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このノートは東方Projectのキャラクター「比那名居天子」に関するノートです。
そもそも東方って何? という方はこちらへどうぞ。
・東方Projectとは?
下記のサイトも参考にしています。
・東方元ネタwiki
・ニコニコ大百科「東方Projectの登場キャラクターとは?」
ひななゐ てんし
■比那名居 天子 Hinanai Tenshi
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種族:天人くずれ
能力:大地を操る程度の能力
二つ名:非想非非想天の娘
テーマ曲:有頂天変 ~ Wonderful Heaven
テーマ曲:幼心地の有頂天
※テーマ曲は通常のものと、ラストスペルの専用曲があります。
■概要
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東方Project第10.5弾「東方緋想天」のラスボスです。
同時に、クリアすると自機化する為、主人公でもあります。
天界に棲む不良天人です。
本来ならば天界は成仏した霊と、一切の欲を捨て長年の修業を経た仙人だけが滞在を許される天国のような場所です。
後者は稀であり、特に天子は欲を持ちながら天界入りしています。それ故に天人くずれ、不良天人と呼ばれます。
天界入りした理由は後述。
ちなみに「天人」の読みは「てんにん」です。
「てんじん」だと意味が変わります。
■容姿
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長い青髪に、桃と葉を飾りに付けた黒い帽子が特徴です。
白いシャツの様な半袖の服に、青いロングスカート。服は前がエプロンの様に長く、そのフチ(外側)には虹色(極光、オーロラを表す)の飾りが付けられています。胸元には赤いリボン、腰には水色の大きなリボンが付いています。靴はブーツのようです。
■能力
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○大地を操る程度の能力
その名の通り大地を操って地震を起こしたり、逆に鎮めたり、地盤沈下や土砂崩れ、局地的に大地を隆起させる事も可能なようです。
有効範囲は狭いのですが、幻想郷内であれば遠方も揺らせます。
○気質を見極める程度の能力
これは持ち物である、緋想の剣の能力です。
詳しくは後述の緋想の剣にて。
要石を扱う能力もありますが、これも後述です。
他に、天人としての能力で、身体が頑丈というものがあります。
これは普段から天人が食べている桃の作用であり、これを食べる事で修行せずとも自然と身体が鍛えられるそうです。
その頑丈さは咲夜の持つナイフが刺さらない程度のようです。
天子に限らず、天人は誰もが桃を食べているので同様に高い身体能力を持っていると思われます。
緋想天の天子ストーリーでは、それまで他キャラクターのストーリーでラスボスとして負け続けたリベンジとして勝ち続けます。(全員と再戦した訳ではありませんが)
その際に、前の時は手加減をしてわざと負けたと言っており、本来はかなりの強者である事を伺わせています。
ただ、再戦した中で萃香は手加減していたと天子が不満を漏らしています。
力だけではなく学もあるようで、様々な中国の故事を用いて、天人らしく各キャラに忠言しています。
また、異変を起こした時も、何も考えてない様に思わせて、実は裏で行動しているなどしたたかな一面を見せています。
結局は紫に見破られてしまいましたが。
■性格
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公式で「温室育ちで、自分勝手。有頂天。」とされています。
俗っぽくて天人らしくなく、そもそも天人の自覚がありません。
恵まれた環境に育ちましたが、それが逆に悪影響を与え、相手の事を考えない行動を取ったりします。
もの凄く我が儘で自分勝手であり、レミリアと張り合える程度です。
自分の能力に絶対の自信があり、それを貶されると激昂します。
「天人はたまに地上に降りて忠言するものよね」という発言の通りによく忠言していますが、その後に「でーもー、私には到底実行できない忠言ばかりねぇ」と続きます。
