仏文豪プルースト、自画自賛の書評掲載を金銭で依頼

09.29 14:06 AFPBB News

【AFP】フランスの文豪マルセル・プルースト(Marcel Proust)が、長編小説「失われた時を求めて(Remembrance of Things Past)」の第1編「スワン家のほうへ(Swann's Way)」を褒めそやす書評を自ら編集し、新聞に掲載してもらうため金銭を支払っていたことが、直筆の複数の手紙から明らかになった。

 プルーストは、出版社の編集者に送った書評をタイプライターで清書するよう依頼。そうすればプルースト自身の手で書評を書いたという痕跡が消え、金銭の授受からも距離を置けるなどと記していた。

 プルーストが書評の紙面掲載を主導的に画策し、出版社グラッセ(Grasset)の担当編集者ルイ・ブラン(Louis Brun)に「金は全額返す」と約束した手紙の存在は、非常に貴重な「スワン家のほうへ」の初版本とともに明るみに出た。この初版本は来月、フランス・パリ(Paris)で競売大手サザビーズ(Sotheby's)が主催するオークションに出品される。

 裕福だったプルーストは、日刊紙「フィガロ(Le Figaro)」の1面に「スワン家のほうへ」を高く評価した書評を掲載してもらうため、当時の金額で300フランを支払っていた。これは現在の価値に換算すると約1000ユーロ(約13万円)に相当する。また、友人が同作を褒めちぎった長めの書評の要約版を日刊紙ジュルナル・デ・デバ(Journal des Debats)の1面に載せるため、さらに660フランを支払っていた。

 2つの書評は、プルーストの長年の友人で著名な画家だったジャック・エミールブランシュ(Jacques Emile-Blanche)が記した「スワン家のほうへ」を称賛する書評をさらに都合よく編集したものだった。

 書評では「スワン家のほうへ」について「眠気を催すような駄作の山を吹き飛ばすような佳品」と高く評価。著者を英国の文豪チャールズ・ディケンズ(Charles Dickens)になぞらえつつ、「ムッシュー・プルーストのものの見方、感じ方は全く独創的」「本書はキュービスト(立体派)の第4次元に近いものを表現している」などと評している。

 初版本はオークションで40万~60万ユーロ(約5300万~8000万円)で落札されると見込まれている。【翻訳編集】AFPBB News

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イラクのクルド自治区、外国人が続々脱出 国際線禁止受け

09.29 13:14 AFPBB News

【AFP】イラクからの独立の賛否を問う独立投票を強行したクルド自治区に住む外国人の間で、域外に退去する動きが広がっている。投票を受けてイラク政府が自治区の中心都市アルビル(Arbil)などに乗り入れる国際線の運航を全面禁止し、域内に取り残される恐れが出ているためだ。地元では影響を懸念する声が上がっている。

「来週渡航の予定だったんですが、今日の便に変えました。ご存じの通り、全ての便が来週から運航停止になるからです」。自治区で国際NGOの物資輸送の調整に当たっている南スーダン出身のハイダル・アフマド(Khider Ahmad)さんは、アルビルの空港でそう説明した。

 背中にかばんをしょってスーツケースを引きながら出発便への搭乗を待っていたアフマドさんは「ここで身動きできなくなるのは避けたい」と話す。

 クルド自治政府は25日、イラク政府などの反対を押し切って住民投票を実施。結果は独立賛成が92.7%に達した。これに対してイラク政府は、アルビルと自治区第2の都市スレイマニヤ(Sulaimaniyah)の空港に発着する国際便を29日から全て運航停止する報復措置を取った。

 イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」による被害に遭った人の支援に携わるアフガニスタン系米国人のゼナト・ドラウン(Zenat Drown)さんも、3年暮らしてきた自治区を幼い息子2人と一緒に退去する決断をした。「住民投票のために去るのです。空港閉鎖や何やらで」

