マダガスカルのビールって? 大使も太鼓判、マイナー国のやみつきビール5選
ビールと言えばドイツやベルギーなどヨーロッパの国々が有名だが、「どこにある国?」と思ってしまうような国のビールも、実は病みつきになる味なのだ!今回は各国の大使や日本に住む外国人がオススメするビールをご紹介。ビールで海外旅行気分を味わいませんか?
【写真】濃厚!フルーティー!世界の珍ビール
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■マダガスカルの飲みやすい「THB」
アニメ映画のタイトルで名前は知られているマダガスカル共和国。この西インド洋に浮かぶ島国で作られているビールが「THB」です。
「スリー・ホース・ビール」の略で、ラベルに3頭の馬が描かれています。生産地はマダガスカル中部にある第2の都市アンチラベ。水が美味しいことで選ばれたこの街の特産が馬であることが名前の由来なんだとか。原料の大麦の生産から醸造、包装まで全て1つの街で行っているという珍しいビールです。
「私は普段ビールをあまり飲まないのですが、これなら飲めます」
と話すのは1年の半分をマダガスカルで暮らす日本人女性、力石紀和さん(46)。口当たりが軽く、飲みやすいのが特徴だ。
マダガスカル人のビール愛は相当なものなんだとか。その証拠に、1960年まで続いた独立闘争や近年まで何度もあった政変などで国内情勢が不安定な中でも、1958年から一度も生産ラインが止まったことがありません。そんなビール愛あふれるマダガスカル人と飲んだら楽しそう。
「集まると大体飲みますね。彼らと飲むと楽しいし、気遣いがすごいんです。例えば乾杯は『チンチン』というのですが、日本人の私がいると『カンパーイ』とやってくれるんですよ!」
国の一大事でも嗜好品であるビールの生産を止めなかったのは「ビールが無くなったらみんなが悲しむ」という気遣いがあったのかもしれない。
■ミャンマーの濃厚「ダゴン」
アジアだって負けてはいません!多くのミャンマー人が住むことから“リトル・ヤンゴン”(ヤンゴンはミャンマーの旧名)と呼ばれている高田馬場。ミャンマー料理店も多く、家庭料理から少数民族の料理まで楽しめるディープスポットになっています。
そんなミャンマー料理店の一つ「スィゥミャンマー」のオーナー、タンスィゥさん(54)。ミャンマービールは世界で認められた味だと言います。