iOS 11が未完成すぎてツライ…Appleのソフトウェア品質低下が顕著に
22iOS 11の完成度が低すぎて頭を抱えています。
今年で10周年となるiPhone向けOS…iOS 11
2017年はiPhone誕生から10周年となる年で、10周年を記念した『iPhone X』が発表されるなど、Appleも10周年であることを世界に向けて強く発信しています。
そのようなハードウェアが注目される一方で、09月19日にリリースされた『iOS 11』もiOS10周年となるバージョンです。
そんな10周年目のiOSであるiOS 11ですが、良くも悪くもiOSの特徴的だったかゆい部分が大幅に改善されています。ファイルブラウザの搭載や、ドラッグドロップの対応、標準カメラによるQRコードの認識、コントロールセンターのカスタマイズ化などなど。
機能面だけでなくデザインも大きく変わっており、ラージタイトルの採用やところどころで見られるアニメーションの微調整などが気付きやすい部分でしょう。
iPhone Xについては賛否両論ありますが、僕は「今までのAppleらしい製品ではないな」と思いつつも、非常に興味深い端末であると思っています。
しかしiOS 11に関しては「これはひどい」と言わざるを得ない完成度だったため、それについて少し語りたいと思います。
何よりもデザインがひどい…“Designed by Apple”はどこへ?
僕が「iOS 11はひどいデキだ」と思う理由の大半は、そのデザインです。これは“デザインが好みではない”というわけでも“使いづらいデザインだ”というわけでもなく、単に“本当にデザインチェックしたのか?”と疑わざるを得ないケースが多々あることについて言っています。
例えば『連絡先』アプリですが、連絡先が存在しない場合の“連絡先なし”といったラベルは画面の下部に大きくズレて表示されています。iOS 11ではデータが存在しないレベルを下部に表示するデザイン…というわけでもなく、データが存在しない他のアプリを見てみると、正しく画面中央に表示されています。
iOS 11では、初めてアプリを起動するとアプリの特徴が記述された“ようこそ画面”が表示されます。
この“ようこそ画面”ですが、アプリによってレイアウトもデザインもバラバラ。フォントのサイズや位置などのタイポグラフィだけでなく、ボタンの位置やアイコンのサイズまで異なります。
新機能について紹介する画面(一番右側は“ようこそ画面”ですが)においても、アプリによってレイアウトやデザインが異なります。
iOS 11の特徴的なデザインでもあるラージタイトルですが、検索ボックスとの位置揃えがアプリによってズレていたり…。
iCloudの設定画面に関しては、iOS 10ではiCloudやApp Storeのアイコンとデバイスアイコンが揃っていたのに対し、iOS 11ではデバイスアイコンがズレていたり…。
『メモ』のラージタイトルや一覧と開始地点がズレていたり…。
他の企業製品であれば「ひどいな」と思うだけで済みますが、(世間の賛否はどうであれ)デザインに非常に力を入れているApple製品でコレとなると、ソフトウェアの品質低下が顕著に表れているとしか思えません。
Appleは2016年末に『Designed by Apple in California』の名前で自社製品の写真集を出したばかりです。新社屋も多額の費用を掛け、完成時期を延期してまでデザインにこだわりを貫いている姿勢を見ると、「どうしてこうなった」としか言いようがない状態です。
デザインだけでなく、挙動も怪しいiOS 11
「バグのないプログラムを作れるエンジニアなんていない」という言葉は、エンジニア界隈では広く知られている言葉であり、実際に1つもバグのないプログラムを作成することは現実的に難しいものです。Apple製ソフトウェアも例外ではなく、登場したばかりの新しいmacOSやiOSにはバグがつきもの。
しかしiOS 11では基本的な操作でも不安定な挙動をすることが多く、「このレベルでリリースしてしまうのか」と思ってしまうほど。
これを画像でお伝えすることができないところが残念ですが、ホーム画面のアイコンの並び変えやタスク切り替え時にジェスチャーの認識までに時間がかかったり、わずかなカクツキが生じたりします。
品質低下は増える製品数と激しい市場競争によるものか
ここ数年前から「Appleはソフトウェア品質が低下した」なんて言われていますが、今回のiOS 11ではそれが顕著に表れています。
