こんにちは。
本日のブログのテーマはこの話題。
昨年公開以降、今なお日常会話の話題になることもあるこのアニメ作品。これだけ騒がれているんだったら観に行っておくべきかとも思う反面、手垢のつきまくっている少年少女の身体入れ替わり物語っての今さらもなんだかなぁ、とか考えているうちに飛び込んだ、まさかの「ハリウッド実写映画化」。この作品のファンも、そうでない人もおそらく「やめておけよ」と、嘆息混じりに呟いたんじゃないでしょうか。
さてさて本題。このように多くの支持をえたアニメ・マンガの実写化には賛否(大多数が否だろうけど)がありながらも、作られ続けています。その際、作品作りのポイントになるのはこの2つ。
①いかに実写の世界観を原作に忠実化するか
或いは実写の世界観を損なわない「アナザーワールド」「スピンオフ」みたいな観点から
②原作と共存できる設定を活かした別世界をいかに作るか
だいたいこの2点に悩み、クリエイターたちはあーでもないこーでもないと作品を作った結果、原作そのものをぶっ壊したと酷評される。というのはよくある傾向です。この君の名は。も人気作品だけに、その実写作品への注目はよりキビシイものでしょう。
そこで僕はこの2点じゃなく、別の方向性を示したい。それは
③原作に合わせる気がない、反体制な超オリジナル
実写で最も作品のインパクトを与えるものはキャスティングですが、そこで原作のファンや作品を知っている人が想像もできない人物を採用することで意表をつき、度肝を抜いて黙らせる。というのはいかがでしょう。僕だったら主人公2人をこのキャスティングで行く。
立花龍役:大仁田厚
もちろんこの二人にゃ「君の名は。」について何の関連性もありません。単に僕の感性がこの二人の演じる「君の名は。」を観てみたいと思っただけ。このように原作に近づけて失するなら、最初から原作とはかけ離れたキャストを使った方を使う。もちろん総スカン確実なのは間違いない。だけど逆に想像もつかないギャップは逆に強い関心を生むでしょう。あの爽やかな映画ポスターを見たことある人だったら「このキャストであの映画を作ったらどうなるだろう」と興味を持つ人も少なからずいるはず。このキャスティングは極論なんだけども、ハリウッドのドラゴンボールや数多ある原作付きの映画に、ファンが原作との接点を求めた結果ひどく失望させられることになるんだったら、最初から「原作?そんなの知ったこっちゃねぇ!!原作に近づける気なんてさらさらねえぜ!」ぐらいの気概を見せるほうが潔いって思うんだけど。
そんな原作付き映画あるはずない?・・・それがあるんだな。「ルパン三世」
こっちじゃない。こっち。
昭和50年代に作られた実写ルパン。少しは原作に似せる努力しろ。
以下、キャスティング:ウィキペディア参照
ルパン三世 目黒祐樹(松方弘樹の弟)
次元 田中邦衛
五右衛門 なし
峰不二子 江崎英子(今の人ぜってー知らない)
銭形警部 伊藤四朗
また、この当時ルパンを演じた「監督とも話し合った結果、原作どおりに作るのはまず無理との判断になったので、原作を意識せず好きなように作ってみようということになった」という、映画でルパンを演じた目黒のインタビューもすごい。それもうルパンじゃないだろ!
「君の名は。」DVDスタンダード・エディション [ 神木隆之介 ]
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