 フランス領事館は、イラク政府発行のビザ(査証)を所有しない全ての国民に対して、29日より前に退去するよう求めている。

 アルビルの空港の責任者タラル・ファイク・サレハ(Talar Faiq Saleh)氏は「自治区には国際的なコミュニティーがあるので、運航停止はクルド人だけに対するものではない」と説明し、運航停止が長引かないよう望んでいると述べた。【翻訳編集】AFPBB News

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カタルーニャ「独立」 学生らが大規模デモ 住民投票を前に

09.29 12:57 AFPBB News

【AFP】スペインからの独立の是非を問う住民投票が予定されている北東部カタルーニャ(Catalonia)自治州の州都バルセロナ(Barcelona)で28日、大学生や高校生ら少なくとも1万6000人が住民投票の権利を求めて抗議集会とデモを行った。

 バルセロナの大通りの一つ、グランビア(Gran Via)では交通が遮断され、学生らが「投票するぞ!」「独立!」などとスローガンを叫びながらデモ行進した。参加者の多くはカタルーニャ独立派の旗を身にまとっていた。抗議にはバルセロナの警察発表で1万6000人、主催者発表ではその5倍の8万人が参加した。

 来月1日に迫ったカタルーニャ州の住民投票をスペイン中央政府は違法とみなし、阻止を誓っている。警察はこれまでに投票用紙約1000万枚を押収しているが、28日に新たに600万枚と投票箱を押収した。

 匿名の情報源によると、同州イグアラダ(Igualada)の倉庫でスペイン治安警察(Guardia Civil)が投票用紙250万枚、封筒400万枚、投票箱100個を押収したという。今回の一連の取り締まりで、投票箱が押収されたのは初めてだという。【翻訳編集】AFPBB News

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サッカー元代表選手、繰り返す脳振とうと頭痛を理由に引退

09.29 12:30 AFPBB News

【AFP】サッカー元アイルランド代表のFWケビン・ドイル(Kevin Doyle)が28日、脳振とうと消耗性頭痛を理由に引退すると発表した。

 34歳のドイルは、今季は米メジャー・リーグ・サッカー(MLS)のコロラド・ラピッズ(Colorado Rapids)に所属。16年の選手生活でイングランドのレディング(Reading FC)やウォルバーハンプトン・ワンダラーズ(Wolverhampton Wanderers)、クイーンズ・パーク・レンジャーズ(Queens Park Rangers、QPR)、クリスタルパレス(Crystal Palace)などを渡り歩いた。

 しかし、医師のアドバイスのもと、ドイルは健康への懸念を理由に現役を退くと発表している。

 自身のツイッター(Twitter)でドイルは、「きょうは悲しい発表がある。医学的なアドバイスを受けた結果、私は今季これ以上プレーしない。そして引退する」と発表している。

「頭痛を繰り返すなど、今年になってヘディングが私にとって解決し難い問題になってきていることが分かった。今季は脳振とうが2度あったが、この数年で数えきれないほどそれは起きていて、大きな懸念となっていた」

「専門家に相談し、症状がより重く慢性的なものになる可能性を排除するために決断した。永遠にスパイクを置く」

 アイルランド代表として63試合に出場し14得点を記録したドイルは、2012年の欧州選手権(UEFA Euro 2012)の舞台にも立っている。

 代表チームへの貢献をたたえ、フットボール・アソシエーション・オブ・アイルランド(FAI)はドイルを表彰する意向を発表している。

 FAIのジョン・デラニー(John Delaney)事務総長は、「現役を去るというケビンの決断を聞いて深く悲しんでいる。アイルランド代表史上最高のハードワーカーで、最も献身的な選手の一人に敬意を表したい」と話している。

「アイルランドサッカー界への多大なる貢献をたたえ、アビバ・スタジアム(Aviva Stadium、ランズダウン・ロード<Lansdowne Road>)でケビンにとって都合のいいタイミングで彼を表彰したい」【翻訳編集】AFPBB News

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歴代米大統領3人が一堂に、選手と自撮りも プレジデンツ杯

