Dockerが提供するオフィシャルイメージがマルチアーキテクチャ対応に。Windows、Linux、ARM、IBM Z対応
Docker社は、同社が提供しているオフィシャルイメージがマルチアーキテクチャ対応になったことを、同社のブログに掲載した記事「DOCKER OFFICIAL IMAGES ARE NOW MULTI-PLATFORM」で明らかにしました。
Linuxのコンテナ型仮想化機能として登場したDockerは、いまやLinuxだけでなく、Windowsに対応し、ARMに対応し、そして先月には新たにメインフレームのIBM Z対応を実現するなど対応を広げており、これらのOSやCPUアーキテクチャ上でDockerコンテナが利用可能になっています。
オフィシャルイメージがマルチアーキテクチャ対応になったことで、どのプラットフォームのDockerからDockerレジストリに対してオフィシャルなDockerイメージを取得しても、自動的にそのプラットフォームに対応したDockerイメージが取得できるようになります。
これによって得られる利点は、同じクラスタ内にWindowsやLinux、IBM Zが混在していたとしても、同じDockerファイルを使って同一名でそれぞれの環境ごとに適切なDockerイメージが自動的に取得できるという点にあります。環境ごとにDockerファイルを書き換える必要がないのです。
Dockerのオフィシャルイメージでは、次のものが提供されていると説明されています。
- ベースとなるOSはUbuntu、BusyBox、Debian
- プログラミング言語とランタイムはGo、Python、Java
- データベースはPostgreSQL、Neo4j、Redis
- アプリケーションはWordPress、Ghost、Redmineなど
カテゴリ Docker / コンテナ / 仮想化
タグ Docker
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