どうでもいい話なのですが・・・(いつも、どうでも良い話ばっかり)
最近、私は「タイガーバームの研究」にハマっています。
タイガーバーム、皆さんご存知ですよね
カンボジアでも、万能薬として使われています。
頭痛、肩こり、火傷、虫刺され、鼻づまり・・・などなど
本当に、ありとあらゆることにタイガーバームを使います。
カンボジアに来た当初は「タイガーバームでそんなもん治るわけない」と思ってた私も
今やタイガーバーム依存症。
ちなみにタイガーバームは、あんな強烈な臭いなのにもかかわらず
天然由来成分でできているのが特徴。
そう・・・何を隠そう、あの臭いタイガーバームの正体は
オーガニック
現在、日本では販売されていない、タイガーバーム。(昔はありましたよねー)
お土産にいかがですか。
注)今後も、タイガーバーム情報をネタが無い時に書かせてください
タイガーバームに現をぬかしていたこの数日の間に、またもいろんな事がありました。
嬉しいこと、つらいこと、両方です。
まず、こないだの日曜日
POLARIX(ポラリックス)のメンバーは大規模なチャリティーコンサートに出演しました。
このチャリティーコンサートは、カンボジアで有名なアーティストたちがほぼ全員参加。
POLARIX(ポラリックス)のメンバーたちは、オープニングを飾りました。
そして今回、初めてエースのJuvie Lin(リン)抜きでのパフォーマンスとなりました。
リンは、スポンサー事情などで今回は参加できなかったのです。
リンなしでのパフォーマンス、みんなを引っ張らなくてはならないのは、Kong Jubi(コン)
コンは、このコンサートの演目作りの間に、またも自分の壁にぶつかるのです・・・
チャリティーコンサートは、大成功!
POLARIX(ポラリックス)の実力を見せつけました!
会場には、たくさんのお客さん!
お客さんは、6ドルの入場料金を払ってやって来ます。
コンサートは無料入場が当たり前なカンボジアでは、
6ドルを払ってパフォーマンスを見る!ということには、とても大きな意味があります。
そして・・・
このお客さんの中に、あの姉妹がいました。
タタとカンニャ(初代マネージャー)です!!
わざわざ、サプライズでシェムリアップからプノンペンまでPOLARIX(ポラリックス)のみんなを応援しに来てくれたのです!
タタとカンニャは、その日の夜
新CSAを訪ねてくれました。
誰より、二人の訪問を喜んだのは、サソリ。
サソリは、普通の人懐こい犬に比べるとかなりクールな性格ですが
タタとカンニャが家に来た時
気が狂ったように喜んでピョンピョンと飛び跳ね、キャンキャン鳴き、
最終的には熱いキッスの嵐でタタを押し倒してしまいました(笑)
サソリはきっと、全てを知っている
本当の愛や、友情を
嬉しかった、本当に嬉しかった
タタとカンニャが来てくれて
二人の明るいパワーで、みんなを照らしてくれて・・・
ありがとう、ただただ、私は本当に、嬉しかったよ
カミナリ親父もね
最後にまた、カンニャとタタとぎゅーとハグをして
姉妹はその夜、シェムリアップに戻って行きました。
そして次の日
一難去って、また一難
コン そして K.A.(ケーエー)の“離脱騒動”が勃発しました。
このチャリティーコンサートではVan Norith(ノリ)が新たな才能を発揮しました。
それは、コンテンポラリー・ダンスです。
ノリはこれまで「大根役者」として名を馳せてきました。
歌もダンスも上手いんだけど、表情がダメ。
だから、ものすごい再生数を記録したノリ自身の新曲でも、出番が少ししかありません↓
カミナリ親父に、いつもコテンパンに「表情!!」と怒られていて
何度も何度も「自分の殻をぶち破れ」と言われてここまで来ました。
ただ、ノリの強さは、何度怒られてもそれを素直に受け止められたこと。
