クルド人の住民投票始まる、独立の是非判断 イラク

2017.09.25 Mon posted at 16:59 JST

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イラク・アルビル(CNN) イラク国内の少数民族クルド人による独立の是非を問う住民投票が、25日に始まった。国内最大の少数民族の間で高まる独立の機運に、イラク政府は神経をとがらせている。

投票は現地時間の午前8時から午後6時まで。結果は72時間以内に判明するとみられる。クルド人自治政府(KRG)は投票結果を通じ、イラクからの独立を果たすうえでの信任が得られるとしている。

投票箱はクルド人自治区全域に加え、KRGとイラク政府がともに管轄権を主張する北部の都市キルクークにも設置された。クルド人の管轄下にある都市アルビルでは、住民が街並みをクルドの旗で飾り立てた。

独立を目指すクルド人は、イラク政府がクルド人とアラブ人を平等に扱うとする約束を果たしていないと強調。住民投票を支持する人々は「数世紀かかって」ようやく投票実施にこぎつけたと語る。

同じく国内にクルド人問題を抱えるイランやトルコは、イラクと同様の動きが自国でも起きる事態を危惧している。イラン政府は住民投票に先立つ24日、投票に対する非難声明を複数出した後、クルド人自治区への空路を遮断した。

またトルコ外務省は25日、今回の住民投票について「違法であり、全く効力を持たない」とする声明を発表した。

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