一般的に市販されているイエローラベルとの違いは次の通りです。
- イエローラベルがバーボンの基準ギリギリの79%ものコーンを原料として使用、その他ライ麦が11%、 モルトを10%使用しているのに対し、ブラウンラベルはコーンを72%、ライ麦を18%使用している。
- 糖化の工程で、イエローラベルよりも加えるサワーマッシュ(蒸留後に残った、乳酸菌によって酸味のある残滓)の量を減らしている。
- ボトリングの手前での濾過工程を2度行っている。1度目はイエローラベル同様にココナッツの皮から作った活性炭を使用、2度目はピートから作った活性炭を使用する。
では、いつものようにストレートから飲んでみます。
グラスに注ぐと、液色は褐色、香りはビネガーのような酸っぱさと接着剤が感じ取れます。
口に含むと、まず昆布のようなヨード感が漂います。そのあとに接着剤、バナナ、ナッツと続きます。
味わいはアルコールからの辛さはそこそこ、その上に甘さが被さってきます。
ロックにすると、ヨードの香りは控えめになり、エステリーさも鳴りを潜めた印象です。その後から、うっすらとドライフルーツ、バニラが顔を出します。
味わいは多少の酸味があるものの、全体的に甘みが勝っています。
最後にハイボールにすると、引き続き軽いヨードのあとに、バナナやマンゴーなどのドライフルーツの濃厚な香りが訪れます。
味わいは少々ビターが感じられますが、ほどよく酸味、甘さが感じられます。
イエローラベルも比較的飲みやすい部類に入りますが、ブラウンラベルでは濃厚な香りとまろやかさが増し、ストレートやロックでもきつい感じが少ない印象です。
700mL、アルコール度数40度、価格は1500円。
お手軽な価格で買える分、お値打ち感が高いと思います。
<個人的評価>
- 香り B: 初めに昆布。後からバナナ、接着剤、ナッツ。加水されるとバニラが顔を出す。
- 味わい B: 全体的に甘みがあり、とても飲みやすい。
- 総評 B: イエローラベル以上にまろやかで、ストレートでも気兼ねなく楽しめる。
アーリータイムス ブラウン【T】※こちらは出荷まで2-3営業日お時間を頂戴する場合がございます。 |
コメント