避難した人たちはバリ島内の体育館などに設けられたおよそ470か所の避難所に身を寄せています。
このうちアグン山からおよそ40キロ離れた体育館には3000人余りが避難していて、床の上にマットを敷くなどして過ごしています。ボランティアの人たちが食糧などの救援物資を運び込んだり、子どもたちを対象にお絵かき教室を開いたりして、次第に長引く避難生活を支えています。
噴火口からおよそ6キロにある自宅から避難してきたという40代の男性は「避難所の中はとても暑くて寝づらい。子どもたちも眠れないと話していて、早く帰りたい」と避難所での生活の苦痛を訴えていました。
また70代の女性は「できるなら早く家に戻りたいが、今は地震も多くて不安なので、当面は避難所で過ごしたいと思っている」と心配そうに話していました。
政府が立ち入りを禁止している区域の住民はおよそ6万2000人ですが、SNSなどで不安をかきたてる情報が流れ、立ち入り禁止区域の外に住む住民も避難してくるケースがあとを絶たないということです。政府は住民に対して火山活動への警戒を求める一方で、誤った情報で混乱しないよう注意を呼びかけています。
バリ島 火山噴火の警戒1週間 避難者は14万人超
日本からも大勢の観光客が訪れるインドネシアのバリ島では、火山が噴火する可能性が高まっていて、政府が1週間前に警戒レベルを最高度に引き上げて以降、火山の周辺から避難した人は29日までに14万人を超え、影響が拡大しています。
バリ島のアグン山では、火山性の地震やマグマの上昇が観測されインドネシア政府は今月22日、警戒レベルを最も高いレベル4に引き上げ、噴火口から半径9キロから12キロの区域を立ち入り禁止にしました。
1週間たった今も、活発な火山活動が続いていて、政府は1000人以上の死者を出した1963年以来、およそ50年ぶりに噴火する可能性が高まっているとしています。
これまでに避難した人は14万人余りにのぼり、バリ島の各地に設けられた避難所に身を寄せています。
噴火口からおよそ6キロにある自宅から避難してきた40代の男性は「避難所のなかはとても暑くて寝づらい。子どもたちも眠れないと話していて、早く帰りたい」と避難生活が長引くことへの不安を口にしていました。
アグン山の立ち入り禁止区域にある観光地や宿泊施設は営業を停止しているほか、一部の観光客がバリ島への旅行をキャンセルする動きもあり、地元政府などは基幹産業である観光業にも大きな影響が出ることを懸念しています。
バリ島にある日本総領事館は、日本人観光客や現地に住む日本人に対して火山に関する情報に注意するよう呼びかけています。
1週間たった今も、活発な火山活動が続いていて、政府は1000人以上の死者を出した1963年以来、およそ50年ぶりに噴火する可能性が高まっているとしています。
これまでに避難した人は14万人余りにのぼり、バリ島の各地に設けられた避難所に身を寄せています。
噴火口からおよそ6キロにある自宅から避難してきた40代の男性は「避難所のなかはとても暑くて寝づらい。子どもたちも眠れないと話していて、早く帰りたい」と避難生活が長引くことへの不安を口にしていました。
アグン山の立ち入り禁止区域にある観光地や宿泊施設は営業を停止しているほか、一部の観光客がバリ島への旅行をキャンセルする動きもあり、地元政府などは基幹産業である観光業にも大きな影響が出ることを懸念しています。
バリ島にある日本総領事館は、日本人観光客や現地に住む日本人に対して火山に関する情報に注意するよう呼びかけています。
長引く避難生活
避難した人たちはバリ島内の体育館などに設けられたおよそ470か所の避難所に身を寄せています。
このうちアグン山からおよそ40キロ離れた体育館には3000人余りが避難していて、床の上にマットを敷くなどして過ごしています。ボランティアの人たちが食糧などの救援物資を運び込んだり、子どもたちを対象にお絵かき教室を開いたりして、次第に長引く避難生活を支えています。
噴火口からおよそ6キロにある自宅から避難してきたという40代の男性は「避難所の中はとても暑くて寝づらい。子どもたちも眠れないと話していて、早く帰りたい」と避難所での生活の苦痛を訴えていました。
また70代の女性は「できるなら早く家に戻りたいが、今は地震も多くて不安なので、当面は避難所で過ごしたいと思っている」と心配そうに話していました。
政府が立ち入りを禁止している区域の住民はおよそ6万2000人ですが、SNSなどで不安をかきたてる情報が流れ、立ち入り禁止区域の外に住む住民も避難してくるケースがあとを絶たないということです。政府は住民に対して火山活動への警戒を求める一方で、誤った情報で混乱しないよう注意を呼びかけています。
