『男の産後うつ』になったようだけど女装したら治ったみたい

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政府の「イクメン推進」は根性論か

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文春オンラインに、男の産後うつについての記事が掲載されました。

最近、徐々に「男の産後うつ」についての認知が広がっているようで、嬉しい限りです😉

 

bunshun.jp

 

この記事で、政府のイクメン推進施策を「根性論」だと批判する主張があったので、ちょっと紹介したい。

 

 


記事の要約

まずは記事の全体像をつかむために、見出しだけを引用しよう。

  • 男の「産後うつ」の罹患率は女性と同じ
  • 真面目で優しい人ほど要注意
  • 政府の「イクメン」推進は根性論
  • 男性は環境を整えるサポート役を
  • 東京都北区では父親のサポートに乗り出した

 

政府の「イクメン」推進は根性論?

「イクメン」ブームの高まりもあり、国も父親に対して育児や家事をするよう努力を求めているが、それは根性論ではないかと主張している部分がある。

国立成育医療研究センター政策科学研究部の竹原健二室長の発言を引用しよう。

 

社会の問題が、父親個人の努力や認識の問題という風にすり替えられていると思います。まずは長時間労働の改善が喫緊の課題です。それが結果的に母親へのサポートにもなると思います

 

 

以前、私のブログに頂いたコメント

以前、私のブログに、あるコメントを頂いたことがあった。

 

www.utsu-joso.com

 

ざっくり要約すると、コメント主さんは、次のような生活を送っている。

 

通勤に片道2時間もかかる。保育園のお迎えは絶対に行けない。他のことでフォローをしようと、仕事から帰って家事をしている。
10時頃に帰宅し、翌日のご飯の支度、選択をする。終わるのは12時から1時半の間。翌朝5時に起きて、また出勤。

 

通勤に2時間もかかると大変よね。帰宅が10時頃だというから、8時近くまで残業しているのでしょう。

この方は、私のブログにコメントを残してくださったのだけれど、えてして男性は、こういう辛さを吐き出すことをためらってしまうので、ストレスを溜め込んでいないか心配です。

共働きの女性が仕事と家事育児の両立に苦しんでいるのと同じように、男性にも苦しんでいる人はたくさんいるのです。

こういうのに男女差はない。辛いことは、誰がやっても辛いのだ


この状況を変えずに「イクメンになりなさい」と啓発することに意味はあるのだろうか、と思う。

 

啓発が無意味だとは言わないが……

啓発が無意味だとは言わないけれども、啓発だけでは無意味だと思う。

私たちは子どものころから、「人のものを盗んではいけない」と啓発されて育つ。それでも、人のものを盗む人はゼロにはならない。

物を盗んでしまう状況(貧困など)や、心理的要因にも手を打たなければならないね。

啓発は大切だけれども、必ずその周辺にある環境の整備もセットでなければ効果は限定的になる。

そもそも、他人に文面や口頭で何かを啓発して、「はいそうですか」とすぐ行動するのであれば、世の中こんなに苦労することはないよ。

 

そんな中でも新しい動き

記事中にもあるけれども、東京都北区では父親支援のサポートプログラムを開いており、90人の父親が参加しているとのこと。

男性の悩み相談や、同じような父親同士で話し合う場の提供という、周辺環境の整備に、ようやく自治体が取り組み始めた感じがあるね。

(米国では男性サポートの一つとして以前より見られる)

 もちろん、こういう場の提供だけでは不十分であることは言うまでもないね。長時間労働や長時間通勤が改善されない限り、子育て世代は苦しいままだしね。

 

何で見たのかは忘れてしまったのだけど、ノルウェーでは有給の育児休暇や病休、ベビーシッター利用補助などを政府が保証しているらしい。

(日本でも、内閣府がベビーシッター補助を推進していたように思うが……)

企業レベルでも、労働時間の大幅な柔軟化を実現しているところもある。こういった子育て世代を優遇する政策が、今の私たちには喉から手が出るほどほしいのだ。

 

個人的には、啓発よりも、政策の充実を優先してほしい。

私たち子育て世代は、今この瞬間、家庭と仕事の両立というジレンマに苦しんでいるのです。やる気のない人にやる気を起こさせるのもいいけど、やる気のある人をくじけさせないほうが、即効性があるんじゃないだろうか。

 

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