ちょっと需要がありそうだったので、マーケティングに関する書籍なんかをまとめてみます。
もし他にあればぜひコメントでお寄せください!
USJを劇的に変えた、たった1つの考え方 成功を引き寄せるマーケティング入門
著者はUSJ(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)をまさに「劇的に変えた」森岡毅さん。現在はUSJを退社しておられます。
その森岡さんが、USJに着任してやったことは何だったのか、また、企業の軍師たるマーケティング責任者は何をしなければならないのか、ということについて学部ことができる良書です。ちなみに、同じ森岡さんの本で、「確率思考の戦略論」もやや太い本ですがおすすめできます。
バリュー・プロポジション・デザイン 顧客が欲しがる製品やサービスを創る
『ビジネスモデル・ジェネレーション』の続刊で、ややアメリカ的な臭いもする本ですが、「自分が売りたい商品」ではなく、「顧客が欲しがる商品」を提供するためにどのようなことに気をつければいいか、というのが分かる一冊になっています。ビジネスモデルと絡めてマーケティングを学びたい方におすすめ。
コトラーが教えてくれたこと 女子大生バンドが実践したマーケティング
とある女子大生がバンドを成功させるためにコトラーのマーケティング・コンセプトを学ぶ……というストーリー仕立ての本で、マーケティングの4Pとは何かとか、ターゲット、セグメンテーションの話などが入りつつコトラーのマーケティングについて学べるという「もしドラ」的な作りの本になっています。
著者は元P&Gでマーケティング実務経験もお持ちの方で、この続編となる『女子大生が変えたブラック企業のマーケティング戦略』もおすすめ。
コトラーのマーケティング・コンセプト
なぜ『コトラーが教えてくれたこと』が良い本かというと、大抵のコトラーの本って1000ページとか、そういう巨大なボリュームがあって非常に読みにくいんですね。なので、コンパクトに要点を絞って解説してくれる本は非常に貴重なのです。
この『コトラーのマーケティング・コンセプト』は、太い分厚いと言われるコトラー本の中でも究極のコンパクトさを誇り、かつ真髄が詰め込まれているという意味で非常に良い本だと思います。『コトラーが教えてくれたこと』を読んで、コトラーに興味を持ったら次のステップとしておすすめできる本です。
グロービスMBAマーケティング
グロービスのこのMBAシリーズは、実践的な内容も絡めながら、非常にコンパクトにマーケティングの基礎的な知識をまとめてくれるという意味で結構おすすめです。
もしかするとコレか、もしくは『コトラーが教えてくれたこと』を最初に読むというのもありかもしれません。
バイラル・ループ
ものやサービスが口コミなどを通じてまさにバイラルに伝播し、流行っていくという現象を「バイラル・ループ」といいます。
本書はその「バイラル・ループ」について、ニューヨーク大学准教授の著者が、取材などを通じて、どのようにこのループを作り出すことができるのか、ということを考察している本です。こちらも、今バイラルなんとか、という言葉をよく聞きますが、その基礎を学ぶために良い本ではないかと思います。
フリー
今では当たり前の言葉になった「フリーミアム」ですが、その発祥となったのがこの本。マーケティングというよりはもはやビジネスモデルとかなり紐付いているような内容になっていますが、本書に紹介されている事例も含め、現代のビジネスの基礎とも言えるフリーミアム戦略についてもう一度深い理解をするのもいいのではないでしょうか。
このような感じで紹介しましたが、まだまだ沢山良書があるとおもいます。
よく日本製品はマーケティングが弱い……と言われますが、ぜひ、いろいろな本を読んでマーケティングについて理解を深めましょう。