大学生のときに英語を学びたいと思って留学を決意。別記事の僕が英語を話せるようになるまでにやった勉強法と計画のすべてでも書いていた通り欲しいのは「話せる・聞ける英語力」だったけど、一つの目安としてTOEIC800点以上を一つの目標にしていた。
この記事ではより詳しくどういう風に計画を立てたか?と何にどのくらいの時間をかけたのかについてより詳しくまとめてみる。
学習期間と点数の推移
2008年 TOEIC495点
英語はどちらかと言えば得意科目。でも受験のときにやった英文法の知識はちょっと怪しい。リスニングがかなり苦手。英語上達完全マップで言うレベル2で、英検2級の賞状を壁に立てかけてた。
2009年1月 留学決意
ここで英語をやる目的ゲット(英検2級の賞状捨てて前に進むこと決める)
2009年5月 TOEIC805点
5ヶ月後に目標だった800に到達
全員に当てはまるわけではないと思うけど、基本は半年〜10ヶ月ほどで誰にでも劇的な効果が現れる。
英語学習計画を立てる&実行するまで
・英語上達完全マップとの出会い
・教材費は合計しても2万円以下だった
・1日に4時間は英語の勉強に費やす
・半年間で約700時間以上はやった
そもそもの原点は単純に大学での授業が面白くなかったから。このまま何となく卒業してしまうと本当に何も残らないかも…と思い、英語をもっと極めてみたいとアメリカへの留学を決意。
紀伊国屋に原付バイクで向かい、TOEIC参考書を開いて「こんなテストで果たして留学で役立つ英語が身につくのか?」と疑問に思いながら、ふと平積みされていた英語上達完全マップとの運命的な出会いを果たす。すごく懐かしい。
立ち読みで半分ほど読んで「反復学習で英語を身につける」ところに妙に納得した。
引用:http://mutuno.o.oo7.jp/05_training/05_training.html
その場で書いてある教材を片っ端から探していた。当時はアルバイトでそこまでお金はなかったものの買えそうなものは全て買うことにした。確か合計で14,000円くらいだったのを覚えている。
実際に購入した教材とどのくらいの時間を目安にしたかは以下の通り。
学生だったので自由時間がとにかく多かった。1日に4時間以上を英語に費やしていた。
特に力を入れたのが音読パッケージと瞬間英作文。この二つをメインにとにかく毎日やっていった。
瞬間英作文(1日1時間)
留学に行く以上、「話せる」ようになることが大前提。というわけで瞬間英作文へのモチベーションは高かった。瞬間英作文で効率よく英会話を上達させる方法とポイントを詳しく解説してみるの中でも紹介している通り繰り返した。500例文を10周x2で10000回を目標にした。
瞬間英作文は時間で考えると「いくらやっても終わりがない…」みたいな感覚になるので、回数で目標を決めることをおすすめする。ゴールまでの道のりが一気に見える化される。
青い本を終わらせたあとは、シャッフルトレーニングを始めた。これと合わせて高校入試問題を始めて500例文x10周あたりで留学の前日。
ちなみに、この瞬間英作文の青本は文字通り死ぬほどやったのを覚えてる。頭の中で話すときに英単語をパズルのように組み立てる感覚になったのを今でも覚えている。効果はやればやるほど出てくる。
音読パッケージ(1日2時間)
実は音読パッケージはこの1冊しかやっていない。というのも、英語上達完全マップには以下のような記述があったから。
かなりのレベル(TOEIC800を越えるあたり)に達するまで、限られた分量の教材を丹念に音読パッケージで消化することを中心にして、独立したリスニングはサプルメント程度にやる程度で結構です。 英語上達完全マップより
この時、「音読?本当に効果あるんかいな?」くらいの疑心暗鬼っぷりだった。でも他に勉強法が見つからない僕はとにかく信じてみるしかなかった。
毎日2時間ひたすら音読を繰り返した。実家暮らしだった僕が英語をずっと声に出して読んでいる姿を両親はきっと頭が狂ったと思ってたかもしれない…とにかく2時間、ひたすら英語を音読していた。
CDを1文流してリピートするリピーティングを15回やり、そのあと音読を最低でも20回。シャドーイングする頃には口がとにかく疲れ果てていたのを覚えてる。
でもこの1冊をやり込んで本当にTOEIC800超えたから効果は確かにあった。この時から英語の勉強は冊数じゃなく英文を何回繰り返すか?で決まるという確信が出来上がる。
