沖縄県南風原町の町立小中学校計6校で4~7月、体調不良を訴えた児童・生徒が115人いたことが26日、分かった。小中の普通教室130のうち、空調設置は11教室の8・5%にとどまり、校内の気温が34度を記録した学校が複数校あった。町教育委員会は「体調不良の原因は不明だが、冷房があれば少なくなった可能性はある」と話している。

 町教委は設置率が低い理由として「町内に米軍や自衛隊基地がなく、防衛省予算が活用できない」「壁を取り払うオープン教室が評価された時期に学校が建設され、空調整備に検討を要した」「耐震化基準を満たす工事が優先された」などを挙げている。

 同日の町議会一般質問で、宮城寛諄、赤嶺奈津江の3氏に答えた。3氏は「子どもたちの授業環境を整備してほしい」と要望。町教委は「教室環境の整備には鋭意努力したい」と答弁した。