東北最大の都市である仙台では、自治体の助成金制度を利用して大手IT企業が続々と進出しています。
これから拠点を出す予定のIT企業も多く、求人も増加傾向にあります。
つまり、IT業界への転職を考えている人は、今がチャンス。

今回は仙台でおすすめのIT企業とともに、業界のリアルな事情を紹介します。

IT企業からの転職を目指す人はもちろん、業界未経験の転職希望者も必見です。

1. 仙台のIT業界がアツい理由

2017年8月現在、仙台市は「企業立地促進助成金」という助成金制度を設けて、地方創生プロジェクトの一環として企業誘致に取り組んでいます。

近年、特に力を入れているのが、ソフトウェア業・デジタルコンテンツ業・データセンターなどをはじめとするIT企業の誘致です。

今後も仙台に拠点を置くIT企業は増え続けると予想されており、それに伴い好条件の求人も増加するといわれています。

企業立地促進助成金とは

この助成金制度では、仙台市が「新設・増設・移転」のいずれかを行ったIT企業に対して、3年から5年の間、新規投資にかかった固定資産税を納税後に全額交付しています。

例えば、開業時に必要投資である設備・備品に10万円の固定資産税が発生した場合、事業者は一旦10万円を納税します。
その後に改めて、自治体から10万円が交付されるという仕組みです。

仙台市内に居住する勤続年数1年以上の新規雇用社員1人に対して、100万円を交付するという雇用加算も行っています。

2.仙台に拠点を置いている有名IT企業

大手や外資など、さまざまなIT企業が仙台に進出しています。
仙台で特に人気がある5社をピックアップし、それぞれの特徴や募集している職種などについて紹介します。

メルカリ株式会社

フリマアプリで知られている「メルカリ」。
本社は東京にありますが、カスタマーサポートの拠点として仙台にも支社を構えています。

仙台で募集している求人は、カスタマーサポート対応スタッフがメインですが、総務・人事といったバックオフィス系の職種も募集しています。

参考：https://www.mercari.com/jp/jobs/

株式会社シーエー・アドバンス（サイバーエージェントグループ）

株式会社シーエー・アドバンスはサイバーエージェントのグループ会社で、沖縄に本社を置いています。

ネットゲームやコミュニケーションツールなどの企画・開発を幅広く手がけるベンチャー企業です。

仙台支社では、Web広告の運用ディレクターに加え、事業を任せられるリーダーやマネージャーの募集もしています。

参考：http://www.ca-adv.co.jp/recruit/

エリクソン・ジャパン

「エリクソン・ジャパン」は、通信インフラの世界的企業「エリクソン」の日本支社です。
日本国内では、東京や横浜、大阪、仙台に支社を展開しています。

エリクソン・ジャパンでは、システムの構築・検証、運用を行うエンジニアを募集しており、未経験OKの求人が出されることもあります。

参考：http://www.ericsson.co.jp/jobs/

楽天株式会社

ECモールで有名な楽天株式会社は、IT企業の中でも知名度は抜群です。
本社こそ東京にありますが、東北楽天ゴールデンイーグルスがある仙台にはなじみ深く、宮城野区に支社が置かれています。

アプリケーションエンジニアやインフラエンジニアなど、職種が細かく分けて募集を行っています。

参考：https://corp.rakuten.co.jp/careers/top/

株式会社メンバーズ

株式会社メンバーズはデジタルマーケティングを行い、それをもとにしたWeb広告の制作や運用に取り組んでいる企業です。

仙台支社では、東北の活性化に注力していて、Webサイト制作・運用業務を行うエンジニアを募集しています。

参考：http://recruit.members.co.jp/

 

仙台・宮城の高年収企業を知りたい方はこちらの記事からどうぞ。
仙台の平均年収はどのくらい？高年収の企業はここ！

3.IT企業で誤解されがちな3つのこと

ベンチャーが多いIT企業は、労働環境や待遇が整っていないところばかりが目立つせいか、「IT企業=ブラック体質」と考える人はまだまだ多いようです。

しかし、うわさやイメージだけが先行してしまっていることもあります。実際に、ここ数年でIT企業での働き方は大きく変化しました。

残業が多く、賃金が安いってホント？

「IT企業＝低賃金、過重労働」のイメージは根強く残っていますが、これも変わりつつあります。

平成24年度に厚生労働省が行った「賃金構造基本統計調査」の結果によると、プログラマーの平均残業時間は1カ月の平均20時間です。
ひと月の勤務日数が20日だとすると、残業は1日1時間程度なので、過重労働とはいえません。

また、年収ラボの調査によると、平成27年度におけるエンジニアの平均年収は約590万円で、全国平均の約415万円を上回っていることがわかりました。
平成20年から27年を見ても、540～590万円の間で推移しているため、安定している業種といえそうです。

参考：年収ラボ：http://nensyu-labo.com/syokugyou_se.htm

離職率が高いってホント？

IT企業は離職率が高いというイメージが先行し、IT企業＝ブラック企業と判断する人も多いようです。
しかし、離職率が高いのは主に、終身雇用制度を採用していない外資系IT企業。すべてのIT企業で離職率が高いというわけではありません。

実際に、厚生労働省が行った平成27年度雇用動向調査結果を見てみると、全16業種中、情報通信業の離職率は、5番目に低い10.7％程度であることがわかります。

IT企業の中でも、TIS株式会社や日本ユニシス株式会社は、平均勤続年数が20年以上と比較的高く、安定して働ける環境が整っています。

さまざまなデータから、「安月給で激務」というIT企業のマイナスイメージは、過去のものになりつつあるといえます。

未経験者は採用されにくいってホント？

専門的な知識を要されるIT企業では、未経験者には厳しいと考えられがちです。
しかし、前章で紹介したエリクソン・ジャパンのように、未経験でも、1から勉強できる企業もあります。

また、SEとしての転職は難しくても、事務職や営業職であれば、業界未経験でも比較的受け入れられやすいです。

4.IT企業への転職のカギは転職エージェント

特徴的な会社が多いIT企業の中で、どうすれば自分に合う転職先を見つけられるのでしょうか。

転職サイトやハローワークでも求人は探せますが、IT業界で転職を成功させたいなら、転職エージェントの利用をおすすめします。
理由は以下の通りです。

非公開求人が充実

転職エージェントは、登録者にのみ公開される非公開求人を多く抱えています。
非公開求人には優良企業が多く、安定して働けるIT企業を見つけられます。

新興企業の求人が多い

転職エージェントでは大手だけではなく、ベンチャー企業の紹介も活発に行っています。
今話題の企業では、最先端の技術や知識を習得できます。

IT企業に精通したコンサルタントが多い

特徴的なIT業界の転職に成功するためには、経験豊富なコンサルタントがついてくれると頼りになります。
転職エージェントにはIT業界出身のコンサルタントも多いため、リアルな業界事情を教えてもらえるでしょう。

転職エージェントについてもっと知りたい方はこちらの記事からどうぞ。
仙台・宮城でおすすめの転職エージェント4選！

5.まとめ

IoTやAIなど、まだまだこれから注目されるであろうIT業界は、刺激的な仕事をしたいと考えている人にはおすすめです。
仙台にもたくさんのIT企業が進出しているので、ぜひ探してみましょう。

ただし、いまだにブラック体質を引きずっている古い体制のIT企業もあるので、油断は禁物です。
転職エージェントを活用すれば、条件の良い非公開求人を紹介してもらえるだけではなく、企業の社風や体質などの内部事情も知ることができます。

転職に失敗したくない人は、まず転職エージェントに相談してみましょう。