Extension for Univ. Ryukyus LibraryというChrome拡張機能を作成しました。業務用に作った物ですが、Chrome Webストアで公開しています。
機能は以下の5つです。
- 文字列を選択した状態で右クリックのコンテキストメニューを開くとワンクリックで琉大のOPAC、沖縄文献情報データベース、CiNii Books、CiNii Articlesの検索が出来ます。
- Amazon・honto・丸善Knowledge Worker・沖縄県立図書館の図書詳細画面で琉球大学の蔵書を確認出来ます。Knowledge Workerでは検索結果一覧画面でも機能します。(ISBNのある本限定、カーリルAPIを利用。)
- PubMed検索結果画面で、PMIDにリンクリゾルバへのリンクを付与します。
- CiNii Articlesの詳細画面で、掲載雑誌の沖縄県内所蔵館を表示。(CiNii Books APIを利用)。
- 新規タブを開くと琉大図書館の写真がランダムで表示。
この機能を順番に操作しているだけの動画です。
Extension for Univ. Ryukyus Libraryの機能説明
作成動機など
そもそもは職場で構築している沖縄文献情報データベース*1をもっと使いやすくできないかというものでした。論題をMecabを使って単語に分割し、頻出単語を中心にWordCloudを作ってみたりしてました。
BIDOM Wordcloud
その一環として、コンテキストメニューからBIDOMを検索できると便利かなと思って拡張機能を作ってみました。拡張機能開発は想像していたよりも手軽にできたので、他にも幾つか自分が欲しかった機能を実装してみたものです。
例えばAmazonでカーリルAPIを使って、図書館の所蔵情報を表示するような拡張機能は幾つかあります。
Libron - Chrome Web Store
その本、図書館にあります。 - Chrome Web Store
しかし、私がよく使うhontoに対応した拡張機能は知りませんでした。他にも職場の選書では丸善のKnowledge Workerを利用したりします。*2また、沖縄県立図書館は沖縄関係資料ではかなり細かく目次情報を入力しています。そのため、人文系の研究をしている同僚から沖縄県立図書館OPACで資料を探した後に職場のOPACで所蔵をチェックするといった話を聞いていたので、県立図書館のOPACにも対応してみました。*3
今後について
リファクタリングできたらソースも公開します。現状は電子書籍の契約状況には対応していないので選書ツールとして使うためにも、OPACに登録している電子書籍の状況は把握できるようにしたいです。
他にはページ中のDOIをもとにリンクリゾルバとoaDOIの結果を表示する機能とか作れると便利かなと考えています。
cheb.hatenablog.com
chrome.google.com
chrome.google.com
参考にした記事
qiita.com
qiita.com
stackoverflow.com
id:haseharuさんの2つの拡張機能も大分コードを参考にさせて貰いました。
haseharu.hatenablog.com
chrome.google.com
最後になりますが、API提供機関(カーリル・NII)のみなさま、どうもありがとうございます。