この中でチェ局長は「朝鮮半島と北東アジア地域で緊張した情勢を緩和し、平和と安全を保障するためには、アメリカが敵視政策をやめるべきだと強調した」ということです。

これに対してロシア側は「朝鮮半島情勢を緩和するために、ともに努力する用意がある」として北朝鮮側の立場に理解を示したとしています。

チェ局長はモスクワから帰国するため、３０日に経由地であるロシア極東のウラジオストク空港に到着し、ＮＨＫがロシアとの会談の成果について問いかけたところ、「満足している」と短く答えました。

北朝鮮としては、ロシアへの接近を図ることで、圧力を強めるアメリカのトランプ政権や、国連安保理決議による制裁を着実に実施する姿勢を示す中国をけん制する狙いがあるものと見られます。