09.29 12:01 AFPBB News

【AFP】2年に1度開催される米国選抜と世界選抜による男子ゴルフの対抗戦、第12回プレジデンツ・カップ(2017 The Presidents Cup)が28日、米ニュージャージー(New Jersey)州ジャージーシティー(Jersey City)のリバティ・ナショナル・ゴルフクラブ(Liberty National Golf Club)で開幕し、バラク・オバマ(Barack Obama)氏、ジョージ・W・ブッシュ(George W. Bush)氏、ビル・クリントン(Bill Clinton)氏の歴代米大統領3人が出席した。

 歴代米大統領3人が一堂に会すのは、1994年に始まった大会史上初めてのことで、今年が12回目の出場となる米国選抜のフィル・ミケルソン(Phil Mickelson)はスタート時間の1時間前に姿を現し、セルフィーを撮影したり、握手を交わしたりするなど、出場選手も貴重な時間を楽しんでいた。

 一方、ドナルド・トランプ(Donald Trump)現大統領は、来月1日に行われる最終日に出席する予定とされている。【翻訳編集】AFPBB News

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米厚生長官、チャーター機で公費4500万円使用 弁済へ

09.29 10:51 AFPBB News

【AFP】トム・プライス(Tom Price)米厚生長官は28日、プライベートチャーター機を公務で繰り返し使用し、約40万ドル(約4500万円)に上る公費を使ったとされる問題で陳謝し、費用を国庫に返納する意向を示した。トランプ政権では別の閣僚も同様の問題が持ち上がっており、政権幹部の浪費ぶりに厳しい視線が向けられている。

 米政治ニュースサイト「ポリティコ(Politico)」によると、プライス氏は今年、プライベートチャーター機を26回利用し、計約40万ドルを費やしていた。米厚生省は公務だったとしているが、目的地はプライス氏所有の不動産がある場所も含まれ、渡航先で親族と会うこともあった。

 プライス長官は声明で「(自身による)公金の使用に関して懸念が持ち上がったのは遺憾だ」と述べ、かかった費用を財務省に返済する意向を示した。

 この問題をめぐってはドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領も不快感を表明。プライス氏の更迭の可能性を問われ、「そのうち分かる」と述べていた。また野党・民主党議員5人も同氏の辞任を求めていた。

 米紙ワシントン・ポスト(Washington Post)によると、スコット・プルイット(Scott Pruitt)環境保護局(EPA)長官も今年2月以降、プライベートチャーター機を3回、軍の機材を1回利用し、計5万8000ドル(約650万円)の税金が使われていた。

 政権幹部ではこのほか、スティーブン・ムニューシン(Steven Mnuchin)財務長官も欧州への新婚旅行で政府専用機の利用を求めたと伝えられ、批判を浴びた。【翻訳編集】AFPBB News

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大きさもさまざま、ハロウィーン控えカボチャのイベント

09.29 10:00 AFPBB News

【AFP】チェコ中部の村ノバベス(Nova Ves)で毎年恒例のイベント「パンプキン・ワールド(Pumpkin World)」が開催されている。色も大きさもさまざまなハロウィーン用のカボチャが展示され、訪問客の目を楽しませている。【翻訳編集】AFPBB News

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ロシア国営メディア、米ツイッターに2000件の広告出稿

09.29 09:49 AFPBB News

【AFP】米ツイッター(Twitter)は28日、ロシア国営の国際テレビネットワークRTが昨年、米大統領選への干渉が目的だったと疑われる広告を2000件近く出稿していたと明らかにした。

 RTはロシア政府とつながりがある。ツイッターの声明によると、RTがこれらの広告の費用としてツイッターに支払った金額は合計で27万4000ドル(約3080万円)だったという。

 ツイッターはRTが出稿した問題の広告に関するデータについて議会の調査担当者らと共有したとしている。

 ロシアによる昨年の米大統領選干渉疑惑をめぐっては、既に米フェイスブック(Facebook)が、ロシアとつながりを持つ外国企業が米国内の政治的対立をあおる目的でフェイスブック上に広告を出稿し、米国の選挙関連法に違反していた可能性があると認めている。【翻訳編集】AFPBB News

