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江戸時代17世紀の地震と熊本地震

      2017/01/12

慶長三陸地震

画像出典 saikaskksxxxx.blog.jp 慶長三陸地震

ようやく熊本地震の余震も減って落ち着きの兆しが見えてきました。
過去に発生した地震をいろいろと調べてみると、東日本大震災とそっくりだと言われている貞観地震だけではなく、津波を伴う地震はかなりの頻度で日本で発生しており、地震大国と言われるのも頷けます。

貞観地震

901年に成立した史書『日本三代実録』の中に貞観11年5月26日(869年7月9日)に発生した貞観地震についての記述があります。推定マグニチュード8.3以上。

5月26日癸未の日、陸奥国で大地震が起きた。(空を)流れる光が(夜を)昼のように照らし、人々は叫び声を挙げて身を伏せ、立つことができなかった。ある者は家屋の下敷きとなって圧死し、ある者は地割れに呑まれた。驚いた牛や馬は奔走したり互いに踏みつけ合い、城や倉庫・門櫓・牆壁などが多数崩れ落ちた。雷鳴のような海鳴りが聞こえて潮が湧き上がり、川が逆流し、海嘯が長く連なって押し寄せ、たちまち城下に達した。内陸部まで果ても知れないほど水浸しとなり、野原も道も大海原となった。船で逃げたり山に避難したりすることができずに千人ほどが溺れ死に、後には田畑も人々の財産も、ほとんど何も残らなかった。

(空を)流れる光が(夜を)昼のように照らしの部分は、東日本大震災でも見られた発光現象のようです。当時で1000人の被害者が出たと有り、かなり大規模な災害だったことが伺えます。

地震のあと、同年の6月15日に朝鮮半島からここぞとばかりに新羅の海賊が博多へ侵攻し、その後肥後(熊本)での地震や事変についての報告がされています。

話はそれますが、新羅王の悪政の元、745年頃から750年代後半にかけて新羅は飢饉や疫病が発生しており、日本へ大量に移民としてやってきたと記録に有ります。
天平宝字3年(759年)9月、天皇は食料を与えて帰国させようとしますが、帰国を希望しなかった新羅人131人を武蔵国に送還したとのこと。
なんだか今の状況にとても似ていることが1000年以上前にもあったようです。

慶長三陸地震

1611年12月2日に発生、現在の青森県、岩手県、宮城県を襲ったM 8.1の地震で、地震の被害よりも津波被害が大きかったことから津波地震だと推測されています。伊達領で大津波による死者は約2,000〜5,000人。

その8年後の1619年5月1日(元和5年3月17日)に肥後(熊本)八代で地震が発生し推定M 6.0。
その6年後の1625年7月21日(寛永2年6月17日)にまた熊本で地震が発生し、推定M 5〜6、地震動により火薬庫爆発、この時も熊本城が破損したと言われています。

素人判断ですが、三陸方面で地震があると熊本が揺れているのがすごく気になります。ちなみに1625年の熊本での地震のあとに1628年にM 6.0の江戸城の石垣が壊れる地震、1633年に M 7.1の 寛永小田原地震、1635年にM 6.0の江戸での地震と続いています。

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