50代うすぼんやり生きています

50代のあれやこれや、管理人「凡子」が関わってきた今昔を綴っていきます

「開かずの間」はこうして作られる

現代日本に於いて、「開かずの間」と呼ばれる部屋が私たちが思うよりずっと多く存在することをご存知でしょうか。
開かずの間とは、 禁忌、タブーなどの理由で意識的に使う事が避けられている部屋、または、特別の場合の他は使用が禁じられている部屋のこと。あけずのま。

そこは、座敷牢になっていて、世間に出すことのできない誰かを監禁していたとか、過去そこで陰惨な事件が起こっていたとか、開けてはいけないというタブーを犯して扉を開けたものには、恐ろしい結末が待っているとか。

ぎゃあああぁぁぁぁ~~~~~!!

「開かずの間」はこうして作られる

 戦前の頃ならいざ知らず、現代日本において、そんな部屋が存在するなんて、恐ろしくはないでしょうか。

なぜ、ワタクシ凡子がそのことを知ることになったかと言えば、凡子の職場が不動産屋だからということに他なりません。

ところで、話は全然変わりますが、「誰もいない森で木が倒れたら音はするのか?」という哲学の古典的な問いかけがあります。
フォンテンブローの森の中で木が倒れたら、とかいうやつです。
木が倒れれば音がするのは当たり前じゃんと思えるのですが、実はそうでもないらしく。凡子もよくは知りませんが、哲学的な答えとしては、音はしないのだそうです。

空気が振動して音波は発生するけれど、音波というものは知覚されてはじめて「音」になる。だから、人がいない森では木が倒れても、それを聞く人がいないので音はしない、とかいうことらしい。

知覚する人がいなければ、それはないことと同義。

話を「開かずの間」に戻します。
では、日本のどこに開かずの間が存在するかというと、不動産サイトや不動産チラシの中に存在します。

超高速で、間取り図を書かなきゃいけなかったり、書く人間の間が抜けていたり、書く人間が細かいことにこだわらない豪快な人間だったりする場合に、それは往々にして起こります。

どういうことかというと、間取りを書くときに、ドアを書き忘れることによっておきるわけです。

実際の物件は、当然扉もあるし、ちゃんと開けられるし、開かずの間ではありません。
ただ、物件資料の中だけ、開かずの間というか開けらずの間というか、そもそもドア自体がないちゅうーか、そういう間取りが存在する場合があるのですね。

不動産屋の物件資料なんぞをよくよく見ていただけると、そういうドアなし、窓なし物件、結構あります。それどこらか、玄関さえないとか、ベランダは飾りだとか、そんなありえない間取り図も存在するのです。

これら呪縛を解く魔法の呪文は、「間取りと現況が異なる場合は、現況優先となります」です。

全国にいるうっかり者の不動産屋の呪いを払ってくれる、ありがたすぎる呪文。

個人的にはバルスに匹敵するんじゃないかと思っています。現実世界で使えるので。

その他にも、不動産業界には結構猛者が多くて、築5分、駅から5年とか、恐ろしい物件を作り出す場合もあります。そんな超ハイスピードで建てられた、駅に永遠にたどり着けない物件、イヤすぎます。
会社に通わなくてもいいとかいうメリットも、あるかもしれませんが。

で、凡子の知る範囲で、この開かずの間を量産しているのは一体どこのどいつでしょう? 公にしたくないので、言及は控えさせていただきますが、それを自分の会社の物件資料、自分のパソコンのデータの中に見つけたときの恐ろしさときたら、 開かずの間を開けることより、恐ろしい。

いやいや、それを認知する人がいなければ、そんなこたぁ起こっていないと同義です。
気づいちゃダメですよ、そこのあなた。木は倒れていないし、開かずの間は存在していない。

凡子の心の平和に為に、切にお願いいたします。

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