自分の事を棚に上げた忠言ですが、それを自覚している様です。
また、霊烏路空に対して「ねぇ、貴方が地上に出てきたの地震と関係無いよね? ね?」などと自分の起こした地震が、知らない所で問題を起こしたのではと心配しているらしい発言もしています。
■日常
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天子の家である比那名居家は本来、地震を鎮める要石を護る神官でした。
しかし、要石でも地震は抑えきれず、地震を担っていた天人の大村守(おおむらのかみ)の仕事が追いつかなくなり、幻想郷の地震は当時、大村守に遣えていた名居の一族に任されました。
名居の一族は地上の神官ですが、死後に名居守(なゐのかみ)と呼ばれ、神霊として祀られます。
それと同時に、生前の名居守の部下であった比那名居(ひななゐ)の一族も功績をたたえられ、天界に住むようになりました。
比那名居の一族は、言わばおまけで天人となった為に天人の資格が無く、天界では不良天人とすら呼ばれます。
そして比那名居の娘である「比那名居 地子(ちこ)」は名居守に遣えていた親と共に天人になった幼い子供でした。
その地子は天人となった時に「天子」へと改名しますが、天子は天界での自分の処遇に不満を持っていました。
いつも幻想郷を覗いては里の人間、妖怪たちを羨ましそうにしてます。
ある日、幻想郷の妖怪たちが異変を起こし、騒ぎを起こして楽しんでいるのを見ると、強く思いました。
「もう退屈な天人暮らしなんて耐えられない!
私だって異変くらい起こせるのに」
天界から緋想の剣(ひそうのつるぎ)を持ち出し、家を飛び出します。
それから天子は緋想天で語られる異変を起こします。
緋想天では博麗神社を地震で倒壊させたり、気質を発現させて、それぞれの周囲の天候を本人の気質に固定するなどしていました。
気質については後述の緋想の剣にて。
やがて霊夢たちに倒され、博麗神社の再建を任されますが、その際に要石を挿しました。これによって地震が起きなくなると言います。
しかし、それらは天子が異変を起こした、もうひとつの目的でした。
比那名居家にも神社があり、何かを仕込む事で博麗神社に自分の居場所を作ろうと画策していたのです。
最後に紫が再び博麗神社を壊し、萃香が再建する事で計画は潰れました。要石は萃香の調査では、本物なので抜いちゃ駄目、との事で今もそのままです。
何かを仕込んだとの事ですが、その何かは不明です。
とにかく暇人であり、ファンからは構ってちゃんとも呼ばれたりします。
(主に良い意味で)
それは、異変を起こした理由が、異変に気付いて退治しに来て欲しかったからと語ったのが原因だと思われます。
実際は上記の様な目的もあったのですが、きっかけはやはり一緒に遊びたかったという所だと思われます。
最後の天子ストーリーのEDでは、宴会を開いてみんなと飲み交わします。
その中の一文に「天界の宴会はこんなにも盛り上がらない物だ。天子は久しぶりに退屈しない一日を過ごした気がする。」と語られています。
個人的な解釈ですが恐らく、天子はこの宴会を通して幻想郷の一員になれたのだと思います。
最近では人間の里に現れては勝手に性格診断をしているようです。
性格とは気質であり、晴男、雨男などのように天候まで左右させてしまうのですが、天子は性格診断(天子の能力)を疑う様な人間がいると、意地になってその人間の気質を発現させ、天気を強制的に変えているようです。
場合によっては自分の周りだけ豪雨になったり、夏に雪が降ったりするので、里の人間からは天候操作をして嫌がらせしているのではと噂されています。
本人は「天界は退屈なのよねぇ。性格診断でもしていれば少しでも役に立てられるかと思って」と語っており、診断自体は良かれと思ってやっているようです。
■交友関係
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○永江衣玖
竜宮の使いであり、天人ではなく妖怪です。
天子を総領娘様と呼びます。
部下や従者というわけではなく、衣玖にとって天子は上司の娘というような感じのようですが、詳しい関係は不明です。
