羊の夜をビールで洗う

シングルファーザーなプログラマーのワンオペ育児&暮らしのブログ。

どれも似ている?転職・結婚・不動産

私はこれまで二回転職をしているのだけど、転職(就職)と結婚は似ているなぁ、とはよく思う。

 

会社を選ぶときには、お給料などの条件も大事だけど、やっぱり仕事が自分に合っているかとか、社風や一緒に働いている人の雰囲気が、自分のフィーリングに合致するか、の方がもっと大事だと思っている。

 

なんといっても社会人になったら、日常生活で最もたくさんの時間を占めるのは仕事なのだ。その仕事の適性が合わなかったり、周りの人の感覚が自分と大きくズレていたら、その仕事を長く続けるのは難しくなると思う。

 

なので、就職や転職で面接に行くときは、自己アピールも怠らないようにしながら、自分の方も「この人たちと長くやっていけそうかな?」というのは、注意深く見るようにしている。どんなに会社の規模が大きくても、そこで違和感を感じた会社は選ばなかったおかげで、今のところどの会社も5年づつくらいは勤めることができている。

 

しかし、転職と結婚は似ていても、言葉の順序を逆にして、結婚と転職は似ている、と言ったら、ちょっとお叱りを受けそうだ。転職も離婚も、昔よりはずっとありふれたものになったとは言え、結婚はもっとずっと長く(できれば死ぬまで)続くべきである、という考え方はまだ根強い。

 

実際には、ブラック企業に無理して勤め続ける人がうつになるのと同じくらい、経済的事情や子どもの事情で離婚できなくて、しんどい思いをしている人も結構いそうだけど、これには転職よりも離婚がしにくい理由に、男女の賃金格差とか、払われない養育費などの根強い問題があると思われるので、気安く論じられる問題ではない。

 

(なので一旦この件はさておいて)一方で、結婚は不動産と似ているなぁ、と思うこともある。

 

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少し前に、離婚した後の自分の市場価値みたいなものが知りたくて、いわゆる婚活サイトを覗いてみたことがある。(婚活サイトって...と思われる読者さまもいるかもしれませんが、まぁそこは独り身の権利として大目に見てください)。

 

いっときはサクラやマルチの業者が多いイメージだった婚活サイトだけど、最近のはチェックや通報の仕組みが厳しいのか、それなりにリアルな情報が出ているようにみえる。実際に自分が「こんな感じかな」という条件を入れてみたら、何件かのリストが出てきた。

 

そのサイトでは、一度入力した検索条件を保存しておいてくれるので、次にサイトを開いたときには、何もしなくても、前回入力したのと同じ条件で検索したリストを表示してくれる。

 

だけど当然、昨日見たリストと今日見たリストでは、リストの中身はほとんど変わらない。リストは、「今現在」「パートナーが居なくて」「積極的にパートナーを探している」人しか、そもそも対象としていないからだ。

 

数ヶ月経ってみたら、そのうちの何人かは(めでたい理由か、または諦めたとかで)抜けて、新しく登録した人が加わって、リストが大分入れ替わっているのかもしれないけれど、しばらくは何度サイトを開いても、ほぼ同じ中身のリストを眺め続けることになる。

 

この「今ある中から選ぶ」感が、なんとなく不動産を選ぶのに似ているなぁ、と思った。(分かりやすく婚活サイトの例を挙げたけど、婚活サイトを使っていなくても、われわれは無意識にそうやって今ある中から選択しているはずである。)

 

けれど、仕事選びよりさらに重要な人生のパートナー探しも、そうやって条件だけで切って捨ててしていたら多分味気なくて、それを度外視した愛情を持てるか、みたいな要素が、背中をひと押しするのだと思う。こういった最後は思い切り!的なところも不動産を買うのとちょっと似ている。

 

ちなみに、転職も結婚も経験のある私だけど、不動産だけはまだ一度も買ったことがない。

 

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決断の大きさ度合いで行ったら、転職や結婚とそんなに変わらないと思うのだけど、不動産は決断したときに抱えるお金の大きさが、具体的に目に見えてしまうのがやはり怖い。小さなものはわりとよく衝動買いしまうけれど、大きな買い物は致命的に苦手な私である。

 

これまで、転職だけは、運もあってたまたまうまく選び取れた私だけど、優柔不断な自分にとっては、重要な選択が続く人生は、まだまだ迷いの連続になりそうである。

 

それでも、年をとって経験を積むに従って、「条件」と「フィーリング」の間のバランスの取り方は、昔よりも上手になっていると信じたい。何を選ぶにせよ、迷ってもいいけど、自分がここまで大事にしてきた「軸」を外すような選択は、しないようにしたいなぁ、と改めて思ったのでした。

 

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