【コルチゾール・スティール症候群】DHEAサプリメントの使用感
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コルチゾール・スティール症候群とは?
副腎疲労の代表的な状態である「コルチゾール・スティール」についてです。
ほとんどのホルモンは、LDLコレステロールを原料に作られます(参考▼)
【コレステロールの大事な5つの役割】まとめ
原料のコレステロールからホルモンが作られるとき、プレグレノロンを起点に三本の支流に分かれます。
このときの第一の支流がコルチゾール、第二の支流がDHEAです。
通常、コルチゾールとDHEAは1:1の割合で作られます。
ところが、ストレスがあると、コルチゾールが盛んに産生されるため、コルチゾールとDHEAの産生バランスが崩れます。
原料のコレステロールのほとんどがコルチゾールに持っていかれて、DHEAの産生が減ってしまう状態、これが「コルチゾールスティール症候群」です。
コルチゾールに原料のコレステロールが全部持って行かれる、なので’Steel’ 意味(盗む)というわけです。
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DHEAサプリメントについて
検査でDHEA-Sの血中濃度を測定することが可能です。
年齢によって、適正値が違いますが、一般的には以下のような指標となっているようです。
(単位:ng/ml)
20~29歳 男性1,600~5,650, 女性680~3,000
30~39歳 男性1,150~4,600, 女性500~1,710
40~49歳 男性660~3,240, 女性210~2,120
50~59歳 男性480~2,860, 女性60~1,230
60~69歳 男性150~2,400, 女性40~1,040
コルチゾールスティール・低DHEAの場合、ファーストステップはサプリメントでDHEAを補うことです。
DHEAが元となって、テストステロンやエストロゲンが作られます。
年齢とともに減ってくる性ホルモンを補うために、DHEAを補給することが多く、欧米ではアンチエイジングとして割とポピュラーなサプリメントです。
日本では医師の処方箋が必要ですが、海外では簡単に手に入ります。
Life Extension, DHEA、 25 mg、 100カプセル
私も副腎疲労の症状がきつかった2014年に、DHEAの値を検査しました。
144と低かった。典型的なコルチゾールスティールですね。
かかりつけのドクターに、DHEAのサプリメントを処方されてしばらく飲んでいました。
しかし、私にはこれがさっぱりでした。
生理も微妙に周期が違ってきたので、1瓶飲みきらずに廃棄したという経緯があります。
結局、私の場合は腸粘膜をケアするリーキーガットの治療によって、腸粘膜の炎症を抑えるほうが効果がありました。
何か理由があってコルチゾールスティール、低DHEAが起こっているのであって、その原因が消化管の炎症にあったのだと推測されます。
「足りないから足す」の発想がうまく機能する場合と機能しない場合があります。
ビタミンなどは「足りないから足す」の発想が功を奏することが多いのですが、ホルモンやミネラルの場合は、足りない理由を探して潰したほうがうまく収まることが多いです。
「足りない理由を探して潰す」このアプローチは1年、2年かかるので簡単にはいかないんですけどね。
しかしながら、DHEAのサプリ自体は結果を出せるサプリメントとして評価も高く、使っているドクターも多いです。
副腎疲労の方は一度DHEAの血中濃度を計測してみると参考になると思います。
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