始、GW、お盆期間
公式サイト:http://www.oboro-towel.co.jp/

伊勢木綿

伊勢の国の中心地であった津の周辺は、古くから絹(伊勢紬)や麻(津もじ)、木綿(伊勢木綿)の産地でした。奈良時代から続くとされる「伊勢木綿」の製法は、「臼井織布」が今に伝えています。

撚りの弱い糸を使用する「伊勢木綿」では、洗いを重ねるうちに糸が綿(わた)に戻ろうとします。そのため、使い続けるうちにどんどん生地が柔らかくなって、肌になじむようになるのです。

貴重な技を守りぬかれた「伊勢木綿」のアイテムは、「伊勢神宮 外宮」近くの「衣 伊勢木綿 臼井織布」で購入することができます。カジュアルなバッグなど、普段使いにぴったりなアイテムが、幅広く取り揃っています。

■スポット詳細
名称:衣 伊勢木綿 臼井織布
住所:三重県伊勢市本町6-4シャレオサエキ1F
営業時間: 10:00~17:00
公式サイト:http://www.kholomo.com/