この財布は一目惚れだった。
愛用して2年程経つが、購入当初にオレンジのようなブラウンだった色は、深みと光沢のある茶色に綺麗にエイジングして、最高にかっこいい。
目次
土屋鞄製造所とは
元はランドセル工房として誕生したのだが、時代とともに鞄や財布も製作するようになったメンイドインジャパンのレザーメーカーである。
土屋鞄製造所の魅力として、製品の一つ一つは職人の手によって作られていることや、上質な革を使用していること、飽きのこないシンプルなデザインであることなどがある。
そんな土屋鞄の製品にはシリーズがいろいろとあるのだが、その中の「ウルバーノ」シリーズの財布の1つである「ウルバーノジャケットパース」という財布を今回は紹介したい。
ウルバーノジャケットパースを好きな5つの理由
シンプルなデザイン
言葉で語る必要がないくらいにシンプルで洗練されたデザイン。
無駄な装飾やデザインは一切ない。ステッチもシンプルで丁寧に縫い上げられているのが分かる。
内側も無駄なものは一切ない。
カード入れは外側に4段あるのだが、一番下段は他よりも浅くなっているので、カードを刺すと浮いて見えてしまうため、上段3段のみを使うほうが見栄えがよい。
ただ、3枚を超えるときは、内側にさらに収納することもできる。
とはいうものの、男はカードを多く持ち歩かないほうがかっこいいと思っているため、持ち歩いても「クレジットカード、ATMカード、免許証、保険証、交通系カード」などの最低限のカードのみを持ち歩く人に向いている。
使い込むほど味が出る良質な革
革に特段詳しいわけではないが、革製品が大好きな私。
そして、革製品はネットでは買わない主義だ。実際に手で触れた革の質感のインスピレーションで購入を決めている。
この財布の革の触った感触は、硬すぎず、柔らかすぎず、ずっと触っていたくなるような滑らかな感覚だった。
購入してから調べてみたら、イタリアの牛革に天然オイルをたっぷり含んでいるため、頑丈な作りと、柔らかく滑らかで手に馴染む感触を実現しているようだ。
柔らかいがゆえに、表面には傷がつきやすいが、傷すらも愛着が湧く。傷ついた部分を手でよく撫でてやると綺麗に馴染んで、それも一つの味になる。
程よい縦長サイズ
「二つ折り以上、長財布未満」
土屋鞄の公式サイトでもこう紹介されているのだが、まさに的確な説明。
二つ折りの財布は膨みやすいから嫌だけど、長財布もポケットに入らないから嫌だ。
そんな二つ折りか長財布か戦争に終始を打つような、ありそうでなかったサイズ感のデザイン。
ジャケットの内ポケットでも、デニムの後ろポケットでも丁度スッポリと収まるサイズであり、お札も綺麗にしまえるため、二つ折り財布のように財布を折ったときに札がはみ出ることもない。
よく考えられたサイズ感とデザインに脱帽した。
ファスナーのこだわり
この財布に出会うまで知らなかったのだが、スイスの高級zipメーカーである「riri」というメーカーのファスナーを使用している。
「ファスナーなんて、なにを使っても同じでしょ」なんて思ったら大間違いだ。
一般的な財布はYKKのファスナーが使われていることが多いが、ririのファスナーの滑り心地はとんでもないほど素晴らしくて、最終的にこの財布を買う決めてになったといってもいい。
音で例えるなら、YKKが「ジジジッ」って感じで、ririが「スファー」って感じだ。永久にスファーできる。
ファスナーという小さな部分へのこだわりがたまらない。
小銭入れは小さめ
小銭入れは小さめ。
ここはデメリットに捉える人が多いかもしれないが、私は気に入っている点でもある。
財布はパンパンにするとダサいので、小銭は極力持ち歩かないようにしている。小銭入れが大きいとついつい溜まってしまいがちなので、最初から小さめのデザインだと意識的に小銭を減らせていい。
お札も入れすぎると折りたたんだ時にパンパンになるので、クレジットカードで買い物をすることが多い人におすすめ。
おすすめする人
・シンプルなデザインが好きな人
・エイジングが好きな人
・小銭はあまり持ち歩かない人
・カードはあまり持ち歩かない人
・鞄は持ち歩かない人派の人
・小さなこだわりに惹かれる人
まとめ
私はあまりモノを持たないタイプだが、所有するモノはとことん気に入ったモノを持ちたい派だ。
この財布ももちろんその仲間の一つ。
ずっと触っていたくなるし、革が伸びて形が崩れないように小銭やカードの枚数をコントロールしている。
そんな所有する喜びを、大事にする喜びを満教えてくれる素敵な財布だ。
以上