生誕のファサードがあまりにも壮麗なため、サグラダファミリアを訪れる前の人々は、そちらが正面入口だとイメージしがちだが、聖堂で最も重要な正面入口は、更に壮大となるこの栄光のファサードである。ガウディは亡くなる10年前に、建設プロジェクトを引き継ぐ人々に資料を残すことを目的に、栄光のファサードやそこに配置する象徴表現について綿密な研究を行い、多くの模型を残した。しかし、1936年の内戦により、それらは破壊されてしまった。もはやガウディの構想を忠実に再現することは不可能だ、と言う意見から、建築を続けるべきか議論がなされたが、ガウディや協力者が撮った写真、彼が残したメモを手掛かりに建設が再開された。2000年にこのファサードの基礎工事が開始され、約3000個の模型の破片の修復作業は今も尚、並行して行われている。このファサードには7つもの扉が配されるが、2012年に最初の扉(中央扉)の設置が完了した。この扉には「主の祈り」の文句が世界50か国の言葉で刻まれているそうだ。

受難のファザードに向かって右側へ回り込んでみた
ご覧のような彫刻が並んでいた
建設途上なのでこんな感じである
1882は何を意味するのだろう?
受難のファザードを南東側から見るとこうなる
建設中のため厚いコンクリートの壁で覆われているが、完成すればここが栄光のファサードとなる
Eucaristiaとはギリシャ語で聖餐を意味する