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著作権

漫画の生原稿に相続税、漫画家らの悩みに 59

ストーリー by hylom
今の時代ならではなのかも 部門より

人気漫画のオリジナル原稿に対し、多額の相続税が課せられる可能性があることから、ベテラン漫画家がその原稿に対する扱いに悩んでいるという(産経新聞)。

漫画原稿については、作品の出版後は作者の元に返されるのが一般的だ。しかし、現在では漫画の原稿を管理できる組織は少なく、作家の死後に散逸する可能性があるほか、人気漫画家の原稿については高い価値があるとみなされ、家族などに相続税が課せられる可能性があるという。

先日、「ミスター味っ子」や「将太の寿司」といった作品で知られる漫画家の寺沢大介氏が直筆原稿を販売したことが話題となった。寺沢氏は「自分に何かあったときに家族が処分に困るだろう」との考えだそうだ。

また、原稿のアーカイブ事業を行う横手市増田まんが美術館のような施設も登場しているという。同美術館は「釣りキチ三平」で知られる矢口高雄さんが原稿を寄贈しているそうだ。

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  • by jzkey (47353) on 2017年09月28日 9時42分 (#3287094)

    「はい、このマンガの原稿の最初の80p分を現物納付します。」

    #「物納に不適格な財産」と税務署長が認めておしまいか

    ここに返信
  • あんのかな?
    いや、もちろん文化的価値は否定しないけど。
    そりゃ、まんだらけあたりとか、漫画に限らず小説家の直筆原稿なんか古書店で高額で取引き
    されてるらしい、ってのは知ってるけどありゃ、「流出」したことやその希少価値にたいする
    プレミアムが付いた価格でしょ?
    いわば、モルヒネとか覚せい剤などの薬物のストリートでの末端価格みたいな奴じゃん。
    正当な理由があって買うなら病院で薬価数十円で買えちゃう。

    いわゆる「市場」でたとえば一枚3万円で取引されてるから、じゃ作者本人やその家族の
    もとに3000枚あるから、じゃ、3万円×3000=9000万円ねって計算なら乱暴な話だ。

    ここに返信
    • あるんだよ,困ったことに。
      それなりに著名な芸術家だと,
      死後,個人的に作って個人的に所蔵している作品にも相続税はがっつりかかるので。
      この場合はある程度乱暴な計算となるが,他作品の相場や,美術年鑑を根拠として計算される。
      土地とかと一緒で処分する宛が無くても「資産」には違いないので。
      ちりも積もればというか,結構バカにならないですよ。
    • by Anonymous Coward on 2017年09月28日 8時30分 (#3287043)

      少なくとも、市場評価額が合計で相続税の非課税枠を超えてしまえば、課税の対象になるので、その額によっては遺族が納税に困るわけです。
      株式なんかはわかりやすい市場評価額がありますし、土地や不動産の場合には固定資産税の評価額が存在しているのでまだ計算が楽なのですが、美術品や生原稿みたいなものについては、オークションで値段が付いたような過大な評価額がつけられることも珍しくないようです。
      税金を取る側にしてみれば、高く評価して高い税金を徴収したいわけですから、無理もないです。

    • by Anonymous Coward

      ??
      漫画家がなにをしているのと思って書いてるの?

    • by Anonymous Coward

      どこへ行けば生原稿を適正?な価格でお安く売っていただけるのでしょうか。ぜひ教えてください。

      • by Anonymous Coward

        文具屋に行って画材を買って、マンガは自分で描けということかも。

    • by Anonymous Coward

      出版用のデータと考えるとコピーでもデジタルデータでも良いですから、
      あくまでも「当人が描いた」ってプレミアが価値の主体な気がしますが。

    • by Anonymous Coward

      価値=換金性ですわな。一万円券だって製造原価は数十円なんですし。

    • by Anonymous Coward

      好きな人には価値がある、
      という点では美術品芸術品の類か。
      たかが漫画という根強くある風潮と折り合いがつかない。

      その原稿に対しての出版社からの原稿料が正当な市場価値、
      という辺りでいいんじゃないでしょうかね。ですぜ。

      • by Anonymous Coward

        別に有名人で欲しがる人が居るのなら、単なるメモ書きでも価値は付くんだぜ?
        ましてや成果物の現物となれば。

        つか、サインだけでも売買されているだろうに。

        • by Anonymous Coward

          漫画原稿って漫画雑誌を作るための製品だし。
          ファンにとってしか価値がない。
          要は古い玩具みたいなもんで、
          高い価格はコレクター向けプレミアムなだけで、
          市場価値は低い。
          としたい。

