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ooi@n_mさんが麻生擁護をしている。保護すべき難民を射殺と言い出したアレ発言をアクロバティックに肯定しようというものだ。
その中身は「難民が武器を持っていた状態に対応するためには新しい研究が必要」である。以下一連の発言からまとめればそうなる。
■ 武器を振り回しても警職法とROEで解決する話
しかし、難民の武器所持は法的に厄介な話なのだろうか?
それはない。簡単な話だ。武器を振り回してたところで警職法とROEで解決している問題だからだ。
難民が武器を使用した場合もそうだ。
難民の武器使用は警職法で対処できる範囲内だ。これは警察だけではなく海保や治安維持における自衛隊の武器使用を決めた法律である。簡単に言えば、海上や陸上において難民が武器を指向した場合にはこちらも武器を指向できる。日本側の海陸警備や他の北朝鮮難民を含む周囲の人員に危害を与える可能性のある場合は、先制発砲できる。これは警察比例の原則の範囲であるがその仕組みになっている。
既に犯罪を犯したと考えられる状況での抵抗はさらにハードルが低い。これも警察比例の原則の範囲内だが、7条1項の状況では先制的な武器使用が明許されている。
その細部もROEで解決する。武器使用の基準を示す一種のマニュアルである。例えば、警戒レベルAなら「相手が拳銃の場合は危険が低いので先制発砲するな。小銃の場合は指向されたら警告射撃を行え。自己に向けて単発射撃した場合は機関銃以下で反撃を許可。全自動射撃はすべての武器の使用を許可する。」といったものだ。状況と実施してよい行動を示すものであり、過剰な武器使用や、その違法性を明示的に阻却するための道具として使われる手順書である。
■ 領域内に入る際に放棄でオシマイ
さらに言えば、武器所持そのものも大した問題とはならない。
これは日本領域外での武器所持は違法となるかを考えれば明瞭である。日本の法令下にない難民が日本領域外において武器を所持していても違法ではない。日本領海、あるいは接続水域で提出させるか放棄させるかすれば円満解決であるし、上陸したところで放棄させてもよい。
そもそも、助けを求める難民が救助側に武器を指向するだろうか?
持っていても、北朝鮮側の取締に反撃するための所持である。救助する日米韓中露のコーストガードや海軍、警察や入管に向けるものではない。
放棄しろといえば放棄する程度のシロモノである。その領域内、権力内での保護で安心すればそうする。かれらもそれを容易に理解はする。
むしろ覚せい剤のほうが厄介だ。何かあったときにと換金のために、と財産視して携行された場合の方が放棄を納得させる手間はかかるだろう。
■ ooi@n_mのトンチンカン擁護
つまりooi@n_mさんの擁護はトンチンカンだということだ。
問題は現行システムで何の差支えもなく処理できる中身でしかない。
それを「北朝鮮の難民が「武装してないもしくはしているケース」の各々について検討しないといけないね」(ooi@n_m)と主張しているのは見当ハズレでしかない。
さらにいえば、ooi@n_mさんの主張を麻生発言に載せて解釈すれば「難民を現行システムで受け入れられない以上は、射殺処分してもいいよね」と言うものでもある。
なぜなら、射殺処分を提示した麻生発言を好意的検討とみているからだ。麻生発言を「北朝鮮の難民が『武装してないもしくはしているケース』の各々について検討しないといけないね」(ooi@n_m)と穏当な主張と評している。
そして、その麻生発言を含んだ課題の検討が必要だとも述べている。「オメエらのその中途半端な抗議で検討が停まるんだろうが!」(ooi@n_m)とは、射殺を含めた検討が止まることへの苛立ちの表明だからだ。
なぜそのような擁護をするか? 自分がいわゆる自称現実派だと信じているからだ。
だが、その判断基準は機械仕掛の単純なものだ。強硬論者の言うことは常に正しい。麻生発言について、「北朝鮮有事が発生して難民が押し寄せたとして[略]政府(と政治家と)が検討しないでどこがすれば良いと考えてるんだろう。」(ooi@n_m)と射殺部分を一切否定せず肯定する。対して穏健論者の発言は正しくない。だから「オメエらのその中途半端な抗議で検討が停まるんだろうが!」(ooi@n_m)と反発する。これは単純な二分論的世界認識の発露である。
だが、現実主義であると信じている割には実社会の仕組みを知らない。警職法やROEといった既存制度で対処可能であることも理解できない。そもそも難民問題に処理を持ち出すアレを擁護できると考えるあたりも思慮が充分ではない様子が窺える。メカや鉄砲には詳しいが、それがどう使われるかを全く理解していない。いつものメカミリの哀しさでしかない。
