大阪駅北側の再開発エリア「うめきた2期地区」の地下を横切り、グランフロント大阪とインバウンド(訪日外国人)に人気の梅田スカイビルを結ぶ地下歩道「梅北地下道」が姿を消す。1928年完成の地下道は地下化されるJR東海道線支線と地下で交差するため、まず全長205メートルのうち東側の165メートルを12月に閉鎖。2024年ごろには残りも閉鎖され、1世紀近い歴史に幕を閉じる。
うめきた地区の基盤整備を担当する都市再生機構(UR)は地下歩道の代わりに地上歩道を設け、西側に40メートル残る地下歩道と結ぶ。梅田スカイビルの最上部にある空中庭園の16年度入場者(約140万人)の7割はインバウンドが占めており、観光客やビジネスマンら歩行者の往来を確保する。
うめきた2期再開発に合わせて貨物列車などが通る東海道線支線が地下化され、不要になる西側の地上線路が撤去されて地上を通れるようになる24年ごろ、西側の残り40メートルの地下歩道も閉鎖される予定だ。
梅北地下道は佐藤町地下道とも呼ばれる。JR大阪駅や阪急梅田駅とスカイビルなどがある西側の大淀地区の間にはかつて梅田貨物駅があり、この地下道が無いと南か北へ遠回りする必要があった。