          メモ書きだろうがサインだろうがファンには価値があるけど、
          知らない人には紙きれ。
          でもその辺りは純粋にファン向けのアイテムで、
          雑誌のための製品ではないから、
          市場価値はプレミア価格が適用される。
          とか。

    • by Anonymous Coward

      紛失した原稿の損害額について,過去にも裁判になってたと思う.
      だから,判例から見てもそのくらいの価値は認められてる。

      「マンガ「金色(こんじき)のガッシュ!!」作者の雷句誠さんが小学館に損害賠償を求めた訴訟で、小学館が雷句さんに謝罪し255万円を支払うことで2008年11月11日に和解が成立した。」
      https://www.j-cast.com/2008/11/12030216.html [j-cast.com]

      http://raikumakoto.com/archives/5649678.html [raikumakoto.com]

      「で、面白かったのが「この本は描き下ろしなので、原稿料が存在しない」ことが途中で判明するところで、原稿料がゼロなんだから、10倍返ししてもゼロですわな。もちろんそこまで非道なことを河出書房がするはずもなく、結局、同書が出た場合の印

  • by nemui4 (20313) on 2017年09月28日 9時09分 (#3287071) 日記

    文筆も漫画やイラストでも、紙は使わず2Dデータを作成している作家さんが増えてるんでしょうけど、そちらはどうにもならないかな。
    copyも改変も容易だし。

    実体がないと財産にもなりにくそう。

    ここに返信
    • by Anonymous Coward

      >実体がないと財産にもなりにくそう。

      いつからそうなりました?

    • by Anonymous Coward

      その場合、パソコン(HDD)に価値が付いちゃうんじゃ。
      そういや先日、海外の有名小説家が亡くなった際に
      関係者がHDD壊してたな。

      SF作家の未発表作品が入ったHDDが遺言に従ってスチームローラーで破壊される
      http://gigazine.net/news/20170904-terry-pratchett-hdd-crushed/ [gigazine.net]

      こういうケースだとどうなるんどろう。
      未発表作品だから市場価値なしの扱いなんだろうか。

      • by Anonymous Coward

        本当に消したかったのは××なデータだった。

        #未発表作品のデータと言っておいた方が世間体もいいし。

  • by Anonymous Coward on 2017年09月28日 8時06分 (#3287026)

    とかかなぁ。
    仮にもクールジャパンを標榜してるんだし、それくらいやっていただかないと。

    ここに返信
    • by Anonymous Coward on 2017年09月28日 8時31分 (#3287044)

      まんが図書館と揶揄され頓挫した国立メディア芸術総合センター計画というものがありましてね・・・

      • by Anonymous Coward

        あれはぶっちゃけ展示施設だからな。
        保存施設をどっかその辺の国立美術館に併設すれば済む話。
        まあどのみち日本人は芸術に税金を使うのが嫌いな実用面を重んじる国民が多いので金持ちの寄付でやるほうがいいな。

        • by Anonymous Coward

          なら性質を変える様に提案するだけで良かったのでは?
          大抵の展示施設ってそこそこ倉庫がついてるもんだと思ってたけどそんな事はないのか?
          まぁ反対したのは国民と言うかマスコミだからどうしようもないか。

          関係ないけど、商品カタログ図書館を作ってほしい。電気屋においてあるやつね。
          日本の製品開発史として貴重な資料だと思うし、シャープとか集めるのに苦労してた事を考えるときちんと保存されていないようだ。
          個人的に結構大量に持っているのだが、いらないけど捨てるのは惜しいので寄贈したい。
          ちなみに国立国会図書館に問い合わせたら所蔵はなく献本も受け付けてないらしい。

