米加州知事が内燃エンジン車の販売禁止に関心-州大気資源局局長
- なぜ中国に可能で加州は不可能なのかに知事は関心とニコルス局長
- 大市場のカリフォルニア州が販売禁止すれば業界は衝撃受ける見込み
米カリフォルニア州大気資源局(CARB)のメアリー・ニコルス局長は22日のブルームバーグとのインタビューで、ブラウン同州知事が内燃エンジン車の販売禁止に関心を示したことを明らかにした。温室効果ガス排出削減の目標達成に向けたものだが、ニコルス局長は販売禁止に踏み切るとしても、最も早くて少なくとも10年先になると語った。
同局長は中国が化石燃料車の製造・販売を段階的に禁止する方針を打ち出したことに言及し、「知事が『なぜわれわれは何もしてこなかったのだろう』と問いかけるのを聞いて、知事の言いたいことが分かった。なぜ中国にこれが可能で、カリフォルニア州でそうでないのかに知事が関心を示しているのは確かだ」と述べた。
カリフォルニア州で昨年新たに登録された乗用車は200万台超と、フランスやイタリア、スペインを上回る。このため同州が内燃エンジン車の販売を禁止すれば、世界の自動車業界が受ける衝撃は大きく、ゼネラル・モーターズ(GM)やトヨタ自動車など自動車メーカー各社が電気自動車へのシフトで新たな圧力を受けるほか、ガソリン車やディーゼル車の今後の展望にあらためて疑問を投げ掛ける見通しだ。
原題:Cars Spewing Pollution May Be Relics If California Follows China(抜粋)