OS X 10.7 Lion ~ macOS 10.13 High Sierraまでのインストーラーアプリをダウンロードし、USBインストーラーを作成する方法。

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 OS X 10.7 Lion ~ macOS 10.13 High Sierraまでのインストーラーアプリをダウンロードし、USBインストーラーを作成する方法をいかにまとめます。詳細は以下から。

macOS 10.13 High Sierraのアイコン。

 昨日macOS 10.13 High Sierraがリリースされましたが、AppleのサポートページによるとHigh Sierraリリース後、Mac App Storeの[購入済み]タブから前バージョンの「macOS 10.12 Sierra」のインストーラーアプリが非表示にされ、Sierra以降のmacOSのインストーラーは今後[購入済み]タブに表示されないようになったそうです。

Mac App Storeに表示されないmacOS Sierra

To reinstall Safari, Mail, the App Store, or other apps that are included with the Mac operating system, reinstall macOS. macOS Sierra or later doesn’t appear in the Purchased tab. Instead, use the Search field in the upper-right corner to find and open the App Store page for that macOS.

Redownload music, movies, TV shows, apps, and books from the iTunes Store, iBooks Store, and App Store – Apple Support

 セキュリティ上の観点からもAppleはMacをiOSデバイスのように最新の状態に保ちたいようですが、このままmacOSのバージョン”10.14″や”10.15″と上がっていくと最新のAPIをサポート出来ないレガシーデバイスが以下の様なバギーな状態に陥ると思われるので、以下にSierra含め古いmacOSをダウンロードしインストーラーを作成する方法をまとめておきます。

macOSをダウンロードする

 AppleはmacOS 10.12 SierraをMac App Storeの[購入済み]タブで非表示にしましたが、AppleのCDNにはpkgが残っており、エンタープライズユーザーならばMac App Storeのカタログデータを書き換えダウンロードすることも可能ですが、ここでは”mas-cli“を利用したダウンロードを紹介します。

macOS/OS Xのバージョン プロダクトID
OS X 10.7 Lion 444303913
OS X 10.8 Mountain Lion 537386512
OS X 10.9 Mavericks 675248567
OS X 10.10 Yosemite 915041082
OS X 10.11 El Capitan 1018109117
New 1147835434
macOS 10.12 Sierra 1127487414
macOS 10.13 High Sierra 1246284741

 mac-cliはイギリスのAndrew Naylorさんが公開しているMac App StoreをCLIで利用する事ができるオープンソースのコマンドラインツールで、Homebrewで導入でき使い方も簡単で、ダウンロードしたいmacOS/OS XのプロダクトID(上表参照)を”mas install”の後に入れるだけでダウンロードが始まります。

mac cliを利用してmacOSをダウンロード

macOS/OS Xを購入したApple IDでMac App Storeにログインしてあることが前提です。

 例えば非表示となったSierraをダウンロードしたい場合は以下の通りで、LionからSierraまで同様の方法でダウンロードできます。(*High Sierraについては公開中のためかmasでダウンロードしようとするとエラーが出てしまいました)。

macOS 10.12 Sierraをダウンロードする

brew install mas
mas install 1127487414

OS X LionからmacOS High Sierraまで

インストールディスクを作成する

 インストールディスク(インストーラー)については、AppleがOS X 10.9 Mavericksから同梱している”createinstallmedia”という起動可能なインストールディスクを作成するコマンドをサポートページの通り利用すれば問題ないと思います。

macOS 10.13 High Sierraの場合

sudo /Applications/Install\ macOS\ High\ Sierra.app/Contents/Resources/createinstallmedia --volume /Volumes/MyVolume --applicationpath /Applications/Install\ macOS\ High\ Sierra.app

macOS 10.12 Sierraの場合

sudo /Applications/Install\ macOS\ Sierra.app/Contents/Resources/createinstallmedia --volume /Volumes/MyVolume --applicationpath /Applications/Install\ macOS\ Sierra.app

OS X 10.11 El Capitanの場合

sudo /Applications/Install\ OS\ X\ El\ Capitan.app/Contents/Resources/createinstallmedia --volume /Volumes/MyVolume --applicationpath /Applications/Install\ OS\ X\ El\ Capitan.app

OS X 10.10 Yosemiteの場合

sudo /Applications/Install\ OS\ X\ Yosemite.app/Contents/Resources/createinstallmedia --volume /Volumes/MyVolume --applicationpath /Applications/Install\ OS\ X\ Yosemite.app

OS X 10.9 Mavericksの場合

sudo /Applications/Install\ OS\ X\ Mavericks.app/Contents/Resources/createinstallmedia --volume /Volumes/MyVolume --applicationpath /Applications/Install\ OS\ X\ Mavericks.app
“MyVolume”はUSBメモリなどを指定。

 また、OS X 10.7 Lion ~ OS X 10.8 Mountain LionについてはDiskMaker Xを利用すれば簡単にインストールディスクを作成可能なので、こちらの記事をチェックしてみて下さい。

OS X LionからSierraまでのインストールディスク

コメント

  1. 匿名 より:

    去年の2月頃だったか、証明書が期限切れになってストアのアプリが全滅したことがあった。
    Appleが消耗している限り今ここでダウンロードしておいても、またいつか動かなくなる。

:)