  • by Anonymous Coward on 2017年09月28日 8時43分 (#3287051)

    一茂も親が亡くなりそうになったら所有物を売ろうとして問題になったよね。

    ここに返信
  • by Anonymous Coward on 2017年09月28日 8時45分 (#3287052)

    >家族などに相続税が課せられる可能性があるという。
    小説家や音楽作詞,作曲等の著作権を相続してこのような相続税を
    課せられた事例があるのかね。

    漫画原稿に限らず過去の著名な作家の原稿だってプレミアムが
    ついていただろうから心配のしすぎだと思うな。

    ここに返信
    • by Anonymous Coward
      著作権は毎年の印税から簡単に資産価値計算できるからむしろ相続税は適正価格が普通に課されている
      生原稿は別に定期的な収入生むわけでもないのに希少な美術品として扱われてしまうから問題だという話
      • であれば,売るなり寄贈するなり生前に何らかの形で処分しておく,というのは,芸術家ではよくある話。
        それでも,残ってて税務署とモメんだよな。
        それでも手元に,というのであれば,法人作って原稿を法人所有にする手もあるんだけどね。
      • by Anonymous Coward

        いや、だから、漫画以外の著作物では、その生原稿への課税はどうなってんだ?って話。
        小説の原稿にも課税されてんの?
        ミュージシャンの手描き楽譜にも課税されてんの?
        って話。

    • by Anonymous Coward

      海外の話だが、ピカソが亡くなったとき、相続税って事で、作品の半分フランス政府に取られたとか。

    • by Anonymous Coward

      直筆原稿に値段がつくような作家なら印税収入で相続税くらい払えるんだろ。
      この件だって、原画にプレミアムつく程度に有名ならそれ以外の現金性の高い相続物もあるだろ。
      それをもって払うのは嫌だというのは単にわがままにしか聞こえない。生きてるうちに処分したらええやん、現にそうする人が居るように。

      • by Anonymous Coward

        そんなわけない。そういう作家の原稿は最高税率55%だぞ。
        しかも過去のオークション実績とかのバカ高い金額で算定する。印税みたいに毎月入ってくる金で一括支払いできる額ではない。

  • by Anonymous Coward on 2017年09月28日 9時04分 (#3287064)

    相続税に異議がある場合は官公庁オークションに出品して
    落札額をそのものの価値として課税する仕組みを作ればいいのに
    国は確実に税金取れるし相続人も価値に納得出来る

    今の相続人が物を金に変えようとすると故人の功績を金に換えるのか!
    とか叩かれるんで換金出来ないし維持に手を抜いて損壊させても叩かれる
    仕方なくどっかに寄付して相続税だけ残る現状よりよっぽどましだし

    そもそも物納出来ないから換金が必要になる相続税の仕組みに問題の根はあるんだが
    そこに手をいれるのは難しいだろうけど
    官公庁オークションを活用する方向ならなんとかなりそうに思えるんだよなぁ

    歴史的価値のある建物なんかも相続税の支払いの為に壊して
    土地を売って税金の支払いに回すみたいな意味のわからん事になってるし

    ここに返信
    • by Anonymous Coward

      別に官公庁じゃなくても公益法人なりNPOなりでいいんじゃない?