緋想天では地震が起きそうになったので、仕事として各地にその旨を伝え回りますが、一番最初に天子に報告しようとしていました。
しかし天子が勝手な事をしていた為、流石に怒った衣玖がお灸を据えます。
ちなみに彼女が言うには「名居様が大分お怒りの様子でしたよ?」
■緋想の剣
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緋想の剣の能力:気質を見極める程度の能力
柄の先(柄頭)にフサフサの飾りが付けられ、刀身は実体が無いのか炎のように揺らめいています。
恐らくライトセーバーの様なエネルギー体が刀身になっていると思われます。
天人にしか扱えない剣です。
この剣は相手の気質を霧に変え、誰の目にも見える形へと姿を変えます。そして、その気質の弱点となる性質を纏います。
つまり、必ず相手の弱点を突く事ができる剣です。
気質の形とは、天気の事です。
緋想の剣で斬られた気質は緋色の霧となり、天気を変えます。
天子は緋想の剣と要石が有れば天、地、人の全てを操れると思っています。
緋想天では、この剣で天子はそれぞれの気質をだだ漏れ状態にし、それぞれの周囲の天候を、その気質のものに固定していました。
例をあげれば、霊夢ならどこに行っても快晴、魔理沙なら霧雨です。
ちなみに幽々子が暑いからと雪を降らせた様に、意図的に気質を変えられるようです。常人には難しいようですが。
以下、各キャラの気質。(緋想天、非想天則の出演キャラ)
博麗 霊夢 :快晴(かいせい)
霧雨 魔理沙 :霧雨(きりさめ)
アリス・マーガトロイド :雹(ひょう)
パチュリー・ノーレッジ :花曇(はなぐもり)
十六夜 咲夜 :曇天(どんてん)
魂魄 妖夢 :蒼天(そうてん)
レミリア・スカーレット :濃霧(のうむ)
西行寺 幽々子 :雪(ゆき)
八雲 紫 :天気雨(てんきあめ)
伊吹 萃香 :疎雨(そう)
鈴仙・優曇華院・イナバ:晴嵐(せいらん)
射命丸 文 :風雨(ふうう)
小野塚 小町 :川霧(かわぎり)
永江 衣玖 :台風(たいふう)
比那名居 天子 :極光(きょっこう)
東風谷 早苗 :凪(なぎ)
チルノ :ダイヤモンドダスト
紅 美鈴 :黄砂(こうさ)
霊烏路 空 :烈日(れつじつ)
洩矢 諏訪子 :梅雨(つゆ・ばいう)
■要石
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見た目は注連縄付きの岩です。
上側が平たいので座ったり、下側は尖っているのでドリルの様に飛ばして攻撃したり、両手で持って相手を殴ったりと様々な使い方をしています。
時にはファンネル、回転バリア、ロードローラーだ! の様な扱い方もします。
大地に刺せば地震を鎮めますが、それは地震のエネルギーを抑え込んでいるだけであり、要石を抜くと一気に溜め込んだ地震が発生します。
天界と呼ばれている大地も、かつては巨大な要石であり、これが宙に浮かんだ時は大地が一掃されました。
要石は比那名居の一族にしか扱えない為、天人は扱えません。
■天界と天人
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○天界
天界は、冥界の遥か空の上に存在します。
本来は天人が住む場所であり、現在は飽和状態で受け入れを拒否しています。しかし、紫によれば土地は余っており、狭くなるのが嫌で拒否しているだけだそうです。
「天人は世俗を捨てた者ってのも大嘘 本当は最もずる賢い人間の巣窟」とも言っていますが、紫の言葉なのでどこまで本当なのかは不明です。
○天人
輪廻転生の輪から外れ、永遠に天界に住む元人間です。
暢気で明るく、歌や踊りや釣りが好きで、毎日音楽を聴いたり、魚釣りをしたり、碁を打ったりと仕事もせずにのんびりしており、常に最上級の食事を取って暮らしています。
死後、成仏した者が天界へと行くか、数百年から数千年の修業を積んだ仙人が天界へ行く事で天人と認められます。
多くの人間が憧れる生活をしていますが、天人になる条件として、欲を断たなければなりません。
つまり、天人の第一条件として、そういった生活に憧れない人間でなければありません。大抵の人間はここで弾かれます。
更に欲を捨てるという事は、生きる欲も捨てる事なので、生きながらにして死者と変わらない状態になる事を意味します。