日本で爆発的にiPhoneが普及する2011年以前までは、目新しい機能や製品を非常に高い完成度で世に放ってきたAppleでしたが、近年は目新しさはともかく、以前のような高い完成度を見ることも希になってきました。
品質低下の代表的な要因は以下のものが挙げられるでしょう。
- 新たなジャンルの製品が増えることで増加するメンテナンスコスト
- ライバル企業の技術力の発展とそれの対抗コスト
- 知名度や利用者数増加による秘密保持体制強化のコスト
コンピュータや音楽再生プレイヤーを主力としていた10年ほど前のAppleですが、今では複数のモデルが存在するコンピュータや携帯電話、腕時計型端末、AI搭載スピーカー、車載OSなどなど、幅広いジャンルの製品を開発しています。これだけ広い市場に製品を展開すると、新規開発だけでなく既存の製品のサポートやバグ修正などといったメンテナンスコストが膨大になります。
また、従来ソフトウェア開発を主軸としていた世界的大企業であるMicrosoftやGoogleも、今ではハードウェアにも注力しています。更に大きな技術力を持つ中国や韓国企業もいくつか現れ、市場競争は以前とは比べものにならないほど激化しているでしょう。
そんな中「革新的な製品を作ってきた」「誰もが思いつかない先進的な製品を作ってきた」というイメージを抱かれているAppleは、これらの期待に応えるために、短期間で完成度の高い先進的な製品を作る…という無理難題な課題に挑戦するしかありません。
さらには、秘密主義を貫きサプライズ発表を文化としてきたAppleは、利用者数が増加によって抱える工場数も増えたことから、世界各地の工場従業員によるリークを抑止させなければならない課題も抱えています。
1年に4回ほど発表会を開催し、毎回2〜3つの新製品を発表しなければならない状況の中で、品質を向上させるのはそろそろ限界…というよりもとっくに限界に達しているのではないかと思います。
顧客からの目線では、ライバル企業との競争をある程度緩めることで品質の向上を期待できますが、トップを走るAppleとしては死活問題に関わるため、その選択肢を採ることはないでしょう。
超大企業ゆえの山積みになった課題…どうAppleが対応するか見物ですね。
個人的にモバイルOSは「良いな」と思うものがありません。
iOSは今回のようにデザインの統一感の問題があるし、
Androidではアップデートが続かないし、
WindowsMobileに関しては全く先が見えない。
当分は「好きな」OSではなく「マシな」OSを選ぶことになりそうです...
まあモバイル向けのOSとなると、極端にITリテラシーの高い人と低い人両方がターゲットになり得るため、なかなか設計は難しそうなんですよね。
(今はちょっと微妙ですが)iOSのようにシンプルな作りや“審査の厳しいApp Store以外からダウンロードをさせない”といった制限を課すことによる安全性の高さは、ITリテラシーの低い人にとって良いものの、少しでも高いとAndroidのような自由さが欲しくなるのも分かります。
Appleは“スマートフォンでは最低限の操作ができれば良い、少し複雑な操作はiPadへ、もっと複雑ならMacを使えば良い”というスタンスではありますが、せめてデザインだけは群を抜いて素晴らしいものにして欲しいものです。
初めまして!
いつも楽しく読ませていただいています!
iOS11の挙動、確かにおかしいところが多いですよね...
私が気になったのはコントロールセンターのWi-Fiボタンですね。
オフにした後電源ボタンでオフ/オンするとなぜかアイコンがオンになっていたり...
(Wi-Fi自体は再接続されておらず)
コスト、時間の問題も重々承知ですが、世に出す以上は一定の品質を確保してほしいものですね...
こんにちは!
少し話題になっている通り、iOS 11のコントロールセンターによるWi-Fi等のオンオフ切り替えは、通信無効化ではなく切断を行うように変更されたらしいですね。電源オン時には自動的にWi-Fi接続する仕様と、コントロールセンターの仕様変更の両方が影響しているのかもしれません。
まあ僕たちがどれだけ事情を把握して文句を言わずに利用していたとしても、Appleは顧客が他社へ流れることを懸念して突っ走るしかないのでしょう。
うぽつです‼️
個人的には、3DTouchのエッジプラスが"技術的"な理由で廃止されたことが気になります。
2、3年前の神秘的なApple独特の神秘的なベールは何処へ…と思うことも時々ありますが、僕はAppleを信じていきたいです。
ありがとうございます!
