チームしが、安保法案反対声明

■平成27年7月26日(日) 第17253号

=原発再稼働の動きも強く抗議=

嘉田由紀子代表が安倍首相を批判(左から2人目、県庁)

◇全県
 三日月大造知事を誕生させた政治団体「チームしが」(代表=嘉田由紀子前県知事)はこのほど、安保関連法案の衆院での強行採決について「日本国民を危険な戦争に誘導しようとしている」と安倍政権に反対する声明「びわ湖・平和の未来宣言」を県庁で発表した。
 声明では、「国民の八割もが『議論が不十分』と言い、当の安倍総理大臣本人さえも『国民の理解が進んでいない』と表明している。そして国民の五割を超える人が「反対」と意思表示をし、憲法学者の多くが違憲判断をするにもかかわらず、政治主導として憲法違反の集団的自衛権を含む法案の採決がされた」と指摘。
 安倍政権には「今回の横暴に、強い怒りと不安をおぼえる。多くの若者たちも立ち上がりはじめた。おなかを痛めて生んで育てた大切な子どもを戦争にはやらない。人殺しはさせない。『積極的平和主義』などという言葉のウソをばらまき、若者たちの間でも不安が高まりつつある安保法案の衆議院での強行採決に強く抗議し、参議院での法案成立阻止の声を一層たかめていく」と強く反対した。
 また原発再稼働について「(若狭の原発に隣接する滋賀県の)琵琶湖は、生きとし生けるものを生み育む近畿千四百五十万人の『いのちの水源』である。実効性ある避難計画なしに、また放射性廃棄物の処理が技術的、経済的に解決されないまま原発を再稼働しようとする安倍政権の方針に強く反対する」と抗議した。
 嘉田代表は「一九六〇年代はデモしか抗議行動がなかったが、いまはフェイスブックなどのSNSを使う手段もあり、若者たちとともに安保関連法を廃案にするため多様な行動を展開していく」と話していた。


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