■ おまけ
まー「オメエらのその中途半端な抗議で検討が停まるんだろうが!」(ooi@n_m)ってあたりも国語力をもう少しつけたほうがいいかなともね。論理として強調できないので、口語体を入れて強調したつもりになる。「オメエら」とか「停まるんだろうが!」と書くのはそれ。しかも「!」を使えば強調しているつもりなのはねえ。他人との折衝ごとで論理建て主張できず自分の意見が通せない子が、強調の意味で半端者の言葉を使うのと全く同じ。そのあたりも気の毒な自称理系の国語力不充分の表出だよねと。細部はともかく警職法に代表される実施上の制度があることもご存じないあたりを含めて、大学でピコピコの勉強ばかりやってきて弊害なのだろう。
その中身は「難民が武器を持っていた状態に対応するためには新しい研究が必要」である。以下一連の発言からまとめればそうなる。
ooi@n_m @JDSDE214
んー、仮に北朝鮮有事が発生して難民が押し寄せたとして、ソレがどの様に発生してどんなパターンが予想されてどう対応したら良いのか、という所を政府(と政治家と)が検討しないでどこがすれば良いと考えてるんだろう。
https://twitter.com/JDSDE214/status/911715794635055104
北朝鮮の難民が「武装してないもしくはしているケース」の各々について検討しないといけないね、ってのを発狂してるんじゃねえのとか押さえ込みにかかりだしたらソレはソレでいつか来た道じゃねえの?
https://twitter.com/JDSDE214/status/911719404555005952
そう言うものが存在することを公にすることは国民にそう言う存在に対する不安を醸成するだけだ、良くないという書き込みを見かけてしまって頭を抱えている。
https://twitter.com/JDSDE214/status/911727270049415169
だから、オメエらのその中途半端な抗議で検討が停まるんだろうが!
https://twitter.com/JDSDE214/status/911729239757484032
■ 武器を振り回しても警職法とROEで解決する話
しかし、難民の武器所持は法的に厄介な話なのだろうか?
それはない。簡単な話だ。武器を振り回してたところで警職法とROEで解決している問題だからだ。
難民が武器を使用した場合もそうだ。
難民の武器使用は警職法で対処できる範囲内だ。これは警察だけではなく海保や治安維持における自衛隊の武器使用を決めた法律である。簡単に言えば、海上や陸上において難民が武器を指向した場合にはこちらも武器を指向できる。日本側の海陸警備や他の北朝鮮難民を含む周囲の人員に危害を与える可能性のある場合は、先制発砲できる。これは警察比例の原則の範囲であるがその仕組みになっている。
既に犯罪を犯したと考えられる状況での抵抗はさらにハードルが低い。これも警察比例の原則の範囲内だが、7条1項の状況では先制的な武器使用が明許されている。
死刑又は無期若しくは長期三年以上の懲役若しくは禁こにあたる兇悪な罪を現に犯し、若しくは既に犯したと疑うに足りる充分な理由のある者がその者に対する警察官の職務の執行に対して抵抗し、若しくは逃亡しようとするとき又は第三者がその者を逃がそうとして警察官に抵抗するとき、これを防ぎ、又は逮捕するために他に手段がないと警察官において信ずるに足りる相当な理由のある場合。(警職法7条1項)
その細部もROEで解決する。武器使用の基準を示す一種のマニュアルである。例えば、警戒レベルAなら「相手が拳銃の場合は危険が低いので先制発砲するな。小銃の場合は指向されたら警告射撃を行え。自己に向けて単発射撃した場合は機関銃以下で反撃を許可。全自動射撃はすべての武器の使用を許可する。」といったものだ。状況と実施してよい行動を示すものであり、過剰な武器使用や、その違法性を明示的に阻却するための道具として使われる手順書である。
■ 領域内に入る際に放棄でオシマイ
さらに言えば、武器所持そのものも大した問題とはならない。
これは日本領域外での武器所持は違法となるかを考えれば明瞭である。日本の法令下にない難民が日本領域外において武器を所持していても違法ではない。日本領海、あるいは接続水域で提出させるか放棄させるかすれば円満解決であるし、上陸したところで放棄させてもよい。
そもそも、助けを求める難民が救助側に武器を指向するだろうか?