ハードウェアによる制限ならまだしも、技術的な理由でジェスチャーが廃止されるのは納得できないですよね。
とはいえバージョンアップで復活する予定もあるそうなので、おとなしく待つのが良さそうです。
確かに品質の低下が顕著になってきたと思います。
個人的には、watchOS 2がリリースされたときから感じていました。watchOSからwatchOS 2へアップデートされたとき、OSの最適化でここまで軽くなるのか、という衝撃を受けたからです。2が素晴らしかったのではなく、初代の完成度が低すぎたのだと思っています。
watchOSは結構遅かったですよね。2でそこそこ早くなったものの、まだまだ遅いと感じています。
最新のSeries 3ではハードウェア性能による向上によって、かなり早くなったと耳にしているので、少し興味があります。
遅くなりましたがTwitter実況お疲れまでした。
私としてはドックのアプリ名がなくなったのがスマートで気に入っていますが、プロが見ると色々とデザイン面に問題があるのですね。
今回は数年ぶりにTwitterで実況しました!ご覧いただきありがとうございます(笑)
macOSでは以前よりDockにアプリ名は表示されていないので、逆に今まで何故iOSが“Dock風”であったのだろう…という気持ちです。今回のDock機能の強化を見るに、次のiOSあたりでStacksも追加されるのでは…とひそかにワクワクしています(笑)
ただ、充電アイコンに関しては前より良いと思います。
充電…というよりもバッテリー周りのアイコンは前よりも好きになりました!
iOS7〜10までのバッテリーアイコンは、バッテリーの枠線が細すぎて浮いていたので…。
個人的にはBluetoothがオンになっていてかつ非接続の時のアイコンが気になります。
ios10→Bluetoothマークが薄くなっており、非接続状態であることを認識出来た
ios11→Bluetoothマークが接続状態の時と同様の為、しっかりと接続できているか確認出来ない
あーこれは本当にそうですね…。こういった地味な変更が、逆に混乱を招きますよね。
ホームに戻るジェスチャーが引っかかり気になっています。
SEを使っているので、ハードの問題というわけでは無いと思っていたのですが...。これはまだ我慢できるのですが、iOS 11にしてからアプリのアップデートが異常に遅くなったのは耐えられません。(10MBにも満たないアプリのアップデートに20秒以上とか...)
iPad Pro(10.5)でも同じ様になっているのでこれもOSの問題ですかね...。
デザインもですけど、個人的には動作速度を優先して修正してほしいです。
これだけは言いたい。
macOS high Sierraで2ファクタ認証時の6桁の確認コード。
120488と打ったら111111となるバグ。(804178→888888、541667→555555など)
お前は許さん...。
(これって自分だけなのか?)
僕もアプリのアップデート周りに関して、なんだか不安定な挙動をしています。
おそらくマイナーアップデートで修正されると思いますが、「とりあえず出しちゃえ」感が否めないのはAppleらしくないですね。
(2要素認証時のバグは出くわしたことがないので分からないです)
ソフトウェアが特に劣化が酷い。
アンドロイドも良くないけど。
他のOSが泣かず飛ばずで失望ですよ。
良いOSがあればそっちに乗り換えたいくらい…
Googleとかラインとかプライバシーがないのはなくなってほしい。
Androidはガッツリ触ったことがないので分かりませんが、iOSは確実に品質が低下していますね。もっとも、機能が増えればバグが増えるのも仕方ありませんが…。
個人的にはiOS6のデザインが好きです
フラットデザインもいいですけど...
更新頑張ってください
楽しみにしてます
ありがとうございます!!
Beta版からiOS11を使ってましたが、一番不便だなーって思ったのが、左側のエッジ部分を強く押してマルチタスクに飛ぶ機能が無くなったとこですね。
ホームボタンを押すのに指を下にやんなきゃいけないんで大変です
どうやらこの機能、技術的なことが原因で廃止せざるを得なかったのだとか…。Appleはアップデートで復活すると公言しているため、アップデートまでの辛抱です…。