部下に操られる残念な上司、2つのパターン

2017年9月27日(水)

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 書籍や雑誌、新聞、ウェブサイトにおいて、「マネジメント」という文字を見ない日はありません。それくらい日本中がマネジメントについて困っている証しでもあります。

 日本の高度成長時代は、「私の後についてこい」「私たちの時代はこのようにやったものだよ」と武勇伝や昔話をしておけば、それを聞いた部下たちもそれなりに結果が伴ういい時代でした。

 ですが、今は先進国と言っても好況感を実感している人は一部の企業、業種の人だけで、多くの人は時代が変わったことに戸惑いながらこの10年を過ごしてきたのではないでしょうか?

 部下育成、後輩指導。マネジメントと切り離せないこれらに頭を悩ませている人は少なくないのではないでしょうか? 特に昭和生まれと平成生まれの混在した職場では、退勤後のお酒を有効活用したコミュニケーションの場もどんどんなくなりつつあります。

お金儲けがうまい華僑は人間関係の達人

 そのように、多くの人がマネジメントについて頭を悩ませている日本において、「そんなに人との関係性が難しいことかい?」と首をかしげる人たちがいます。日本全国各地で活躍する華僑たちです。

 華僑はユダヤと並んでお金儲けの代名詞になっていますが、華僑の定義は曖昧です。本コラムでは、在日中国人、来日中国人の中でも、日本人相手にビジネスをしている華人を華僑と呼ぶことにします。

 一部の富裕層師弟を除いて、多くの華僑は、激しすぎる中国国内の競争から逃れ、一旗揚げるために来日しています。その多くは、裕福な家とは程遠い家庭環境ゆえに親類縁者や近所の人から借金などをして勝負をかけに来ています。

 「お金は人が運んでくる」というのは世界各国で言われていますので、読者の方もどこかで聞いたことがあるでしょう。お金儲けの代名詞と言われる華僑たちは、人が運んでくるお金をキャッチするのがうまい、と考えると非常にコミュニケーション能力が高いとも言えます。

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「部下に操られる残念な上司、2つのパターン」の著者

大城 太

大城 太(おおしろ・だい)

前仲原物産社長

大学卒業後、外資系金融機関、医療機器メーカーを経て、華僑の大物と言われる人物に師事。起業1年目でアルバイトと2人で年商1億ビジネスを作成。現在、前仲原物産、エスディーメディカルなど5社の代表を務める。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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