経済を良くするって、どうすれば

経済政策と社会保障を考えるコラム


 *人は死せるがゆえに不合理、これを癒すは連帯の心

9/26の日経

2017年09月26日 | 今日の日経
 やはり、小池新党は消費税の凍結できたね。そして、参議院は自公が過半数なのだから、9%増税・純増税なしで決着する可能性が高い。小池都知事は「実感の伴う景気回復まで消費増税は立ち止まる」としているのだから、純増税を回避し、消費という「実感」に影響の及ばない範囲なら、妥協は可能と見る。

 自民と民進が2%消費増税なのだから、新規参入者が凍結で来るのは、当然だろう。疑問なのは、なぜ、安倍首相が「増税延期」から「純増税」へ路線変更し、よりによって、それで信を問うことにしたかだ。さすがに「使途変更」では国民も誤魔化されまい。これでは、小池都知事に「アベノミクスの成功していた部分の真の継承者は私だ」と主張されよう。

 アベノミクスの「増税延期」は、2015,16年の成長を確保しただけでなく、GDP比で年間0.6%もの財政収支の改善も果たしている。成長と財政再建のベストミックスとさえ言える。それなのに、上手く行っている路線を、わざわざ捨て、自然体の緊縮に純増税を加え、潜在成長率並みのGDP比1%のデフレ圧力をかけるギャンブルをしたいと言うのだ。

 圧力を避けるには、福祉と教育は公約で固定してあるから、補正予算で、これら以外の分野でバラマキをしないといけなくなる。そこで公共事業につぎ込んだら、人手不足で空回りさせるだけだ。どうして、こんな穴だらけの経済政策に政権の命運をかけたくなったのか理解できない。相当に苦しい弁明となる。これで選挙の行方は分からなくなった。


(今日までの日経)
 新党公約に「消費増税凍結」小池氏インタビュー。非正規にも退職金、ドトール。
ジャンル:
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