温泉好きのお湯

静かな温泉ブログです。今度はどこへ行こうかな。

高速バス「新宿-甲府線」に乗って、山梨県の温泉へ。

都内から甲府にマイカー以外で行く場合、電車か高速バスの2択になります。山梨県は東京都の隣の県で比較的近いので、高速バスも十分選択肢になります。今回はその高速バス「新宿‐甲府線」のまとめです。

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新宿-甲府線の概要

新宿‐甲府線はその名の通り、東京の新宿と山梨県甲府とを結んでいる高速バスです。

  • 運行会社:京王バス、富士急、山梨交通の3社による共同運行です。
  • 所要時間:甲府駅まで約2時間10分。特急便は1時間59分(!)です。
  • 本数:30分に1本程度。多めです。
  • 料金:甲府まで片道2,000円。 

終点が甲府駅のバスが多いですが、その先の「竜王」や「湯村温泉」まで行くバスも何本か設定されています。

バスのルートは2つあります。

前者の方が本数が多めですが、所要時間も値段も変わりません。

石和経由の便の一部は「特急便」になっていて、高速道路上のバス停にはほとんど止まらないため、通常の便よりも10分ほど所要時間が短くなっています。でも10分のインパクトってどこまであるのだろう。。。

新宿-甲府線の特長

片道2,000円と、とにかく安い。さらに「トクワリきっぷ」という割引きっぷが用意されていて、平日限定ですが2枚で3,000円(1回あたり1,500円)とさらに安くなります。甲府に行く以外でも、勝沼のワイナリー巡りや石和温泉に行くのに便利です。 

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新宿-甲府線の乗り方

予約制なので、乗る前にインターネットの予約サイトや電話での予約が必要です。もし予約をしていなくても乗りたいバスに空席があれば乗れますが、空席がなかった場合は乗れないので、予約した方が良さそうな気がします。

が、結構予約なしで乗ってくる人を目にします。満席でも次の便がすぐ来るから、まあいいのかも知れませんね。

あとは、電話予約の人が多い印象。電話予約の人は、バスに乗るときに電話番号と名前を運転手さんに伝えて、車内でお金を払っています。ネットで予約してカードで決済したらほんのちょっと安くなるのになぁ、と思ってしまいます。大きなお世話でしょうか。。。 

新宿‐甲府線に乗ってみた

中央フリーウェイを走る

バスは新宿駅南口の大きなバスターミナル「バスタ新宿」から出発です。西新宿の高層ビル街を抜けて初台から首都高速道路に入り、そのまま中央道へと入っていきます。高速道路は結構渋滞するので、1~2時間ほど遅れることもあります。お覚悟を。

最初は東京の郊外の中を走りますが、八王子を過ぎたあたりから上り坂になり、少しずつ山が迫ってきます。カーブもトンネルも増えてきます。

特急便はそのまま高速道路をノンストップで走り抜けますが、それ以外のバスは、こまめに途中のバス停に停車していきます。乗り降りする人はいたりいなかったり。

また、高速バスでよくある「サービスエリアでの休憩」は、この新宿-甲府線にはありません。きっと走る距離が短いからでしょうね。

渋滞を抜けて(渋滞している前提で書いてしまいましたが。でも渋滞多し!)大月インターを過ぎて 、長い笹子トンネルを抜けてから勝沼インター。ここからルートが2つに分かれます。この記事では、より本数の多い勝沼・石和経由のルートに沿って紹介していきましょう。

ぶどう畑の中を走る

勝沼・石和経由のバスは、ここ勝沼インターで中央道を降ります。降りてすぐ「勝沼」バス停に停車です。

バス停から徒歩圏内に、甲州ワインを作るワイナリーがいくつもあります。ワイナリーの多いエリアはJRの「勝沼ぶどう郷」駅から行くには少しだけ遠いので、ワイナリー巡りをしたいなら、JRよりバスのほうが若干ですが、便利です。

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広いバイパス道路をバスは走っていきます。窓から見えるのはブドウ畑。そうしていると右手に大きな鳥居が見えてきて「一宮」バス停です。甲斐の国一宮「浅間神社」の最寄りです。

この辺は路線バスが少ないので、観光される場合はタクシーを利用した方がいいでしょうね。自分が浅間神社に参拝したときは、がんばってJR山梨市駅まで歩きましたが、なかなか大変でした。

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くねくねと走る

バスはその後バイパス道路を降ります。右に曲がって笛吹川を渡り、狭い道を石和へと向かいます。「石和」バス停はJR石和温泉駅からは少しだけ離れていますが、温泉街はすぐ近くにあります。ここで降りる人も多いです。

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その後、山梨学院大学の前を通り、甲府の市街地に入っていきます。甲府がもともと城下町だからか、直角にくねくね曲がる道が多いのですが、最後は広い道に出て終点の甲府駅へと到着です。ご乗車お疲れさまでした。

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ライバル紹介:特急かいじ

ライバル情報

そんな新宿-甲府線の公式(?)ライバルは、JRの特急「かいじ」号。新宿から甲府までの所要時間は1時間40分ほどと、バスより若干早いです。バスは1台ですが、かいじ号は9両編成(例外あり)なので、座席の数が多く車内もゆったりしています。

もちろん渋滞とは無縁なので、遅れる確率はバスより低いです。

料金は新宿~甲府で約4,000円(指定席)とバスより高めなのですが、ネットで予約できる割引きっぷ「トクだ値」で予約すれば35%オフになり、3,000円を切ります。

かいじ号は新宿を出ると、三鷹、立川、八王子、大月、塩山、山梨市、石和温泉甲府と停車していきます(覚えてしまった)。季節によっては勝沼ぶどう郷駅にも停車します。また、同じ区間を走る特急「あずさ」は、停車駅がより少ないので所要時間もやや短め。

どっちを取るか?

  • 大月、塩山、山梨市に行く場合:かいじ号のほうが駅から町が近いです。バスは市街地の南側を走り抜けていきます。
  • 勝沼のワイナリー巡りをする場合は、「勝沼」バス停から歩いて行けるワイナリーが多数あります。JRの「勝沼ぶどう郷」駅からワイナリーへ行くには少し遠いのでタクシー利用が基本になりますし、そもそも、かいじ号が一部の季節を除いて停車しません。

今回はちょっとバス寄りの記事にしてみました。安くて便利な高速バスで温泉旅もいいと思います・・・とここまで書いてからバスに乗ると渋滞にぶつかってしまい、かいじ号にすれば良かったなぁとバスの車内で後悔することも、割とあります。(苦笑)

さて、今度の山梨行きはどちらで行こうかな。