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見えないはずのものが見えてるやつ…?神社にたたずむ「謎のオブジェ」の正体とは

木々の中にたたずむ彼らの名前は「トリックスター」。

黒くすべらかな肌には、凹凸の紋様。境内のベンチに腰掛けたり、列をなしたり、木の後ろに隠れたりと、異様な雰囲気を醸し出しています。

謎のオブジェたちの写真がTwitterに投稿されると、「魔界?」「心がザワザワする」「これ、見えるタイプの人ができるだけ忠実に作ったなんてことないよね…?」と話題に。

浅野さんによると、謎のオブジェたちの正体は、群馬県中之条町で開催中の芸術祭「中之条ビエンナーレ」に出品している彫刻たち。

道の駅「霊山たけやま」の近くにある親都神社に展示されています。

縄文時代の土偶に感銘を受けて、「土を焼いて作る」陶を用いた彫刻作品を作るようになったという浅野さん。

今回展示されている作品は、日本の神話やオーストラリア、アメリカの先住民族に伝わる「トリックスター(道化師)」たちを彫刻で表現していると言います。

「今回の展示は、もともと神社に存在するけれど、私たち人間には見ることのできないトリックスターたちを、目に見える存在にすることを目的としました」

「トリックスターたちは神様でも人間でもなく、『間に立つ』存在だと考えています。だから、精霊や妖怪に近いですが、決して邪悪なものではないです。するとしても、ちょっとしたイタズラをするくらい」

「トリックスターたちの多くが三本足なのも、二本足(人間)と四本足(動物)の間に立つ存在だと考えているからです」

以前にも、知り合いの依頼を受けて、茨城県石岡市にある常陸國總社宮で作品を展示したことのある浅野さんにとって、神社とは「普段見ることのできないものを可視化できるような、現世の向こう側をのぞき見ることができるような空間」。

神社という場所が持つ力を借りることで、作品をより深く表現できると考え、中之条ビエンナーレでも親都神社を会場に選んだそうです。

作品が「謎のオブジェ」と呼ばれて話題を集めたことについては、「率直に興味を持ってくれたことが嬉しかったです。色んな方が『謎のオブジェ』と呼んでくれているのを見ているうちに、その表現が好きになってきたくらいです」とのこと。

実際に作品を鑑賞する際には、「トリックスターたちが何を考え、何をしようとしているのか、どういう存在かを感じながら見てほしい」と話します。

「僕自身も色々と考えながら作っていますが、決してそれが正解ではなく、見た方が『こうなんじゃないの?』と思ったことに、真実があるかもしれないので」

今日もこの方は背中で語ってたぜ٩( ᐛ )و #中之条ビエンナーレ #親都神社 #asanonobuharu


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