日野原重明さん最後のインタビュー映像 死への恐怖率直に
インタビューは合わせておよそ20時間におよび、この中で日野原さんは、「死ぬことは怖いか」と聞かれたのに対して「怖いからね。聞くと嫌になるね。はっきり言われると恐ろしい」と死への恐怖を率直に語っています。
また、「病になったらおろおろすること以外、何もできない自分を感じる」や「苦しみが強かっただけに、今の感謝は以前よりも何倍も大きな感謝」など、闘病生活を続ける中で感じたことを言葉にしています。
1月31日の最後のインタビューでは30分にわたって1人で語り続け、「感謝に満ちた気持ちでキープオンゴーイング。キープオンゴーイング。前進また前進を私たちは続けなくてはならない」と、前に進み続けることの大切さを訴えています。
遺族によりますと、日野原さんはほかの仕事を断る中、このインタビューに応じ、転倒して骨にヒビが入った翌日もベッドに横たわって質問に答えていたということです。
収録を見守った日野原さんの次男の妻、眞紀さんは、「自分の死が迫っていることを意識する中、このインタビューにかけていたのだと思う」と話しています。
日野原重明さん最後のインタビュー映像 死への恐怖率直に
ことし7月、105歳で亡くなった医師の日野原重明さんが、亡くなる半年ほど前に自宅で応じたインタビューの映像があることがわかりました。インタビューはおよそ20時間におよび、死への恐怖を率直に語る一方、「前進を続けなくてはならない」という前向きなメッセージが残されています。
このインタビューは、今週出版された日野原重明さんの著書「生きていくあなたへ」のために行われ、去年の年末からことし1月にかけて11回にわたって自宅で収録されました。
インタビューは合わせておよそ20時間におよび、この中で日野原さんは、「死ぬことは怖いか」と聞かれたのに対して「怖いからね。聞くと嫌になるね。はっきり言われると恐ろしい」と死への恐怖を率直に語っています。
また、「病になったらおろおろすること以外、何もできない自分を感じる」や「苦しみが強かっただけに、今の感謝は以前よりも何倍も大きな感謝」など、闘病生活を続ける中で感じたことを言葉にしています。
1月31日の最後のインタビューでは30分にわたって1人で語り続け、「感謝に満ちた気持ちでキープオンゴーイング。キープオンゴーイング。前進また前進を私たちは続けなくてはならない」と、前に進み続けることの大切さを訴えています。
遺族によりますと、日野原さんはほかの仕事を断る中、このインタビューに応じ、転倒して骨にヒビが入った翌日もベッドに横たわって質問に答えていたということです。
収録を見守った日野原さんの次男の妻、眞紀さんは、「自分の死が迫っていることを意識する中、このインタビューにかけていたのだと思う」と話しています。