それが功を奏し、最近はメキメキと表情豊かになってきました。
そして、チャリティーコンサートのパフォーマンスでは
カミナリ親父がノリをコンテンポラリーダンスのパートに採用。
私はそれを初めて見た時、これがあのノリなのか!?と、
そして鳥肌がたつような感動を覚えました。
「自分の殻を破れ」と言っている大人のほうが
よっぽど、自分の殻を破れてないじゃん!と感じたほど
カミナリ親父は、ノリを「お前、やるじゃん」とみんなの前で褒めました。
そして、その影に隠れたのが、コン。
実はこのパート、コンがやる予定でした。
リンがいない時、みんなのパフォーマンスを引っ張るのは、コンです。
しかしコンは、「自分のやりたいこと」をパフォーマンスに詰め込むばかり
パフォーマンスの出番も、自分ばかり
それを見たカミナリ親父が、それぞれのパートを他メンバーにも振った結果
ノリの新たな才能が開花した・・・という経緯
成功の影に隠れてしまったコンは、突然、元気をなくしてしまったのです。
「今日はどうして元気が無いのか?」
と訪ねた私たちに対し、コンの答えは
「自分の体と、自分の家族のことを考えている」
これ、これまでにも何度もあった、コンの「逃げ」なのです。
自分が怒られたり、自分の思い通りにいかなかった時、体と家族を理由にしてしまうのです。
時を同じくして、K.A.(ケーエー)からメッセージがきました。
“レナ、わたし
もうCSAでダンスをやりたくない。
家に帰りたい
なんだか一人ぼっちみたいで、怖い”
K.A.(ケーエー)、ホームシックになってしまいました。
私とカミナリ親父は相談して、二人を一度、シェムリアップに帰すことに。
そして、いよいよコンの家族と話す時が来たと思いました。
ついでに、K.A.(ケーエー)の故郷にも行ってみようということになりました。
コンとK.A.(ケーエー)を追って、私とカミナリ親父もシェムリアップへ。
私たちは、いよいよコンのお母さんと話すことになりました。
私は、一度だけコンのお母さんに会ったことがあります。
CSAに、コンを訪ねてやって来たことがあって、それがクメール正月の真っ只中でした。
その時、コンのお母さんは強く私にこう言いました。
「正月なのに、休みじゃないのね」
その時、私と一緒にいてくれたのは、King(キン)
キンは私にこう教えてくれました
「コンのお母さんは、誰に対してもああなんだよ。ずーっと怒って、喋っているんだ。
だから、誰もコンの家には遊びに行きたがらないんだ。オレ以外はね。」
「なんで、あんたは平気なの?」
「オレ?・・・わからん、オレは何も気にならねぇんだよ。わはは」
私は、キンのそういう所が大好きです。
怠け者でワガママだけど、誰も行きたがらないコンの家に、
堂々と遊びに行けるキンが大好きです。
そして今回、コンのお母さんは私たちにこう言いました。
「今回、あなた達と話すのは、息子にダンスを辞めさせる絶好のチャンス」
コンのお母さんは、頑なにコンをパフォーマンスの世界から離そうとしていました。
何を話そうとしても、息子は今日でCSAを辞めるの一点張り。
でも、お母さんがコンを心配する気持ちも痛いほどにわかって・・・
「お母さんの気持ちは、とてもわかります・・・でも、コンの気持ちも聞きたいんです」
「息子の気持ちも何も無いわよ、息子は今日でCSAを辞めるんだから」
「コン、お前の気持ちはどうなんだよ」
お母さんの声を遮りながら、コンに尋ねるカミナリ親父
「オレは・・・わからない・・・
前は100%頑張れると思ったけど、今は100%頑張っても意味が無いと思ってる・・・」
コン、なんでそんな事を言うの
私はまた気づくと泣いていて、ボリャさんがそっと私の手を握ってくれました。
「POLARIX(ポラリックス)のチームワークはもうダメだ、誰もオレの言うことを聞いてくれない」