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彗星探査機ロゼッタが最後に見たもの、ESAが写真公開

09.29 09:36 AFPBB News

【AFP】遠い宇宙での12年間に及ぶ冒険を終えるために観測対象だった彗星(すいせい)の表面に衝突した無人探査機「ロゼッタ(Rosetta)」が、衝突間際に撮影した岩だらけの彗星表面の写真を地球に送信していた。地上管制チームが28日、明らかにした。

 欧州宇宙機関(ESA)は2016年9月30日のロゼッタ任務終了からほぼ1年ぶりに、ロゼッタが最後まで送り続けていたデータから再構成された67P/チュリュモフ・ゲラシメンコ彗星(67P/Churyumov-Gerasimenko)の不鮮明な画像を公開した。

 彗星の1メートル四方の範囲が写っているこの画像は、約20メートルの距離から撮影されたもの。岩がごろごろして塵(ちり)が積もったこの場所が、ロゼッタの永眠の地となったと考えられる。

 ESAは、ロゼッタの搭載カメラを操作していたチームにとって「最後の驚きとなった」とのコメントを発表。テレメトリ信号のパケット数個がサーバー上にあるのを見つけ、さらなる画像かもしれないと期待が膨らんだことを明らかにした。

 画像は6個のデータパケットに分けて送信されていたが、受信されたのはそのうちの3パケットだけだった。地球のミッション科学者らが画像を再構成するのに辛うじて足りるデータ量で、本来のくっきりとしたイメージは得られなかった。

 2004年に打ち上げられたロゼッタは65億キロを旅して2014年3月に67P彗星に到着、実験用着陸機「フィラエ(Philae)」を彗星表面に降下させ、彗星の周回軌道と表面で観測を行ってきた。

 ロゼッタ最後の彗星衝突ミッションは、地球から7億2000万キロの距離で実行された。【翻訳編集】AFPBB News

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激化する国歌演奏時の抗議運動、F1界からも支持の声

09.29 09:22 AFPBB News

【AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)に参戦するメルセデスAMG(Mercedes AMG)のルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)らが28日、国歌演奏の際に人種的不平等に対する抗議を続ける米国のスポーツ選手に対し、支持する姿勢を示した。

 世界王者に3度輝いた実績を誇るハミルトンは、これまでもソーシャルメディアを通じ、国歌演奏時に「膝つき」をする米ナショナル・フットボール・リーグ(NFL)などのスポーツ選手に賛同する声を上げてきた。

 来月1日に第15戦マレーシアGP(Malaysian Grand Prix 2017)を控えるハミルトンは、セパン・インターナショナル・サーキット(Sepang International Circuit)に詰めかけた記者に対し「彼らと共感できると強く思う」と語った。

 現在総合首位に立つハミルトンはまた、「誰にでも言論の自由があると思う」とした上で、「すべての人により良い世界をつくる役割があるのかなとも思う。特にリーダーが手を貸さない場合は、人々が団結していかなくてはならない」と付け加えた。

 また、フォースインディア(Force India)のセルヒオ・ペレス(Sergio Perez)も同日「スポーツマンになるということは、多くの発信力を持つということだ」などと話し、こちらも抗議する選手を支持する立場を表明した。

「米国だけでなく、どこの国でも、今世界で何が起こっているのか気にかけることが重要だ。自分の仕事だけに集中するのではなくてね。(世界で起きていることに)注意する義務があるんだ」

 これまでも、人種差別への関心を高めるために目立った行動をとるNFL選手と対立してきたトランプ大統領は先日、国歌演奏時の起立を拒否する選手は解雇するよう各球団オーナーに求めたことで騒動は過熱。

 先週末に行われたNFLの試合では、150人を超える選手が膝つきや腕組みをしながら試合前の国歌「星条旗(The Star-Spangled Banner)」を聞くなど、トランプ大統領の発言によって抗議運動は激化している。【翻訳編集】AFPBB News

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