希望の党受け入れ拒否リスト流出 新たに岡田、海江田氏らの名前も
衆院選(来月10日公示、22日投開票)を前に民進党の“解党”に伴う希望の党への合流問題で「受け入れNGリスト」が出回り始めた。
希望の党代表の小池百合子都知事(65)は29日、民進党の前原誠司代表(55)と会談。表向きは候補者全員の受け入れを要請している前原氏に対し、小池氏は「全員を受け入れることはさらさらない」と明言。さらに都庁での会見ではフリーランスの記者から「リベラル派を大量虐殺するのか」との質問に「排除致します」と言い切った。
希望関係者は「この“排除”のワードは1996年の旧民主党結党時に村山富市元首相やさきがけの武村正義代表らの合流を拒否し“排除の論理”といわれ、流行語にもなった。小池氏も血も涙もなく、民進組を排除する魂胆です」と指摘する。
永田町では希望が公認しない30人近くの名前が書かれたリストが出回っている。本紙昨報通り、菅直人元首相(70)、野田佳彦元首相(60)、枝野幸男代表代行(53)、長妻昭元厚労相(57)、赤松広隆元衆院副議長(69)、辻元清美幹事長代行(57)らが入っているのと同時に岡田克也元代表(64)、海江田万里元経産相(68)、安住淳元財務相(55)らの名前もあった。
「いずれも民主党政権で代表や大臣、幹部経験者で、安全保障や憲法観で一致したとしても負のイメージを新党に入れ込んでしまうので、厳しく“排除の論理”であたるでしょう」(同関係者)
小池氏による“排除”を恐れてか、希望への合流を選択しない候補者も出始めている。一方で、NGリストに載りながらもいちるの望みをかけて、長妻氏や社民党出身の阿部知子氏(69)らは、希望にエントリーした。
選考に当たっている玄葉光一郎元外相(53)は「選考過程は一切明かさない」としているが、週明けには“NG確定リスト”が出ることになる。
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