2017.09.26 Tue posted at 13:14 JST
(CNN) ハリケーン「マリア」の襲来を受けたカリブ海の米自治領プエルトリコから、「人道的危機」に直面しているとして米政府に対して支援を求める声が上がっている。
ロセジョ知事は、プエルトリコが人道的危機に直面していると訴えた。米連邦議会に対して、支援策をまとめるよう促した。ロセジョ知事は、プエルトリコの住民も米国市民だと強調。早急に支援策がまとまらなければ、米本土に大規模な住民の避難が始まるとの見方を示した。
野党・民主党からも早急に支援策をまとめるよう要請が出ている。ヒラリー・クリントン元国務長官は、国防総省に対して、海軍の病院船を派遣するよう求めた。ナンシー・ペロシ下院院内総務は共和党に対して、しっかりとした救援策が議会で成立するよう協力を求めた。
トランプ米大統領は、プエルトリコと米領バージン諸島に対して連邦政府が支援することを約束している。ホワイトハウスによれば、トランプ大統領はプエルトリコの訪問を計画しているが、インフラへの懸念から日程は決まっていない。
ホワイトハウスによれば、ボサート大統領補佐官(国土安全保障担当)と連邦緊急事態管理庁(FEMA)のロング長官はプエルトリコに向かった。
FEMAによれば、水や食料、発電機を積んだ飛行機や船舶がプエルトリコに向かい、一部は現地に到着している。捜索活動や救援、物資の搬送などの支援に向けて、プエルトリコやバージン諸島に1万人を超える連邦政府職員が派遣されているという。
今回のハリケーンにより、プエルトリコでは少なくとも10人が死亡した。地元の病院では、発電機が稼働しているところも少なく、稼働していても燃料がなくなりつつあるという。医薬品などの在庫も2~3日分しかないという。
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