このうちアグン山からおよそ40キロ離れた体育館には3000人余りが避難していて、床の上にマットを敷くなどして過ごしています。ボランティアの人たちが食糧などの救援物資を運び込んだり、子どもたちを対象にお絵かき教室を開いたりして、次第に長引く避難生活を支えています。
噴火口からおよそ6キロにある自宅から避難してきたという40代の男性は「避難所の中はとても暑くて寝づらい。子どもたちも眠れないと話していて、早く帰りたい」と避難所での生活の苦痛を訴えていました。
また70代の女性は「できるなら早く家に戻りたいが、今は地震も多くて不安なので、当面は避難所で過ごしたいと思っている」と心配そうに話していました。
政府が立ち入りを禁止している区域の住民はおよそ6万2000人ですが、SNSなどで不安をかきたてる情報が流れ、立ち入り禁止区域の外に住む住民も避難してくるケースがあとを絶たないということです。政府は住民に対して火山活動への警戒を求める一方で、誤った情報で混乱しないよう注意を呼びかけています。
日本人は約1万人
バリ島には現地に住む人と観光客を合わせておよそ1万人の日本人がいると見られていて、現地の日本総領事館が火山に関する情報に注意し、安全を確保するよう呼びかけています。
このうちアグン山からおよそ60キロ離れたバリ島の中心市街地、デンパサールに住むフリーライターの有本圭さん(45)は警戒レベルが引き上げられたあと懐中電灯やマスクを購入し、水も多めに確保して、噴火したときに備えています。
今のところ生活への直接の影響はありませんが、有本さんがトークショーを行う予定だった日本人向けの観光イベントが延期されたということです。また旅行会社に勤める知り合いの話では、日本人観光客の多くがバリ島への旅行をキャンセルしているということです。
有本さんは「近く一時帰国をする予定があるので、噴火の影響で空港が閉鎖されたらとても困ります。今は『安心してバリ島に来てください』とは言えないので、一刻も早く状況が落ち着いてほしいです」と話しています。
このうちアグン山からおよそ60キロ離れたバリ島の中心市街地、デンパサールに住むフリーライターの有本圭さん(45)は警戒レベルが引き上げられたあと懐中電灯やマスクを購入し、水も多めに確保して、噴火したときに備えています。
今のところ生活への直接の影響はありませんが、有本さんがトークショーを行う予定だった日本人向けの観光イベントが延期されたということです。また旅行会社に勤める知り合いの話では、日本人観光客の多くがバリ島への旅行をキャンセルしているということです。
有本さんは「近く一時帰国をする予定があるので、噴火の影響で空港が閉鎖されたらとても困ります。今は『安心してバリ島に来てください』とは言えないので、一刻も早く状況が落ち着いてほしいです」と話しています。
観光への影響に懸念
バリ島では基幹産業である観光業に影響が出ることへの懸念が強まっています。
ふだんは海水浴やサーフィンを楽しむ大勢の人たちでにぎわう「クタビーチ」は地元の人によりますと訪れる人が減り始めています。客を馬車に乗せて観光案内をしている20代の男性は「この状態が続くと私たちも生活できなくなる。一刻も早く元の状態に戻ってほしい」と話していました。
一方、アグン山はヒンズー教の聖地とされていることから、観光名所となっている寺院や宿泊施設があります。しかし立ち入りが禁止されている区域では、こうした観光施設の営業が停止されています。
また航空便は今のところ通常どおり運航していますが、噴火した場合、火山灰などにより運航に影響が出る可能性があると見られています。
ふだんは海水浴やサーフィンを楽しむ大勢の人たちでにぎわう「クタビーチ」は地元の人によりますと訪れる人が減り始めています。客を馬車に乗せて観光案内をしている20代の男性は「この状態が続くと私たちも生活できなくなる。一刻も早く元の状態に戻ってほしい」と話していました。
一方、アグン山はヒンズー教の聖地とされていることから、観光名所となっている寺院や宿泊施設があります。しかし立ち入りが禁止されている区域では、こうした観光施設の営業が停止されています。
また航空便は今のところ通常どおり運航していますが、噴火した場合、火山灰などにより運航に影響が出る可能性があると見られています。
バリ島 火山噴火の警戒1週間 避難者は14万人超