また、天人の肉は妖怪にとって毒なので襲われる心配もなく、猛獣も手をかざすだけで手懐けてしまいます。
時々地上に降りて来ては、人間たちに忠言して帰って行きます。
○比那名居天子という天人
天界は人格者ばかりなので、その中で天子は不良と呼ばれます。つまり天人の資格だけでなく、素質もなかったようです。
しかし公式において「不良の方が人間味があります。逆に言えば、彼女は天界のオアシスかも知れませんね。」とされています。
緋想天では死神である小町との会話で、天人にも寿命はあり、その度にお迎えに来た死神を迎え討って来たって訳だねぇと言われています。
その他にも天子は幾度となく定期的に迎えに来る死神を返り討ちにしている発言をしています。
■全人類の緋想天
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天子のラストスペルであり、代表的なスペルカードです。
気質を集めて極太のレーザーを放ちます。
実はレーザーではなく、超高速、超高密度の気弾の集まりです。
ラスボスとして使用する際は溜めの動作があり、全方位に向けて放射が可能です。
他に、針の様なレーザーを周囲にばら撒いたりもします。
段階的にパターンが変わり、最後は極太レーザーを連続放射します。
一定ダメージを受けると少しの間だけ無敵状態となり、次の段階に移るので大ダメージで一気に倒す事はできないようです。
まともに受けると延々とダメージを受け続けてしまい、そのまま負けてしまう初見殺しがあります。また、専用BGMとステージの壮大さからプレイヤーの印象に強く残っている人が多いようです。
文花帖ダブルスポイラーにおける射命丸、はたてのコメントでは「人間の気性がダダ漏れ」「熱いと思いきやそうでもない」「憎悪や嫉妬、愛別離苦とか負の感情が渦巻いてる。負じゃない感情も混じってるけど」と言われています。
■二次創作ネタ
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注意
- この項目は完全に個人的な解釈によるものです。
また、人によっては不愉快に感じるネタもあります。
二次創作に使う分には問題ありませんが、原作と二次創作を混同しない様にご注意。
節度を守って、みんなが楽しめる東方にしていきましょう。
○ドM
異変の動機が退治されたい、スペルカードの気符「無念無想の境地」の説明に、実は我慢しているだけ等から、実はドMではという疑惑が持たれました。
二次創作ではよく見られるネタで、とにかく痛みを求める変態キャラとして描かれる事もしばしば。
同時に構ってちゃん、ウザいキャラとしても描かれます。
○てんこ
天子の誤読であり愛称です。
緋想天発売前の嘘ネタばれで、ボスの名前は「緋想天子」(ひそうてんこ)というネタがありましたが、フタを開けたら本当に天子だったという話です。
ちなみに、製作している黄昏フロンティアの日記にある「全人類ノ天楽録」の記事にて、画像ファイル名が「tenko.jpg」となっていました。
○絶壁、揺れない震源地、貧乳
緋想天の立ち絵で、胸があまりにも無い様に見える事から。
また、天子は地震を起こせますが、その震源地である場所に揺れる胸は無いという事から。
単に貧乳とされる事もあれば、身体が頑丈という点から、むしろ胸が硬い、鉄壁の様な扱いをされたりします。バキュラとも。
逆に、揺れる震源地として描かれる事もあります。
○衣玖との関係
主従関係として描かれる事が多いです。
基本的に衣玖が保護者となります。
■スクリーンショット
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こちらは緋想天の画像です。
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以上となります。
他にここが詳しく知りたい! ここが間違っている! 等がありましたらアドバイスでご指摘いただければ修正・加筆いたしますのでどうぞ。
また、このノートは多くの人に東方を正しく知って貰いたく思い制作しました。
特に知恵袋では同じような質問が多いため、その時にはこのノートへ誘導するなり、コピペするなりして活用していただければ幸いです。