2017.09.28 Thu posted at 18:35 JST
ドバイ(CNNMoney) 女性による車の運転を来年6月までに解禁する国王勅令が発布されたサウジアラビアで、女性の通勤用などのために私的に雇用されていた男性運転手が大量に職を失う可能性が出て来た。
サウジ政府の公式統計によると、同国の家庭が雇う男性運転手は約140万人。大半が南アジア諸国の出身者となっている。
サウジ政府当局者は、女性の運転が解禁されれば運転手に支払っていた給料分が地元経済に還元されると期待している。これら運転手の月給は平均1000米ドル(約11万3000円)とされる。
「ウーバー」や中東の競合企業「Careem」の配車サービスも女性の車運転の解禁がもたらすであろうビジネス上の好機を歓迎。Careemはサウジで8万人の運転手を既に抱えているが、今後4年で新たに雇う運転手2万人前後の中に女性が含まれることへの期待感を示した。運転の解禁は女性に副収入確保と労働人口への参加を促す絶好の機会になると述べた。
両社は最近の配車サービスを通じ、専属運転手を雇用するよりも割安な選択肢を女性に提供してきた。
自動車メーカーも女性の運転解禁を評価。日産やフォードは「運転席へようこそ!」などの祝意を伝えた。サウジは中東で最大の自動車輸入国でトヨタや現代自動車が大きな市場シェアを持つ。
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