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「楽曲制作の料金の相場っておいくら?」な雑文

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皆様お疲れ様です。AZU(@AZU0000)です。

音楽を作って売るサービス…組織であれ個人であれ国内だけでも相当な数ではないでしょうか。

もちろんウチもその一つです。お仕事下さい。いっぱい…ね?

あ、待って帰らないで。今回は営業ではなく「曲制作の料金」についてです。

要するに「曲を作ってもらうのっていくら位かかるん?」ということです。

「明確な料金設定」のところもあれば「まずは見積もり」のところもあり初めて発注する人にとっては何とも不安ではありますよね。

なので末端で生きている私で非常に恐縮ではありますが、その辺について少し書いていきますね。

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ぶっちゃけ価格の幅は広すぎ

「楽曲制作 依頼 価格」などで検索してみるとさまざまな音楽制作会社の価格設定が引っかかると思います。

その金額を見て回ってみると…本当にバラバラですよね。見事にバラバラ。

もちろん使用機材や制作の規模が組織によって違うので当たり前といえばそうなんですよね。

私の様に自宅スタジオでPCベースの制作だと比較的安価だし、大きな会社であれば当然本格的な商業向けのスタジオでさまざまな方法で制作しているので価格設定に開きがあるのは当然です。

なのでコンテンツの規模に応じて発注先の規模も考える必要があるということです。

私の場合は…価格をぶっちゃけてみる

うちの金額設定だと商業向けの場合は…

・ボーカル曲:平均200,000円~

・BGM:平均22,000~

大体こんな感じです。何とも言えない金額ですね。

これより高いところも安いところもいっぱいあります。

そいでもって同人向けの場合は…

・ボーカル曲:平均60,000円~

・BGM:平均5,000円~

こんな感じです。商業と同人ではやはり金額に開きがありますね。

ですが同人でも商業と変わらない規模のところもありますので、その場合は商業扱いです。

まあ、クライアントの規模で料金も変わってくるということですね。

やっぱりボーカル曲は高いです。

作詞やボーカリストの手配、修正などの作業もBGMよりかなり増えてしまうのでどうしてもコストがかかってしまうからです。

BGMにおいても人が関わる数が多ければそれだけコストは上乗せされてしまいます。

単純に人件費という点も大きいのでコストカットをするのはなかなかに難しいです。

それって高い?安い?

音楽って「衣食住」と違って形がないんです。だって音だもの。

芸術品としてのジャンルにおいても絵や立体とは違い、無形の知的財産となります。

なので人によっては金額を見て「高いやん」と思う人がいるのも仕方ないと思うんです。

だって、ボーカル曲1曲の金額が最低20万ですよ?

ということは、ゲーム1本を作るとしたら主題歌、エンディングテーマでボーカル曲が2曲、BGMが15曲ほどは必要だと思うので、単純に計算しても最低70万円以上必要となるわけです。

音楽でそれだけかかるとすれば、ゲームソフトが1本6000円の設定で116本売れないと採算ラインにすら達しません。

そうそう、効果音なんていうものも必須なのでそれも加えなくてはいけません。

それでなくてもあくまで最低価格なので色々と制作を進めているうちに結構な追加料金になりますし、小規模な制作でも楽曲制作費が200万超えなんて別に珍しくもない世界です。

6000円で売ると言ってもすべてが利益になるわけではなく、パッケージ、流通などのコストを考えると数倍以上の本数が捌けないと音代すら回収できないということになります。

ソーシャルゲームならともかく、コンシューマーの売上はよほどのタイトルでもない限り安定した数字を残せないのが現状です。

また、ゲームを作るには音楽だけではなくシナリオ、絵、声優さん、制作そのものを支えるプログラマーさんなど数多くの人が関わってきます。

ゲームだけに限らず、映像作品、アーティストやアイドル、商業施設、企業に向けた音楽であってもそこにはさまざまな人が関わった上でのコンテンツとなるので、純粋な楽曲制作費以外にもかなりのお金が動いちゃうわけです。

そう考えると音楽が「高い」という人がいるのも仕方がないかなと思うのですよ。

でも音楽を作る人も生活がかかっているので引けないラインがあるということですね。

じゃあできるだけ価格を下げれば良いんじゃない?

ここは難しいところです。もちろん発注側としては安いに越したことはありません。

実際にクオリティが高いのに相場より安いところなんてザラにあると思うんです。

そういう所からしたら私の価格設定なんて高すぎです。泣きそうです。

実際私よりも遥かにハイクオリティな曲を作って安い価格で売っている所はかなり多いはずです。

最近はクラウドソーシングも盛んで、下手をすれば歌モノが4ケタの金額で取り引きされていることもあります。

正直ゾッとします…

流石にそれでは食べていけませんし、価格の平均値を一度下げてしまうと元に戻すのは相当難しいです。というか戻りません。マクドナルドみたいになります。

個人的には現状の平均値は底値も底値だと思っているので私個人としては価格設定を自ら下げてしまうのは避けておきたいと考えています。

お金=信用という考え

人によっては実績のために「無償でも作るよ」って言う人もいるかもしれません。

でも、少しいやらしい話ですが、私はそれでは頑張れません。無理です。

「お金のために音楽を作る」という考えはある種ものすごく健全だと思っています。

お金をいただく以上は責任をもって完遂しなければいけません。社会人なら当たり前ですね。

どんな仕事も同じですが、金額が大きければそれだけその思いも大きくなります。

もちろん金額、規模の大小に関わらず責任は持たなければいけませんが、少なくとも「タダでもやる」と言う人に比べれば責任の重さを感じる割合はかなり大きいのではないでしょうか。

無償であれば責任を投げ出すのも難しいことではありません。自分に利益にないものに同じだけの責任を感じることが出来るものというのはよほどの高尚なものでもなければあり得ないです。

ギャランティーがあるからこそクライアントの要求に出来る限りの力で答えていく活力が湧いてくるのではないかと思います。

ただ、コラボ的なものや横のつながりで「楽しむ音楽」もあるので、それはまた別の話、です。

最後に

なんか全体的にとっちらかった文章になってしまいました。

一応ですが私も色々なところを参考にある程度の平均値を出して価格設定をしているので、他との差というのはあまりないのではないかと思っています。

なかなか聞きにくい話題ではあるのですが、少しでも参考になれば幸いです。

でも改めて音楽をお金に変えるというのは難しいものだなと実感しています。

色々と手を出しつつも、いつまで音楽がやれるだろうか、そう思わない日はありません。

近いうちに新規で音楽関連のサイトを立ち上げる予定なのですが、そちらはどのような形でも出来る限り続けていきたいなと。

まあ、頑張ります。楽しみながら前に進めればと願いながら…ですね。

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AZU
日本の片隅で音楽を作るDTMerです。 座右の銘は「継続は力なり」、「なるべく諦めない」 ブログでは音楽制作の記事を中心に興味のあることを書いています。
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