「ACTIVEランプ」を見れば原因がわかる

Wi-Fi(無線LAN)がつながらない! そんなときの対処法をNECプラットフォームズに聞いた

自宅のWi-Fi(無線LAN)がつながらない場合、みなさんはどうしているだろうか。スマートフォン(スマホ)やパソコンの無線LAN機能をオン・オフして、それでもだめなら再起動して、それでもだめなら無線LANルーターやモデムを再起動して、それでもだめならプロバイダーに連絡して……。デジタル機器に詳しい人でも、無線LANがつながらない原因を特定するのはなかなか難しいものだ。無線LANがつながらないときにどう対処すればいいのか。無線LANルーター「Aterm(エーターム)」シリーズを手がけるNECプラットフォームズに話を聞いた。

「ACTIVEランプ」を見ればつながらない原因がわかる

無線LANの不調は突然やってくるものだ。スマホやパソコンなどのクライアント、無線LANルーターやモデム、プロバイダーや回線事業者などの回線側など、無線LANがつながらない原因は複数ある。原因がわからないことには、どの説明書を見ればいいのか、どこに問い合わせていいのかもわからない。

NECプラットフォームズのカスタマーサポートセンターの松下義弘氏によると、同社の窓口に寄せられる中で、「Wi-Fiがつながらない」という問い合わせは少なくないという。

NECプラットフォームズ アクセスデバイス事業部カスタマーサポートセンター主任の松下義弘さん

NECプラットフォームズ アクセスデバイス事業部カスタマーサポートセンター主任の松下義弘さん

「つながらない」という問い合わせに対して、松下さんがまず確認してもらうのが無線LANルーター“Aterm”の「ACTIVEランプ」の色と光り方。ACTIVEランプが緑色になっていればインターネットにつながっており、それでもつながらない場合は、クライアント側に原因があると推測できる。ACTIVEランプが消えていれば、インターネット設定が済んでいないので、契約しているプロバイダーや回線事業などの情報を確認すればいい。ACTIVEランプが速く点滅している場合は、モデムや回線側に問題がある。

松下さんによると、無線LANがつながらない要因として一番多いのは、接続用のユーザー名とパスワードの誤入力。「ACTIVEランプがゆっくりと点滅している場合は、ユーザー名かパスワードが間違っていることを示しています。お客様が正しいと思って入力しても間違っているので、何度かやり直してもらいます。それでもだめならプロバイダーに確認してもらうように案内しています」(松下さん)

Atermの場合はACTIVEランプを見れば、つながらない原因がどこにあるのかわかるというわけだ。どこに原因があるのかわかれば、ユーザーの不安が解消され、どう対応すればいいのかの目安になる。万一、無線LANがつながらなくなった場合、Atermユーザーなら、まずはACTIVEランプを見てみるといいだろう。

松下さんによれば、「SOHOなど特別な環境のお客様以外は、ACTIVEランプを見て、何点か確認してもらえれば問題は解消します。『こんなに簡単だったんだ』とお礼を言われて終わるケースがほとんどです」とのこと。なんとも心強い。

上から2番目の「ACTIVE」というランプの色や光り方で、つながらない原因がわかる(写真は「Aterm WG2600HP2」)

※ACTIVEランプはNECプラットフォームズの無線LANルーターの機能です。他社の無線LANルーターで同様の機能があるかどうかは説明書などを確認してください。

無線LANルーターは家のどこに置くのが正解?

せっかくなので、無線LANルーターに関する素朴な疑問にも答えていただいた。ここからは開発担当の大石さんにも加わってもらった。

NECプラットフォームズ アクセスデバイス事業部 量販HGW事業グループ マネージャーの大石さん

NECプラットフォームズ アクセスデバイス事業部 量販HGW事業グループ マネージャーの大石さん

価格.comマガジン:無線LANのスピードが遅い場合の解消法は?

松下さん:まずは回線に問題がないのかを確認してみてください。有線でつながるパソコンあれば、有線で接続して速度を確認しましょう。問題がなければ、ほかのクライアントではスピードが出るかチェックします。ほかのクライアントでも遅い場合は無線LANルーターに原因があります。再起動したり、初期化したりしてみてください。

大石さん:2.4GHz帯につながっている場合は電波干渉が考えられます。クライアントと親機が5GHz帯に対応しているなら、そちらに切り替えてみるといいでしょう。チャネルを変更するというのもひとつの手です。Atermには、空いているチャネルを自動で選択する「オートチャネルセレクト」という機能があります。中でも最新機種は再起動することなく、条件が整えば同機能が動作しますが、少し古い機種だと起動時にこの機能が動作するので、ルーターの再起動は機器のリフレッシュとチャネルの変更という意味で効果が期待できます。

松下さん:古い無線LANルーターを使われているお客様には、新しい無線LANルーターをすすめています。光回線を使っているのに、IEEE802.11b/g準拠の無線LANルーターを使っていては、無線LANルーターがボトルネックになってしまいます。

価格.comマガジン:無線LANルーターは部屋のどこに置くのが正解?

大石さん:設計的には360度、球状に電波を放射するようにしています。そのため、たとえば、部屋の隅にルーターを置くと、半分が外に出てしまうことになるので、部屋の中心に置くのが理想です。現実的には難しいかもしれませんので、見渡せるところに置くのがいいと思います。

松下さん:最近は中継機能を使うという手もあります。NECプラットフォームズでも中継機能に対応した無線LANルーターを何種類か販売しています。対応した機種を購入してこれまでの機種に中継機として追加していただくことで広い範囲をカバーするという使い方もできます。

価格.comマガジン:そもそも無線LANは安全なのでしょうか?

松下さん:ただ乗りや情報漏えいなど、ニュースが出るたびに問い合わせは増えます。

大石さん:Atermは、デフォルトが「AES」という一番強い暗号化方式を使っていますので、安心して使ってください。さらに最新モデルでは、「見えて安心ネット」という無線LANを見える化する機能が使えます。たとえば、自宅の無線LANに不正にアクセスを試みたクライアントを見つけて接続を拒否するといったことができます。それでも心配な場合は、Macアドレスで接続を制限したり、SSIDを見られなくするステルス機能を活用するといいでしょう。

松下さん:セキュリティに関しては、どうしてもOSやアプリの脆弱性をついてくるものがあるので、OSなどのアップデートも忘れずに実行することをおすすめしています。また、セキュリティ強化のため、Atermを最新のファームウェアにバージョンアップして利用いただくようご案内しています。

価格.comマガジン:スマホしか持っていないというユーザーからの問い合わせが増えているのでは?

松下さん:最近はスマホしか持っていないお客様が増えてきましたね。もちろん、そのスマホでお電話いただいているので、まずスピーカーフォンに変えてもらいます。誤って電話が切れる場合があるので、案内に入る前に電話番号を聞くようにしています。

さまざまな問い合わせに応えられるように、お客様の環境を再現できる環境を整えていますが、Androidはいろいろな機種、OSのバージョンがあって、IPアドレスを確認するだけでも苦労します。iPhoneは統一されているので、助かります。

価格.comマガジン:ありがとうございました。

業界最速となる実効スループット約1428Mbpsを誇る同社の無線LANルーターの最上位機種「Aterm WG2600HP2」。左はデュアルSIM対応のLTEモバイルルーター「Aterm MR04LN」

【関連情報】
・AtermStation(Aterm製品情報サイト)

三浦善弘(編集部)

三浦善弘(編集部)

パソコン関連を担当する双子の兄。守備範囲の広さ(浅いけど)が長所。最近、鉄道の魅力にハマりつつあります。

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2017.9.25 更新

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