「コン、お前・・・お前、仲間や家族のことを言い訳に使うんじゃねぇよ。
コン、自分自身とちゃんと闘え。俺はお前にCSAに戻って来て欲しい」
「息子は戻らないと言ってるでしょ!!」
コンには、夜までによく考えて答えを出すようにと伝えました。
私たちは、そのままK.A.の家へ。
彼女の家は、シェムリアップからトゥクトゥクで3時間もかかる
超ど田舎にありました・・・
シャワーもトイレもない、食事中にニワトリ(生きてらっしゃる)が
コケッコー!!とテーブルの上に飛び込んでくる、ワイルドな環境
あまりにプノンペンと違う
それは、16歳じゃホームシックにもなるわなぁ・・・と思ってしまいました。
「私、プノンペンに帰りたくない。Lux(ロイ)とか、失礼なことばかり言うし・・・」
この時点で、私とカミナリ親父はPOLARIX(ポラリックス)が5人になる覚悟をしていました。
一体、どこで歯車がずれたのだろうか
プノンペンに行ったことだろうか
私たちの方針だろうか
プノンペンの神様はPOLARIX(ポラリックス)のメンバーたちを“ふるい”にかけているのだろうか
1日じゅう、悩みました
でも・・・神様は、思いの他、近くにいました。
それは、ミッキー、リン、ノリの3人です。
私たちと3人は、シェムリアップ、プノンペン、オーストラリアを繋いだスカイプでミーティングをして、
これからどのようにチームを立て直していくか作戦を練りました。
3人は、コンの弱い部分、ワガママな部分も、私たちよりよーく解っていました。
そして、私たちがシェムリアップからプノンペンに帰ろうとした時刻に
K.A.が現れました。
「やっぱり、一緒に帰る」
温かく迎える、ボリャ姉さん。
コンは、お母さんに「CSAに戻るなら縁を切る」と言われてしまい
その日は“答え”を聞けませんでした。
そして今朝、コンからのメッセージと、写真が。
「みんな、おはよう」
コンは、CSAで寝ていました。そう、お母さんに内緒で家を出て、こっそり戻って来ていたのです!
今日は、みんなでミーティングを開きました。もちろん、オーストラリアのミッキーも一緒に!
最終的に、私とカミナリ親父はミーティングから抜けて
みんなだけで「お互いの悪い所」をそれぞれ謝罪していました。
カミナリ親父と私は、今までのことを思い出しました。
私たち、今までもこうやってやってきた。
私たちは「芸能プロダクション」だけど、それ以外の面にも手を出して、
みんなと一緒にやって来たのだと。
ミッキーがしきりに言っていました。
シェムリアップのCSAの時にあったような“Warm(温かい)”が大事だと
プノンペンに来て、勢いに乗り出した今こそ、それが大事だと
契約とか、ルールとか、それも大事だけど“Warm”がCSAだと
シェムリアップにいた時だって、こういう問題は時おりあって
その度にみんなで話し合って、乗り越えてきたんだった
お互いに「ごめんなさい」を言って、お互いに拍手を送って
今は、リンやノリがそれを引っ張ってくれるようになった
ケン、レナ
今までやって来たことに自信を持って
CSAのやり方に、とやかく言う人がいたとしても
結局、今までやって来たことを全部捨てて
最後まで責任持ってPOLARIX(ポラリックス)メンバーの人生を考えているのは
ケンとレナなのだから・・・と
「ミッキー、あなたは一体、何歳なの?」
「え、オレ?19歳くらい?」
いろんな意味で、貫禄ありすぎ
↓昨年のお写真 リン&ミッキー
コンとK.A.のおかげでめちゃくちゃ疲れたし(いつも眠れないナイトバスで爆睡できた)
いろんなお金が飛んでったけど
すごく良い機会だった
これからもお互い助け合ってやっていこう
私たちは、同じ人間だ
コンのお母さんにも、また会いに行こう
Rena