持っていても、北朝鮮側の取締に反撃するための所持である。救助する日米韓中露のコーストガードや海軍、警察や入管に向けるものではない。
放棄しろといえば放棄する程度のシロモノである。その領域内、権力内での保護で安心すればそうする。かれらもそれを容易に理解はする。
むしろ覚せい剤のほうが厄介だ。何かあったときにと換金のために、と財産視して携行された場合の方が放棄を納得させる手間はかかるだろう。
■ ooi@n_mのトンチンカン擁護
つまりooi@n_mさんの擁護はトンチンカンだということだ。
問題は現行システムで何の差支えもなく処理できる中身でしかない。
それを「北朝鮮の難民が「武装してないもしくはしているケース」の各々について検討しないといけないね」(ooi@n_m)と主張しているのは見当ハズレでしかない。
さらにいえば、ooi@n_mさんの主張を麻生発言に載せて解釈すれば「難民を現行システムで受け入れられない以上は、射殺処分してもいいよね」と言うものでもある。
なぜなら、射殺処分を提示した麻生発言を好意的検討とみているからだ。麻生発言を「北朝鮮の難民が『武装してないもしくはしているケース』の各々について検討しないといけないね」(ooi@n_m)と穏当な主張と評している。
そして、その麻生発言を含んだ課題の検討が必要だとも述べている。「オメエらのその中途半端な抗議で検討が停まるんだろうが!」(ooi@n_m)とは、射殺を含めた検討が止まることへの苛立ちの表明だからだ。
なぜそのような擁護をするか? 自分がいわゆる自称現実派だと信じているからだ。
だが、その判断基準は機械仕掛の単純なものだ。強硬論者の言うことは常に正しい。麻生発言について、「北朝鮮有事が発生して難民が押し寄せたとして[略]政府(と政治家と)が検討しないでどこがすれば良いと考えてるんだろう。」(ooi@n_m)と射殺部分を一切否定せず肯定する。対して穏健論者の発言は正しくない。だから「オメエらのその中途半端な抗議で検討が停まるんだろうが!」(ooi@n_m)と反発する。これは単純な二分論的世界認識の発露である。
だが、現実主義であると信じている割には実社会の仕組みを知らない。警職法やROEといった既存制度で対処可能であることも理解できない。そもそも難民問題に処理を持ち出すアレを擁護できると考えるあたりも思慮が充分ではない様子が窺える。メカや鉄砲には詳しいが、それがどう使われるかを全く理解していない。いつものメカミリの哀しさでしかない。
■ おまけ
まー「オメエらのその中途半端な抗議で検討が停まるんだろうが!」(ooi@n_m)ってあたりも国語力をもう少しつけたほうがいいかなともね。論理として強調できないので、口語体を入れて強調したつもりになる。「オメエら」とか「停まるんだろうが!」と書くのはそれ。しかも「!」を使えば強調しているつもりなのはねえ。他人との折衝ごとで論理建て主張できず自分の意見が通せない子が、強調の意味で半端者の言葉を使うのと全く同じ。そのあたりも気の毒な自称理系の国語力不充分の表出だよねと。細部はともかく警職法に代表される実施上の制度があることもご存じないあたりを含めて、大学でピコピコの勉強ばかりやってきて弊害なのだろう。
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No title
12:49
天野
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No title
15:16
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「~検討が停まるんだろう『か?』」
じゃないかな
16:02
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大体、難民が来ないっしょ
16:27
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ちなみに、麻生副総理は「北朝鮮からの難民を射殺しろ」とは言ってないのよね。