      • by Anonymous Coward

        旧大名家の幾つかがやってるみたいに
        財団法人化して家宝をそっちに移すってやり方は
        今の法制度じゃ難しいんかね

    • by Anonymous Coward

      物納はできます。ただし優先順位があるので、基本的には土地とか有価証券を先に処分しないといけないというゲスなルール。
      以下国税庁のページから(漫画原稿を注2に適用させるのはかなり難しい。)

      (2) 物納申請財産は、納付すべき相続税額の課税価格計算の基礎となった相続財産のうち、次に掲げる財産及び順位で、その所在が日本国内にあること。
      第1順位 不動産、船舶、国債証券、地方債証券、上場株式等
      第2順位 非上場株式等
      第3順位 動産

      (注)
      1 後順位の財産は、税務署長が特別の事情があると認める場合及び先順位の財産に適当な価額のものがない場合に限って物納に充てることができます。
      2 特定登録美術品(美術品の美術館における公開の促進に関する法律第2条第3号に規定する登録美術品で相続開始の時において既に登録を受けているものをいいます。)については、上記の順序にかかわらず一定の書類を提出することにより物納に充てることができます。

      • by Anonymous Coward

        ……???

        価値があるから税金収めろって言われるのに、その動産で処分しますと言うと先に不動産を処理しろと言われる……?

        意味がわからない……

    • 金融資産ならともかく、不動産・動産に相続税をかけるのがおかしいんだよ。
      税金を払う原資として貰えるものではないから、相続しても相続税を支払え
      ないことって多いんだよ。
      そこで物納や国税による差し押さえになるわけ。
      それが官公庁オークションに激安で出される。

      考えてごらん。親世代は親の収入だけで家を買い、貯蓄もできたけれど、
      今の世代は親世代よりも可処分所得が大きく下がってる。
      そんな状態で親から住んでる家を相続してみ。

      相続税を払えないから自分が相続した家から出て売却しなきゃいけない。
      ただ親から住処を受け継いだだけなのに。

      金融資産以外の遺産を相続した場合、それを売却して金銭に替えたときに
      課税するだけでいい。
      そうじゃない今の相続税って要するに財産没収制度なんだよ。

      日本では相続を三代続けると財産は無くなるほど高すぎる。

      • by nim (10479) on 2017年09月28日 11時25分 (#3287181)

        > 日本では相続を三代続けると財産は無くなるほど高すぎる。

        先祖が金持ちだったという理由だけで無能な子孫が裕福な暮らしをするのは不公平なので、
        意図的にそういう制度になっているのです。

      • by Anonymous Coward
        相続税は最初から財産没収制度だよ
      • by Anonymous Coward

        >そうじゃない今の相続税って要するに財産没収制度なんだよ。

        相続財産に課税するのは再配分の一機能だからね。
        そうしないと、財産によって身分が固定されるでしょ。

  • by Anonymous Coward on 2017年09月28日 9時56分 (#3287108)

    リンク先
    >編集者からは「貴重な資料が散逸する」との声が上がった

    今時手書き原稿でも貰った原稿は一回デジタル製版データにするだろが。
    単行本再販とかでもそっちがそろってればいい話なんで、別に生原稿を(出版的には)残しとく必要ないだろ。

    なら、家族の為や生活の為に作者が売り払うのになんの問題がある。

    漫画家さんへ。
    残される家族に迷惑にならない為に販売するのはいいと思いますが、
    その前に作家さん側でもぜひデジタルデータでそろって残しておいてください。
    いつか、再販される時の為に
    (著作権は家族の誰かが引き継ぐはずなので、再販は家族のためでもあります)

    ここに返信
  • by Anonymous Coward on 2017年09月28日 10時18分 (#3287128)

    こういう時こそ赤松が動く時だろ。
    〜と、言われている。とか 〜という懸念がある。とか、解答引き出せればそれで解決する話。

    ここに返信
  • by Anonymous Coward on 2017年09月28日 10時34分 (#3287143)

    相続に対しては限定承認という制度はあるものの、あれば負債分を相続人に無理に背負わせないようにするもので、自由に相続するものとしないものを選択できるわけではない。しかも相続税は相続時にかかるものなので限定承認の負債とは認められない。
    迷惑な問題だな。

    ここに返信
    • by Anonymous Coward

      執筆時がページ当たり数万円だが美術品扱いされたらプライスレスか・・。
      50年以上活動されている現役作家なんかは有名かつその分量も膨大だし
      確かに迷惑な問題だ。

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コンピュータは旧約聖書の神に似ている、規則は多く、慈悲は無い -- Joseph Campbell

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