ななめの目

世の中の色々な事どもを斜め目線から切りつけます。


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どうして勉強のできた人でも偏差値30台の高校に通うと成績が下がるのか ~負の引力の恐ろしさ~

これまで2回にわたって偏差値30台の高校の雰囲気について話をしてきました。

かなり悪いことを書きましたが、別に偏差値の低い高校をディスっているわけでも、そこに通う人をバカにしているわけでもありません。

私自身が通っていて感じたことを書いています。

 

しかしながら、勉強という、学生時代の客観的評価の唯一の物差しで、最下位に位置するということは、何かしら心構えの問題点や人生の考え方について改善すべき点は多いと思われるのです。

今、もしそういった高校に通う人が見ているとすれば、ぜひ反面教師として心の持ち方を変えてほしいと思うのです。

 

今の教育界では、残念ながら入る高校のレベルで入れる大学が決まり、入る大学で受けられる会社のレベルも決まってしまうのが現状です。

転職するとか、資格を取るとか、事業を起こすとか、色々と逆転の方法はありますが、どれも学校の勉強よりずっと大変です。

学校の勉強を頑張るのが、将来どうするにしても結果的に一番楽なんです。

 

ところで、これはある大阪の超一流高校の進学実績を一部抜粋したものです。

京都大学

大阪大学

神戸大学 

同志社大学 

・・・・

そうそうたる大学の名前が並んでいます。

しかしながら近畿大学甲南大学等、上記と比べると明らかに難易度の落ちる大学の名前もあり、実際に進学する人もたくさんいます。

それよりもさらに難易度の低い大学名もあります。

つまり、最上位の大学から、それほど難易度の高くない大学まで、幅広く進学しているということになります。

偏差値70超の最難関高校でも、それほど難易度の高くない大学に進学する人がたくさんいます。

 

一方、偏差値30台の高校の進学実績はどうでしょうか?

偏差値30台の高校でも、最難関大学に受かる人が毎年2、3人くらいは居てもいいような気がしますよね。

ある偏差値30台の高校の進学実績を見てみましょう。

というか私の出身校です。

すると、近畿大学甲南大学の名前もなく、それより1段下の大学名すらありません。

いわゆるFランクと言われる、事実上誰でも入ることのできる大学の名前だけが並びます。

卒業生の誰一人として近畿大学に遠く及ばないのです。

もちろん近畿大学は良い大学です。

でも一般的な偏差値で言えば50くらいでしょう。

偏差値30台の高校でも、偏差値50レベルの人が一人くらいは居てもいいと思いませんか?

それが誰一人としていなかったと言うのです。

 

しかもここ数年の進学実績を見ても、卒業生が1000人以上いる中、誰一人として偏差値50に到達しなかったのです。

どうしてこんなことになるのでしょうか。

 

実は偏差値30台の高校にも、それなりに勉強のできる人は一定数入学してきます。

それは、私立に落ちたとか、経済的な事情ですべり止めを受けられないとか、いろいろな事情があるからです。

でもそうやって入学してきた「普通に勉強のできる人たち」も卒業するころにはすっかり偏差値30台に染まってしまうのです。

ほぼ100%染まってしまいます。

それはうちの高校の進学実績を見れば明らかです。

そうしてそんなことが起きるのでしょうか?

 

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低偏差値の高校には負の引力がある

「どうせ努力してもむだだ」

「頑張っても仕方がない」

「お前だって、やるだけ無駄だってわかってるだろ?」

低偏差値の高校にはこんな空気が渦巻いています。

そんな空気を出す教師もたくさんいます。

良い大学を狙おうとする生徒に、教師が「現実を見ろ」と言っているのを私は何度も見聞きしました。

誰もが自分の力も信じていないし、他人の能力も信じていません。

そもそも教師も生徒の能力を信じていません。

そして、頑張ろうとする人に「どうせ無理だ」と言うことで、自分を安心させたい気持ちでいっぱいなのです。

 

「本当は俺だって努力したら良い大学に行けるかもしれない」

「教え方を変えれば、良い大学に行けるやる奴がいるかもしれない」

そう考えてしまうと「努力しなければいけなくなります」

しかし、「努力しても絶対に無駄である」と決めてしまうことで、後悔することなしに、精神の安定を得ることができます。

そして、自分が安心するために努力する人の足を無意識に引っ張るのです。

「お前、そんな大学狙っても絶対無理だぞ」

「何を一人でムダな努力をしているんだ」

そんあセリフで、頑張ろうとする人を不安に叩き落します。

 

しかしながら、低偏差値の高校に通う人たちは、努力が無駄になったと言うほどの努力など、人生で一度もしたことがない人たちが大半なのです。

努力するのが面倒くさいから、最初から無駄だと決めつけているのです。

もちろん私もそうでした。

 

成功体験が無くてもまずは自分を信じてみる

それしかないのです。

自分を信じてまず努力してみる。

やってみる。

勉強に限らず、どんなことでもそうです。

だって、できている人は世の中にいるんです。

東大に行く人は毎年3000人くらいいます。

事業に成功して億万長者になる人もたくさんいます。

アフィリエイトで数千万円の年収を稼ぐ人もたくさんいます。

人にできることは自分にもできるはずです。

大事なのは、信じて努力すること、そして「どうせ無理だ」と言う負の引力を放つ人を遠ざけることです。

言葉は力を持ちます。

「どうせ無理だ」と言い続ければ、本当に無理になります。

負の引力の恐ろしさは、偏差値30台の高校の進学実績が物語っているのです。

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