精読
精読は全くやっていない。多読の方でカバーできそうだったので多読に力を入れた。
多読
これは大学生だった僕の特権なんだけど、大学の図書館にあったPenguin Readersシリーズを片っ端から読んでいった。かかった費用は0円。
Penguin Readersの易しいLevel2からはじめた。
Penguin Readers: Level 2 A CHRISTMAS CAROL (Penguin Readers, Level 2)
Penguin Readers: Level 2 AUDREY HEPBURN (Penguin Readers, Level 2)
Penguin Readersの中でも好きだったのが人物物語。名前は聞いたことがあっても実際にその人が何をやったのかは意外と詳しくは知らないもの。
Penguin Readers: Level 1 MOTHER TERESA
とはいえ、読書は長く楽しむものだと思っていたのでおそらく半年間で読めた本は20冊程度だったと思う。音読、瞬間英作文に力をかけすぎていたのかもしれない、と今になって思う。
ボキャビル
ボキャビルはDUO3.0を購入。でも単語帳をパラパラとめくるだけに飽きてきて最終的にはDUO3.0復習用に落ち着いた。当時やっていた単語を覚える方法は改めて一生使える英単語の覚え方と単語帳の選び方まとめ【保存版】の中でまとめているので確認してみてほしい。
30分だけ集中して100単語を目安に覚えていった。初めは30分で100単語終わらなかったけど復習を重ねるうちに30分で100単語を何周できるか?の挑戦になっていった。
見て分かる単語が増えると明らかに読むのが楽になる。ボキャビルの効果絶大。
リスニング
んーこれは正直失敗だった。特に苦手意識の強かったリスニングを強化しようと手に取った本。英単語の発音を完璧にマスターすれば聞き取りが楽になるというコンセプト。CDをかけてそのあまりの単調さに瞬間的にヤメたのを覚えている。
この本を否定するわけではなく、僕個人の問題としてリスニングの鍛え方が全くイメージできなかったのが正直なところ。
結局は音読パッケージのシャドーイングで鍛えられることが分かったので、リスニングそのものを「30分間の聞く+シャドーイング」として独立させた。
トレーニング中に発見したこと
恥ずかしいくらい低いレベルの教材から始める
人って面白くて長く生きているとちょっとしたプライドみたいなものが出来てくる。当時大学生だった僕は「今さら中学英語!?」と思った。その一切を捨てられるかが大切。
一度、自分の英語力をなかったことにして新しく始めるつもりくらいが一番いい。変なプライドがあったらこの毎日の反復は絶対続かなかったと思う。
悔いが残った発音とリスニング力
特に僕にとって悔いが残っているのはリスニング。それまでほぼ勉強は皆無で、流れてくる英語をあたふたしながら聴いていたのを覚えている。とにかくリスニングの苦手意識が強かった。
それを音読パッケージの中に丸め込んでいただけだった。いわゆる逃げていただけ。
だから留学先に行ってからも本当に苦労した。まず"n"の発音が伝わらないし正しく発音できなくて笑われたのを覚えている。
もっと早い段階からリスニングと発音は練習すべきだったと思う。
やり込みと反復が一番の近道
・1冊のやり込み度が英語力を決める
とにかく半年間がむしゃらにやってみて出た結論がコレだった。教材の中の英文を何百回も繰り返して自分のモノにしていく方がはるかに効率もいいし効果も絶大だということが分かった。
つまり、英語教材に無駄に高額な金額を払う必要はないってこと。1冊の中に出てくる英文を一つ一つ完璧に音読できるようにすることが大切であって、発音・抑揚など全てが学べる。今、目の前に持っている教材を文字通り100回繰り返して100%仕上げたことありますか?という質問が一番大事。
半年経ってTOEIC800取った後の変化
TOEIC800点を取れた時に変わった変化は「音読に慣れたこと」だった。これ重要で英語そのものを口に出すことに全くの抵抗を感じなくなったと言っていい。
それでも800であっても「英語ってなんかまだよく分かんないなぁ」と思った。まだまだ先は長い。ここでTOEICとは縁が切れて一区切りをついた。
という訳で、最後までお読み頂きありがとうございました。
過去記事一生使える英単語の覚え方と単語帳の選び方まとめ【保存版】