自分はプロのカメラマンではないし、アマチュアとしても決してハイレベルではないので、どれだけ参考になるかは分からないが、一応自分の行っている花の撮影方法について、手順の一例をここに記す。
肝心のデジカメだが、現在主に使っているのは、
PENTAX K-30
という一眼レフである。
それ以前は同じPENTAXのK200Dというデジタル一眼レフカメラを使っていた。
一眼レフの前はコンパクトデジタルカメラ、いわゆるコンデジを使用していたが、写りに不満がある為一眼レフにステップアップした。
コンデジでの不満は色々あるが、最も大きな理由は、ボケ具合の調整が殆ど効かない事である。
カメラで、被写体のボケ具合を調整するには、まず2つの要素*1が必要である。
焦点距離と絞り値である。
この写真は以前使っていたコンデジだ。
レンズの周りに記載の数字が焦点距離と絞り値である。
5.8-23.2mm(焦点距離)
1:2.6-5.5(絞り値)*2
一般に、焦点距離は長い方がボケやすく、絞り値は小さい方がボケやすい。
若干話を端折るが、このコンデジは小さいながらも機能満載で、一眼レフ同様のモードダイアルを備えていた。
左がCanonのコンデジ、右がPENTAX K200Dのダイアルである。
通常一眼レフでボケ具合を思い通りに調整するには、Av(絞り優先オート)*3モードを使用する。
このコンデジを買った理由の一つがAvモードだったのだが、実際に使用してみると、大してボケ具合は変化せず落胆させられた。
つまり、調整する機能は付いていても、元々レンズ自体の焦点距離と絞り値が適切でないからボケないのである。
一般に焦点距離は大きなイメージセンサーを持っているカメラほど長くなる。
また、絞り値はレンズ口径の大きな高級レンズほど小さくなるのだ。
と、前置きにしては話が長くなってしまったが、花の撮影では前後にボケのある写真を撮りたいと思うのが普通だろう。
ボケる写真を撮るには、ボケるレンズが必要なのだ。
だが、手持ちの交換レンズでは、要素の一つの絞り値は似たり寄ったりで変化がない。
高級なレンズでは1:2.8とか1:1.4とか、小三元とか大三元とかいったりするらしいが、
自分のは3.5とか5.6といった低レベルな物ばかりだ。
その為、焦点距離の違いのみによる選択となる。
焦点距離が長い方がボケるという事は、広角や標準レンズよりも望遠レンズの方が良いというわけである。
自分はこのところ、smc PENTAX-DA L 50-200mm F4-5.6 ED WRを多用するが、それは望遠レンズで良くボケるからに他ならない。
さて機材の話はここでやめて、撮影現場に行こう。
上の秋桜の花はこの現場で撮った物である。
川のコンクリートで固められた堤防の内側の河川敷にある花壇である。
世話をしている方には申し訳ないが、何とか公園というような大規模な物とは比較にならない、ささやかな場所だ。
以下、後編に続く。
PENTAX 望遠ズームレンズ 防滴構造 DA50-200mmF4-5.6ED WR Kマウント APS-Cサイズ 21870
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