日本からも大勢の観光客が訪れるインドネシアのバリ島では、火山が噴火する可能性が高まっていて、政府が1週間前に警戒レベルを最高度に引き上げて以降、火山の周辺から避難した人は29日までに14万人を超え、影響が拡大しています。
バリ島のアグン山では、火山性の地震やマグマの上昇が観測されインドネシア政府は今月22日、警戒レベルを最も高いレベル4に引き上げ、噴火口から半径9キロから12キロの区域を立ち入り禁止にしました。
1週間たった今も、活発な火山活動が続いていて、政府は1000人以上の死者を出した1963年以来、およそ50年ぶりに噴火する可能性が高まっているとしています。
これまでに避難した人は14万人余りにのぼり、バリ島の各地に設けられた避難所に身を寄せています。
噴火口からおよそ6キロにある自宅から避難してきた40代の男性は「避難所のなかはとても暑くて寝づらい。子どもたちも眠れないと話していて、早く帰りたい」と避難生活が長引くことへの不安を口にしていました。
アグン山の立ち入り禁止区域にある観光地や宿泊施設は営業を停止しているほか、一部の観光客がバリ島への旅行をキャンセルする動きもあり、地元政府などは基幹産業である観光業にも大きな影響が出ることを懸念しています。
バリ島にある日本総領事館は、日本人観光客や現地に住む日本人に対して火山に関する情報に注意するよう呼びかけています。
長引く避難生活
日本人は約1万人
バリ島には現地に住む人と観光客を合わせておよそ1万人の日本人がいると見られていて、現地の日本総領事館が火山に関する情報に注意し、安全を確保するよう呼びかけています。
このうちアグン山からおよそ60キロ離れたバリ島の中心市街地、デンパサールに住むフリーライターの有本圭さん(45)は警戒レベルが引き上げられたあと懐中電灯やマスクを購入し、水も多めに確保して、噴火したときに備えています。
今のところ生活への直接の影響はありませんが、有本さんがトークショーを行う予定だった日本人向けの観光イベントが延期されたということです。また旅行会社に勤める知り合いの話では、日本人観光客の多くがバリ島への旅行をキャンセルしているということです。
有本さんは「近く一時帰国をする予定があるので、噴火の影響で空港が閉鎖されたらとても困ります。今は『安心してバリ島に来てください』とは言えないので、一刻も早く状況が落ち着いてほしいです」と話しています。
このうちアグン山からおよそ60キロ離れたバリ島の中心市街地、デンパサールに住むフリーライターの有本圭さん(45)は警戒レベルが引き上げられたあと懐中電灯やマスクを購入し、水も多めに確保して、噴火したときに備えています。
今のところ生活への直接の影響はありませんが、有本さんがトークショーを行う予定だった日本人向けの観光イベントが延期されたということです。また旅行会社に勤める知り合いの話では、日本人観光客の多くがバリ島への旅行をキャンセルしているということです。
有本さんは「近く一時帰国をする予定があるので、噴火の影響で空港が閉鎖されたらとても困ります。今は『安心してバリ島に来てください』とは言えないので、一刻も早く状況が落ち着いてほしいです」と話しています。
観光への影響に懸念
バリ島では基幹産業である観光業に影響が出ることへの懸念が強まっています。
ふだんは海水浴やサーフィンを楽しむ大勢の人たちでにぎわう「クタビーチ」は地元の人によりますと訪れる人が減り始めています。客を馬車に乗せて観光案内をしている20代の男性は「この状態が続くと私たちも生活できなくなる。一刻も早く元の状態に戻ってほしい」と話していました。
一方、アグン山はヒンズー教の聖地とされていることから、観光名所となっている寺院や宿泊施設があります。しかし立ち入りが禁止されている区域では、こうした観光施設の営業が停止されています。
また航空便は今のところ通常どおり運航していますが、噴火した場合、火山灰などにより運航に影響が出る可能性があると見られています。
ふだんは海水浴やサーフィンを楽しむ大勢の人たちでにぎわう「クタビーチ」は地元の人によりますと訪れる人が減り始めています。客を馬車に乗せて観光案内をしている20代の男性は「この状態が続くと私たちも生活できなくなる。一刻も早く元の状態に戻ってほしい」と話していました。
一方、アグン山はヒンズー教の聖地とされていることから、観光名所となっている寺院や宿泊施設があります。しかし立ち入りが禁止されている区域では、こうした観光施設の営業が停止されています。
また航空便は今のところ通常どおり運航していますが、噴火した場合、火山灰などにより運航に影響が出る可能性があると見られています。