独メルケル首相 幅広い連立模索も情勢不透明
メルケル首相は25日、続投に向けて、これまで大連立を組んできた社会民主党を含めた幅広い政党との連立交渉を模索する考えを示しました。ただ、社会民主党のシュルツ党首は25日の記者会見で「強い野党を作る」と述べて、今後、連立には参加しない方針を改めて強調しました。また、メルケル首相が連立交渉を行うと見られる複数の少数政党も、環境政策などをめぐる互いの立場の違いを強調していて、交渉が円滑に進むかは不透明な情勢です。
安定した政権の発足が遅れれば国内の政治が停滞するほか、ドイツが主導的な役割を担っているEU=ヨーロッパ連合の意思決定が遅れるなどの影響が出かねないだけに、今後、始まる連立交渉をいち早くまとめることができるのか、メルケル首相の手腕が問われることになります。
独メルケル首相 幅広い連立模索も情勢不透明
ドイツで24日に行われた連邦議会選挙の結果を受けてメルケル首相は、続投に向けて幅広い政党との連立交渉を模索する考えを示しました。しかし、交渉が難航して政権発足が遅れれば国内外への影響は避けられないだけにその手腕が問われることになります。
24日投票が行われたドイツの連邦議会選挙は、メルケル首相率いる中道右派のキリスト教民主・社会同盟と中道左派の社会民主党が第1党の座を維持したものの大幅に議席を減らし、難民の受け入れに反対する新興の右派政党「ドイツのための選択肢」の躍進を許しました。
メルケル首相は25日、続投に向けて、これまで大連立を組んできた社会民主党を含めた幅広い政党との連立交渉を模索する考えを示しました。ただ、社会民主党のシュルツ党首は25日の記者会見で「強い野党を作る」と述べて、今後、連立には参加しない方針を改めて強調しました。また、メルケル首相が連立交渉を行うと見られる複数の少数政党も、環境政策などをめぐる互いの立場の違いを強調していて、交渉が円滑に進むかは不透明な情勢です。
安定した政権の発足が遅れれば国内の政治が停滞するほか、ドイツが主導的な役割を担っているEU=ヨーロッパ連合の意思決定が遅れるなどの影響が出かねないだけに、今後、始まる連立交渉をいち早くまとめることができるのか、メルケル首相の手腕が問われることになります。