サヘル・ローズ「重要なことを報じてほしい」

リニューアル5周年特別対談&プレゼント!

「目の前にある情報を鵜呑みにしてはいけない」と考えているサヘル・ローズさん(撮影:熊倉徳志)
東洋経済オンラインでは昨年夏から、女優のサヘル・ローズさんにイメージキャラクターをお願いしている。多くの雑誌やウェブメディアを熟読し、就寝前に母親とさまざまなニュースについて話し合うなど、メディアへの真摯な向き合い方に共感したためだ(昨年7月の対談記事サヘル・ローズ「知ったかぶりは大嫌いです」を参照)。
それから1年あまり。ウェブメディアではフェイクニュース(偽ニュース)の問題が大きく取りざたされるようになっている。そのことについてサヘルさんは、どのように考えているのだろうか。東洋経済オンラインのツイッターフェイスブックで使用する新しいカバー写真の撮影を終えた後、再び話を聞いた。

目の前にあるニュースは「正しい情報」なのか

山田:1年ほど前にインタビューさせていただいたときに、「日々流れてくるニュースを自分の頭で判断することの重要性」を強く訴えていたことが印象に残っています。昨年の夏は、まだインターネット上に蔓延する「フェイクニュース」の問題が大きくなる前でした。その後、米国でドナルド・トランプ大統領が誕生したり、中東の混乱が深まったりと、いろいろなニュースがありました。サヘルさんは、そうしたニュースをどのようにご覧になりましたか。

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サヘル:目の前にあるニュースは正しい情報なのか、それとも間違っているのか、を強く意識するようになりました。自分が求めていなくても、ネット上にいろんな情報がどんどん流れてきて目に入ってきます。友達からも、面白い記事があると送られてきたりしますよね。

でも、その中にフェイクニュースが混ざっています。思わずクリックしてしまえば、フェイクニュースを流している人の利益になってしまうから、それは絶対に避けたい。そういうふうに一つひとつを吟味するように心掛けているので、最近は一歩引いて見られるようになったように思います。目の前にある情報を鵜呑みにしてはいけない、ということです。

山田:確かに、この1年、フェイクニュース問題でネットメディア界は揺れました。大統領候補だったトランプ氏をローマ法王が支持している、というフェイク記事がものすごく拡散したりもしました。昨年の米大統領選挙はSNSで拡散されるニュースが大きなインパクト与えた選挙でした。

サヘル:今はネットで自分自身でも簡単につぶやける。その際、自分の言葉にどれだけの責任を持って発信していくかが大事だと思うんです。私自身、少しずつでも影響力が増していくことに対する喜びと同時に、あらためて怖さを感じるようになりました。自分の発言がほかの人に何かしら影響を与えてしまうわけですから、絶対に間違ったことを伝えてはいけないと肝に銘じています。

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  • NO NAMEb1d5d8e13cea
    民放5局のすべてのニュースを合わせると、
    97パーセント以上が自民党批判で、野党の批判は3パーセント未満らしい。
    (これは1月から6月までのデータだから、山尾不倫問題などは入っていない)

    海外でも支持政党によって批判の割合が6・4だったり7・3だったりでメディアの公平性が問題になっているけど、
    97・3ってのはさすがに日本のメディアはやり過ぎだわなw
    (日本のテレビには罰則がないからこうなるのも仕方ない気がする)

    まあ個人的には自民党は与党だから「多少は」多めに批判されるべきだと思うけどね
    自民党を支持してる人たちからすれば、野党側の疑惑や問題発言が報道されないのはフェアじゃないと感じるだろうな。
    (辻元忖度問題や反加計学園側の利権など)

    東洋経済オンラインにはこれからも頑張ってもらいたい。ネットのニュースサイトにはテレビとは違う役割が求められている。
    up55
    down25
    2017/9/29 18:09
  • NO NAME95415529db3f
    まず、イデオロギー上の主観的な正義がある
    その上で、それに照らし合わせての偏りがある
    ここまではまだ良いのだけれど、そこで如何にも中立みたいに振る舞うのが問題
    イデオロギーを持っているのなら、それを前面に出すべき
    自分達がどちらに偏っているのかを、キチンと表明すべき
    up22
    down3
    2017/9/29 21:43
  • NO NAMEf8ba618862aa
    痩せたね。美味いもの食べて。
    up24
    down11
    2017/9/29 19:10
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1976年に創業し、90年代の渋カジブームを牽引したビームスが今も元気だ。創業以来赤字知らず。40年、最先端を走り続けられる秘密は何か。設楽洋社長への独占インタビューを掲載。