さすが「ガンプラのバンダイ」……内部メカニックの再現度が半端じゃないぜ。
バンダイホビー事業部は、あの国民的人気キャラクターを内部構造まで忠実に再現したプラモデル『Figure-Rise Mechanics ドラえもん』(以下:FRMドラえもん)を2017年11月に発売すると発表しました。価格は税込で2700円。
若い世代は知らないかもしれませんが、この製品で再現されている内部メカはかつて小学館が発行した書籍「決定版 ドラえもん大事典」掲載のイラストをもとにしたもの。おお、マジで懐かしい。ドラえもんの頭脳である「ウルトラ。スーパーデラックス・コンピュータ」やなぜかモノをつかめる団子状の手「ペタリハンド」、そして今となってはちょっと触れてはいけないような気がする動力炉にいたるまで、まさにガンプラを彷彿させる緻密さで造形されていますよ。
ガンプラで培った技術の無駄遣いだな……(褒め言葉)
精密な内部パーツを楽しめるよう、『FRMドラえもん』では通常のブルーの外装だけでなくクリアパーツ外装も同梱。組立時に選択して取り付けることで、劇中の姿とメカが透けて見える姿を自由に組み替えられます。それにしても、多色成形によって塗装なしでもイメージ通りに仕上がったり、透明度の高いクリアパーツがふんだんに使われていたりと、小スケールなモデルながらバンダイの技術力がふんだんに盛り込まれているのは圧巻ですね。
さすがにその体形のせいもあってか、最近のガンプラのような可動範囲はありませんが、肩などの一部パーツはそれなりに動きます。
妹の「ドラミ」、そして「タイムマシン」も同時発売
同日発売のアイテムとして、『Figure-Rise Mechanics ドラミ』(税込2700円)、『Figure-Rise Mechanics ドラえもんのひみつ道具 タイムマシン』(税込4104円)も発表されました。
ドラミちゃんも兄と同様、クリアパーツで内部構造が見えるように組み立てることが可能。こうした透け透け仕様って人間のフィギュアだったらセクハラ問題になりそう(のび太さんのエッチ!)ですけれど、リボン型の耳などドラえもんとの内部構造の違いがしっかり再現された好キットなのではないでしょうか。
そしてタイムマシンには、座り状態をパーツ差し替えで再現した『FRMドラえもん』(別売)を乗せられますし、コントローラやシート、タンクの内部構造も再現。こちらはクリアパーツ付属ではないものの、各部の外装を開いてメカニックを鑑賞できます。なんとレバーまで動かせるという芸の細かさ!
のび太のくせにプラモ化なんて、生意気だぞ!
もうお気付きかとは思いますが、先のタイムマシンには「のび太」が付属。まさかのび太がプラモになるなんて、未来世界に住む子孫であるセワシくんにだって予想もできなかったことでしょう。のび太のくせに生意気だ。
とはいえ、ここまで充実のプラモデル製品が一気に出揃ってくると、やっぱりオプションで様々なひみつ道具や追加パーツが欲しくなりますね。「武器セット」ならぬ「道具セット」など今後の展開にも期待したくなってしまいます。そしてなんといっても、ガンプラのバンダイがドラえもんをプラモ展開するとなれば、ついついマスターグレードあたりでの「ザンダクロス」発売を妄想してしまうもの。あのキットやあのキットのアレコレを流用すればなんとか……ならないですかね、やっぱり。どうもスミマセン。
(C) 藤子プロ・小学館・テレビ朝日・シンエイ・ADK
文/ワタナベダイスケ(編集部)